WBS2015 2nd レポート②


WBS2015 2nd レポート②

 

WBSではトーナメント朝のエントリーの時に

ウェザーカードを選手に渡す。

天気予報は通常、各気象台から夕方5時に

発表され、それがその日最後の発表となる。

 

次の写真が2日目の当日朝選手に配られた

茨城県南部の予報を記したウェザーカードである。

wether

晴れのち曇り

北の風

風の強さは特に発表はなし

雨の確率 午前0% 午後0%

波の高さ 1m~2m

 

これを見る限り初日同様「釣り日和」と考えられた。

しかし・・・

1

WBS2015 2nd 穏やかな朝である。

まだ明けきらぬ土浦新港にバスボートが集まってくる。

所定の位置に停められたバスボート上では

選手がこれからの戦いに備え黙々と準備を進めている。

2

WBSの朝は早い。

ミーティングもそこそこに

スタート準備が整っていく。

5時前にはランチングが開始されスタートされる。

3

バストーナメントは当然ながら

一般のバスアングラーの注目を集める。

バストーナメントで釣れなければ

バスアングラーは釣り場に向かわなくなる。

 

バストーナメントを運営するという事は

即ちバスフィッシング業界に

多大な影響を与えると考えられる。

4

釣れれば多くの人々が釣り場に集い

タックルも売れるし、釣り場周辺の様々な・・・

コンビニやファミレスの売り上げにだって

影響を与えることになる。

責任重大である。

5

だからバストーナメントは高い成績を出すことが

求められると考えるのである。

よって、少しでも早くスターをさせ

朝のプライムタイムに釣りをして

高成績を出してもらわねばならないのだ。

6

選手を送り出し、この日に同時開催された

グラチャン(岸釣り)トーナメントも無事スタートした。

 

金曜日の晩はWBS事務所で

1時間ほどしか睡眠がとれなかった。

土曜日の晩も5時間ほどの睡眠で

50歳をとうに過ぎた私には少々キツイ。

睡魔に勝てずに、テントの下のベンチで横になり

ウトウトしていた時である。

 

西からの風が急に強くなった。

スタッフに「風対策お願い」と叫んで

またウトウトしていた・・・が、

そのうち収まるだろうと思っていた風は

おさまるどころか暴風へと変わっていった。

 

どう考えてもまともに釣りが出来るような

状態ではないと思われるほどの強風である。

西浦を吹き抜け白波を立てて荒れ狂う霞ヶ浦。

ここまで荒れるカスミを見るのは久しぶりである。

選手は大丈夫なのか?

 

13:30が近付き1stフライトの帰着が始まると

私の心配は安堵へと代わっていった。

1艇風をよけて帰着が遅れると申告があった

チームを除き無事帰着したのである。

2nd、3rdフライトも帰着遅れはなく無事に

全チームが帰着した。

そしていよいよウェイインショーの始まりである。

7

だいぶ話を引っ張ってしまったが結論から言えば

上位チームの中で初日よりも成績を上げたチームは

一チームを除いていなかった。

では、苦しみながらも入賞したチームを紹介しよう。

 

第6位に入ったのは初日に5,100gで

ビッグフィッシュ賞を獲得したA長岡/B今井チームだ。

 

プラクティスで手応えを感じた北浦上流域を主戦場に選び

予定したネコリグ、ダウンショットで攻める。

しかし二日目は徐々に釣れなくなり諦めかけたところで

ルアーチェンジした今井 新選手がキロアップを獲った。

この魚のおかげで集中力が戻りこの結果に繋がった。

8

第5位は初日に6,410gでトップだった

A高橋/B堀越チームだ。

初日、二日目とも北利根川に走り初日は浮き漁礁で

ドットクローラー4.8inで5本を揃え、その後

神宮橋でスモラバ+ボトルシュリンプ3inで

100g単位で2本入替えた。

最後に土浦周辺に戻り1本入替え初日のウェイトになった。

そして二日目は風の影響で丁寧に打てずに苦しんだが

パートナーの堀越真務選手が活躍してこの順位に

踏みとどまったとのこと。

堀越選手は第1戦で小田島選手と組んで優勝したが、

前回は貢献できなかったが今回はしっかりと仕事が

出来て嬉しいと語った。

また疲れたけれど楽しかったしこれからも頑張りたいと

今後の抱負を語った。

9

第4位はA平本/B森山チームだ。

平本は最近練習している西の洲から古渡の

岩盤エリアを狙った。バラシが多く諦めかけたところで

森山が1,500gのナイスフィッシュを獲り

更に集中してリミットを揃えていった。

二日目は風が弱いうちに古渡へ入り

森山が1本キャッチ、これで精神的に落ち着き

西の洲に狙いを絞るが全くダメ。

北利根川に入るも1本獲った後またバラシてしまう。

最後の最後に入った石積みで森山が1,500gを

キャッチしてこの成績となった。

森山は最近

「最後の一投までトーナメントは判らない」を

座右の銘としているとのことである。

10

第3位は初日2位だったA赤羽/N斉藤チームだ。

Nとは非会員のノンボーター参加という事である。

昨年新設された会員以外でも可能な参加方法である。

11

狙ったエリアは土浦周辺の流入河川のみである。

初日には本湖も周ってみたが良くないので、

プラクティスで手ごたえを感じた桜川に狙いを絞った。

初日は07:15にはリミットを揃えその後入替えをして

ウェイトアップに努めた。釣った総数は10匹ほどである。

二日目は狙っていたシャローが減水の影響を受けるも

7時前にはリミットを揃えた。しかし前日と違い

入替えが出来ずに5フィッシュながら2,960gで

止まってしまった。

使用したリグはノーシンカーでスティック系と

バックスライド系で押し通した。

今回チームメイトの橋本卓哉がプロデュースしている

ダウンショット用のブラックジャックという竿を

使ったがこれがベストマッチでほとんどの魚を

このロッドで獲った。

12

また、今回のトーナメントは初日2位という事で

他のメンバーも非常に気を使ってくれて

トーナメントがやりやすかった。

これらのメンバーにも感謝したい、と語った。

初参加となった斉藤孝行選手は正直疲れたけれど

良い勉強ができた。またチャレンジしたいと語った。

 

第2位は初日の4位から順位を上げた

A平川/B早乙女チームである。

都合でプラクティスに出られない早乙女に変わり

プラクティスは平川がこなし、毎晩電話で

結果を報告して相談しながら試合に臨んだ。

初日は深いところと浅いところを様子を見ながら

西浦、東浦、恋瀬川と広範囲をチェックしていった。

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その結果平川が得意とするシャローのバスの

反応が良いことに気付き二日目は東浦のシャローに

的を絞った。ミスもあったがノーシンカーとテキサスリグを

カバーによって使い分けた。

ノーシンカーでは狙いきれないところをテキサスという

具合である。

二日目に早乙女が獲った2,010gのビッグフィッシュは

ジャッカルのラバージグ+チャンクローの組み合わせである。

14

そしてWBS2015シリーズ2ndトーナメントを制したのは

なんと第1戦の優勝者・小田島悟と柴崎智尋の

両Aプロチームである。

15

実はこのチーム締め切り後に急遽変更されて組み合わされた。

元々柴崎智尋はB登録の大野友愛と組む予定だった。

5月5日の未明に大野友愛選手より緊急の連絡があり

どうしても出られなくなったとのことで、スタッフの

兼平光喜と組む予定が変更されたのである。

 

スタッフ兼平は「優勝したかった」といったが

実際小田島 悟と出ていたらどうなっていたか・・・

知るは神のみである。

上位チームの中で初日よりも成績を上げたチームは

一チームを除いていなかった・・・と書いたが

その一チームがこの優勝チームである。

初日5,290gで6位に着けていた。

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実はウェイインを待つ小田島選手に私が声をかけた。

「どうだ?」「ダメです!」

にもかかわらず初日のウェイインは5,290gであった。

ウェイイン後に小田島選手のボートの近くを通ったときに

「なんだ、結構持っていたじゃないか!」と声を掛けると

小田島選手は怪訝そうな顔をしていた。

後から考えると本人的には「もっと釣れるはず」と

考えていたのだろう。

 

そして二日目やはりウェイインを待つこのチームに

初日同様「どうだ!」と聞くと「まあまあです!」

という顔には余裕が感じ取れた。柴崎選手も・・・

笑みを浮かべている。この時点で私はこのチームの

優勝と小田島選手の2連勝を確信した。

結果は6,870gこれから比べれば5,290gで「ダメです!」

は納得である。

 

前週からプラクティスに入り第1戦のパターン「石関連」

で風次第では回復系の良いバスを見出した。

また流入河川の河口・リーズも良い感じであった。

しかし減水により石関連のパターンが崩壊していく。

 

ひどい霧に悩まされながら石のパターンで天皇崎から

上がっていくも全く釣れない状態が続く。

また石は誰もやっていない。

東浦に入り梶無川を攻めるとバイトが続き橋1本目までの

間で7,8本をキープできウェイインした。

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二日目は石を見切りリーズと河川狙いに完全シフトする。

しかし朝一はギルバイトのみで反応が無かった。

その後風が吹き始めてからバイトが出るようになり

何度も入り直しサイズアップを狙っていく。

その後風濁りで諦めざるを得なくなり

南岸にシフトするが風で釣りにならず。

 

最後に桜川に移動し入れ替えを狙う。

桜川は重いものには全く反応せず

ダブルモーション3.5gで狙っていく。

そして最後に柴崎がスティックベイトを駆使して

「小田島選手が良い場所へ連れて行ってくれたから」

と謙遜しながらも大型バスを2本獲り

6,870gのビッグウェイトを達成した。

2位とは2kg近い差をつけての優勝は見事である。

報告 WBS会長 あいあん横山

18

wbs_2nd_finalstandings

Tackle Date

第1位 小田島 悟

19

Rod ヘラクレス HFAC-67MHST
Reel ダイワ
Kure ダブルモーション
Line バスザイルR 14Lb
RIg 3.5gテキサスリグ

メインエリア
東浦 梶無川
西浦 桜川

20
第1位 柴崎 智尋

21

Rod テムジン カレイド インスピラーレ
スーパークーガー
Reel REVO MGX SHL
Lure プロストレート 5in
Line 東レ エクスレッド 12Lb
Rig  ノーシンカー

Rod テムジン カレイド インスピラーレ
ガンスリンジャー
Reel REVO MGX SHL
Lure 霞クロー
Line 東レ エクスレッド 16Lb
Rig  3.5gテキサスリグ

今回のキモ
ミス無くフォローに専念!

22

第2位 平川 皓也

Rod  スティーズ フランカー STZ701MHFB-SV
Reel アルファス フィネス
Lure スティックベイト
Line モンスターブレイブ 14Lb
Rig  ノーシンカー

Rod  スティーズ ハスラー STZ701MHXB-XTQ
Reel SS SV
Lure スピードクロー
Line モンスターブレイブ 14Lbs
Rig  テキサスリグ

Rod  ブラックレーベル PF-610/LRB
Reel T3 Air
Lure ネコストレート5in
Line フィネスブレイブ 8Lbs
Rig  ネコリグ

メインエリア
西浦・東浦のシャロー

今回のキモ
風からプロテクトされるシャロー

第2位 早乙女 剛

Rod  Jackal Nero NC-610M
Reel ベイトリール
Lure ナカタジグ1/4oz+チャンクロー
Line レッドスプール 16Lb
Rig  ジグ

Rod  Jackal Nero NC-66M
Reel ベイトリール
Lure スピードクロー
Line レッドスプール 14Lbs
Rig  テキサスリグ3.5g

Rod  Jackal HBC-66M
Reel ベイトリール
Lure テナガスティック
Line レッドスプール 12Lb
Rig  ノーシンカー

今回のキモ
スローに丁寧に
第3位 赤羽 修弥

Rod  ダイワ スティーズ ブラックジャック
Reel  ダイワ SS-Air
Lure  ベビーファットイカ
Line  モンスターブレイブ 12Lb
Rig  ノーシンカー

Rod  ダイワ スティーズ フランカー
Reel ダイワ スティーズ 103H
Lure センコー
Line モンスターブレイブ 14Lb
Rig  ノーシンカー

メインエリア
西浦・流入河川・桜川

今回のキモ
代掻きに負けない!

第3位 斉藤孝行

Rod フェンウィック FVR66M
Reel ベイトリール
Lure ドライブスティック 4.5in
Line  テンリュウF12
Rig  ノーシンカー

Rod フェンウィック エリートエナジー 67ML
Reel ベイトリール
Lure ドライブスティック 3.5in
Line  テンリュウF10
Rig  ノーシンカー

今回のキモ
スローフォール!

Day1 BigFish 長岡 正孝

Rod  デストロイヤーX7 F3-69X7
Reel  スティーズ リミテッド105
Lure  メガバス ヒライシン 475
Line  ドラゴンコール マイルド
Rig  ジグヘッドワッキー&ネコリグ

エリア 北浦上流

キモ  浮いてるね!

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