2017 Pro 第1戦 REPORT「勝者の軌跡」


2017 WBS Pro Tournament 1st を振り返る


■布石
3月19日に行われたWBS Pro Tournament 1st は厳しい試合だった。季節的に釣れ盛るゲームにはなりようがないが、とにかくタフな一日だった。それだけに勝ったチームの偉大さがクローズアップされる。
布石は直前の金曜日のプラにあった、と平川選手は振り返る。
「寒い日でしたが、朝一番にシャローで釣れたんです。それほど自信はなかつたんですが、試しにやってみたら釣れた。『やっぱりな』と確信しました。というのも、魚が差しているような雰囲気を感じたんです。ミノー系も視野に入っていたんですが、魚は動いていると読んでシャローにフォーカスしてみることにしました。数は出ないけど、いいのが獲れると判断したんです」
平川選手はこの時点でスローゲームを予感、あえてシャローでクォリティーな魚を獲ろうと決断したのである。まったりとした気象条件も平川選手に味方した。

 

■濁り
エリアチョイスのキーとなったのは濁り。通常の釣り人が嫌う濁りも、春はプラスに作用することを過去の経験から学んでいた平川選手は、そういったエリアを巡って行った。
朝一にトローリングモーターを降ろしたのは北利根川。夜越川で釣り始めたが音無し。しかし対岸のブレイクに移動、そこでホッグ系ワームのダウンショットが最初の一本をもたらしてくれた。
その後、さてどうするかと思案して、北浦・矢幡にカッ飛んだ。ここも当初から濁りプランに入っていた場所である。入り口の葦にテキサスを入れれば2本目が食ってきた。そこにやってきたのが香取チーム。思わず「同じ考えか!? スルドイ」と感じたそうだ。
2回ほど流したが釣れない。まあ、そんなに簡単に釣れるわけはない、と今度は葦の奥にネコストレート5.8を送りこめば、即バイト。ガツンと引っ張り出してナイスなキロアップをライブウェルにキープした。
これで3本3kgオーバーを確保したが、春先の試合故、お化けウェイトを出してくるチームがいてもおかしくない、と4本目を目指した。

■勝因
「後悔があるとすれば、もっと矢幡で粘ればよかった」と語る平川選手だが、それもタラレバ。水温が上がればもっと釣れるだろうと夜越川や北利根川に戻った判断は間違いとはいえない。
ただし、北利根川ではオカッパリのイベントが行われており、フリーエントリーが制限されたことは確かに悔やまれる。 結局、3本3470g。それでも優勝は優勝。スローゲームを予期して無理狙いに出なかったことが奏功した。
他のトーナメントと同じように、平川チームの勝因も一つではない。ここまで述べたゲームプランの他にもいくつか思い当たる要素はある。
まず納谷選手というパートナー。百戦錬磨のプロと組んだからこそ、思い切ったゲームを進めることができたのだろう。実際、納谷選手はプラでオーバーライドなどの可能性を示唆してくれた。
つぎにボート。実は平川選手のボートは試合直前まで不調で、一時は出場も危ぶまれたほど。赤羽修弥選手や橋本卓哉選手などは「エレキだけでも出場して近場で釣りをしろ」と鼓舞してくれた。幸い、マリンワークスの小林氏の懸命な作業のおかげで当日はReady Go! 無事に出場に漕ぎつけられたのである。
というわけで、春っぽいとりとめのないコンディションを賢く釣込んだ平川・納谷チームが勝つべくして勝った第一戦であった。
「初戦で3470g、いいスタートが切れました」
平川選手のこの先の戦いぶりが注目される。

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