プロ第3戦レポート


激タフを極めた
梅雨寒の2デイ・トーナメント

出村輝彦・飯島浩城チーム
丁寧な上にも丁寧な釣りで粘り勝ち!!

2018  W.B.S. Pro Tournament 3rd Report

寒かった。
実に寒かった。
本来なら、生ぬるいはずの6月。
股間にじっとりと汗が滲んでくる季節だ。

ところがドッコイ、今年の梅雨は超寒い。
少し前まで夏日が続いたので、余計に寒さが身に沁みる。

それは魚も同じこと。
急激な水温の低下は一気に活性を失わせ、スローなコンディションを招いた。

水温は20℃近くあったが、下がっての20℃は魚をスローにさせる。

6月16日の初日は風も強かった。
未明からの雨は10時には上がったが、北東からの風は止むことはなかった。

従って南岸のエリアはほぼ壊滅。
プロデクティブスポットが狭められたので、さまざまな場所でバッティングが見られた。

二日目は雨も降らず風もそれほど強くなく、穏やかな日並になった。

だからといって釣れたわけではない。
結果を先にいうと、どういうわけか初日より全然釣れていない。
初日の総釣果79本に対して41本である。

逆にいえば荒れた初日の釣果が印象的だ。

とくに恋瀬川、常陸利根川、北利根を回った長岡正孝・君和田知之チームの6kgオーバーは驚異的だった。

だから余計に二日目の貧果が目立った。
試合時間が短いので多少釣果は落ちるものだが、この差は異常だ。

したがって、稼ぎ時の6月の2デイにしては、悲惨な結果となった。
二日間トータルリミットメイクはゼロ。
9本が2チーム、8本が2チームという、すさまじく釣れていない試合になってしまったのである。

年間成績に及ぼす影響も少なくない。
多くのチームが「まあ最低でも3kg×2日で6kg」という胸算用をしていただろうが、水泡に帰してしまった。
トータル6kg以上は、25チーム中9チームしかいなかったのである。

 

魚の回復状況もイマイチだった。
ウェイインでスケールに載せられた魚は、腹が上がっているものが多かった。
スローになるのも当然である。

しかし、優勝の出村・飯島チームの魚は丸かった。

二日間とも4本ながら、トータル9265g!
結果的にこうしたクォリティーな魚を揃えたことが勝ちにつながった。

このチームのプランは霞ケ浦本湖のシャローの葦、それも人が見過ごしてしまうようなショボい葦も丁寧に撃って行こうというもの。
狙いの古渡は初日の風で行けなかったが、西浦北岸でエビ食いの魚にフォーカスして、ファットイカ、イカ、ヤマセンコーのノーシンカーをコツコツと撃って行った。

同じスポットに何度も入り直す粘りも奏功した。
ショボ葦なのでプレッシャーも少なかったのだろうか?
ラン&ガンするとポロポロ釣れたという。

二日目は当初の狙いだった古渡に行き、飯島選手がビッグフィッシュ賞に輝いた1520gをゲット。
ファットイカの使い方を出村選手に教わり、すぐに結果を出した。

こうして初日4本、二日目4本でも、
サイズがよかったので9kgオーバーの数字をつくることができた。

出村選手は7年前、桧原湖でイモグラブで優勝して以来、仕事で繁忙を極め、思うような結果が出ず、一時はトーナメント生活を諦めようと思ったというが、最近は事情が好転してプラや試合に臨める日程を組めるようになった。

「だから試合勘が戻り、徐々に釣れるようになってきました」
と語っていた。

まさに諦めなかったからやってきた勝利。
コツコツと続けて来たことへのご褒美である。
心からその努力を称えたいと思う。

●タックルデータ

出村輝彦
Tackle1
Rod:スミス ザ・ストラテジー ツアラー V-spec TVC-68M ジンゴローム
REEL: DAIWA タトゥーラ SV TW 8.1
LINE:サンライン BMS AZAYAKA 14lb
LURE:ゲーリーヤマモト ファットイカ、イカ ほか
RIG:ノーシンカー

飯島浩城
Tackle1
Rod:Evergreen International ヘラクレスFACT70
Reel:ベイトキャスティングリール
LINE:フロロ16lb
LURE:ゲーリーヤマモト ファットイカ(ヒマワリ)
RIG:ノーシンカー

準優勝の香取潤一・早乙女剛チームのゲームは少し違った。
前プラでは芳しくなかったものの、北利根や霞ケ浦本湖で試したポッパーがいい感じだったので、それに望みを託して本戦に突入した。
するとこれが見事にハマリ、麻生、玉造、北利根の葦で結果を出してくれた。
曇天も幸いした。

二日目に陽が出てからはテキサスリグを導入するなどの臨機応変な釣りも奏功した。
早乙女選手のフォローも準優勝に貢献した。
香取選手のフォローに徹し、ヤミーフィッシュのワッキーで次々に魚に口を使わせた。

プラで見つけた一筋の光明(トップウォーター)を頼りに、
チームワークを駆使して釣り続けた結果が準優勝となった。

●タックルデータ

香取潤一
Tackle1
Rod:ノリーズ・ロードランナー ハードベイトスペシャル HB560L
REEL:ベイトキャスティングリール
LINE:フロロ 10lb
LURE:ノリーズ・トレジュ

Tackle2
Rod:ノリーズ・ロードランナー ストラクチャーST 680MH
REEL:ベイトキャスティングリール
LINE:フロロ14lb
LURE:クロー系ワーム
RIG:テキサスリグ

早乙女剛
Tackle1
Rod:Jackall BPM BS-66L
REEL:スピニングリール
LINE:Jackall レッドスプール 5lb
LURE:Jackall ヤミーフィッシュ 3in
RIG:ワッキーリグ(ノーシンカー)

Tackle2
Rod:Jackall BPM BC-65M
REEL:ベイトキャスティングリール
LINE:Jackall レッドスプール 14lb
LURE:Jackall チャンクロー 2.8in
RIG:1/8テキサスリグ

Tackle3
Rod:ベイトキャスィングロッド
REEL:ベイトキャスティングリール
LINE:Jackall レッドスプール パトレーター8lb
LURE:Jackall ボイルトリガー
RIG:トップウォーター

3位は今井新・阿部寿徳チーム。
本命は西浦の葦だったが、初日は風でダメ。
そこで牛堀の葦に行き、ドライブスティック・ファットのバックスライドセッティングとドライブシャッドのノーシンカーを駆使して、なんとかまとめた感じ。

風がなくなった二日目は朝一、ドライブスティックファットのバックスライドで1本、後の4本はドライブシャッドの表層引き。葦際をタイトに引いてくるのがキモだった。このチームも粘りと丁寧さが好成績につながった。二日目の単日トップ5010gを持ち込んだ。

●タックルデータ

今井新
Tackle1
Rod: Evergreen International ヘラクレスFACT HFAC-66MST
REEL:ベイトキャスティングリール
LINE:サンライン BMS 12lb
LURE:O.S.P ドライブシャッド3.5インチ(サイトスペシャル)
RIG:ノーシンカー

Tackle2
Rod:Evergreen International ヘラクレスFACT HFAC-70HST
REEL:ベイトキャスティングリール
LINE:サンライン BMS 14lb
LURE:O.S.P ドライブスティック・ファット4.5インチ
RIG:ノーシンカー・バックスライドセッティング

阿部寿徳
Rod: DAIWA スティーズ フランカー 701MHFB-SV
REEL: DAIWA スティーズ 105XHL
LINE: サンライン スーパーFCスナイパー14lb
LURE: O.S.Pドライブスティック・ファット

4位は本湖東岸のシャローをメガバス・ドットクローラーのノーシンカーで攻め抜いた盛隆弘・袖山敦志チーム。
初日を5355gという二番目の成績で折り返したが、エレキトラブルに見舞われて涙をのんだ。


5位は霞ケ浦東岸、外浪逆浦、北利根のシャローの葦、ドック周りをヤマセンコーのネコリグで釣りまわった坂田泰信・田中和也チーム。
パートナーの田中選手のピンコストレートも冴えたようだ。

なお、初日のビッグフィッシュ賞を獲得したのは川口信明・佐藤善行チームの1795g。
崎浜のジャカゴの際に落とした佐藤選手のバスエネミー4.5のノーシンカーにそいつは喰ってきた。


●タックルデータ

佐藤選手
Tackle Data
Rod: Daiwa エアエッジ 721MHB
REEL: DAIWA タトゥーラ SV TW 8.1
LINE: サンライン BMS 14lb
LURE: バスエネミー 4.5
RIG: ノーシンカー

こうして、予想に反してタフな第3戦が終わった。
早くもA.O.Y.レースの帰趨が現実味を帯びてきた。
残るレギュラー戦は2戦。
カタズを飲んで注目していきたい。

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