JLBA 3rd REPORT


2014年JLBA最終戦
三村陽子&後藤さわ子チームが見事優勝
Q.O.Y.の栄冠は三村陽子選手に!

 
日本で唯一の女性だけのバストーナメントであるJ.L.B.A.第3戦が、8月17日(日)マルトボートをベースに行われた。今年は全3戦となったため、今大会が最終戦になる。

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第2戦を終えた時点で、J.L.B.A.の年間優勝者であるQ.O.Y.(クイーンオブザイヤー)を、ボーター全員が狙える位置にいるという混戦模様になっていた。

試合当日の朝は肌寒く感じられた。

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しかし午前10時頃から日が差したため、夏らしい天気になっていった。

前日から降り出した雨の影響で川は濁流のように濁り、川でプラをして手応えを摑んでいた選手たちは、状況の変化についていくことが難しく、苦戦を強いられていたようだ。なぜならば、リミットメイク(5本)できたのは、1チームのみだったからだ。

そんななか、1匹で1260gというビッグフィッシュを持ち込んだ、佐藤真理&大川恵子チームが3位に入賞。

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「昨日のプラで、風が吹きはじめる前に本湖のブレイクをやりました。大津新堀と石田で1匹ずつ釣れて、その後桜川にも入り桜川もいい感じでした。でも今日は大津新堀を釣ってみましたが反応はなし。田村のブレイクでも反応はなく石田に行きました。石田ではディープタイニーNを巻き、この1匹(BigFish)が釣れました。その後、念のため桜川に入りましたが濁っていてダメで、本湖に戻りましたが釣れませんでした」と佐藤選手は語った。

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大川選手も「いろいろやってみたんですが、釣れませんでした。今回は何もいうことはありません・・・」とつぶやいた。

そんな厳しい状況のなかで、4匹を持ち込んだ森田友子&宮崎舞チームが2位に。

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「前日は桜川をメインに練習しました。昨日は小雨が降っていましたが濁りはなく、川では40アップを筆頭に8匹釣れました。夜に雨が降るので状況が変わるだろうと思っていたので、楽しく釣りをしただけのプラでした」と森田選手。続けて・・・
「当日桜川は非常に濁っていて、中流と下流で釣りをしましたが釣れる気配はなく、見切りをつけて花室川へ移動しました。花室に行っても、やはり濁りはきつく10分ほどですぐ本湖に出ていきました。川がダメならと濁りの影響の少なそうな本湖の石田に移動し、石田のジャカゴ周りで釣りをしたらやっと釣れた、という感じです。11時まで1匹も釣れていなかったので初参加の宮崎さんに申しわけない気持ちでしたが11時以降、4匹中3匹を宮崎さんに釣ってもらったので助かりました」と森田選手は語った。

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森田選手の使ったリグはTHINセンコーをワッキーリグにして、プロズファクトリーのラバースプリットショットをラインに噛ませたショットワッキーリグ。宮崎選手はリトルレインズホッグのダウンショットリグだった。

「今回初参加でしたが、とても楽しく釣りができました。これも森田さんと、J.L.B.A.に誘ってくれた佐々木近恵さんのおかげです。これからもたくさん釣りをして上達したいと思っています。みなさん、よろしくお願いします」とパートナーの宮崎選手は語ってくれた。

そして今回、見事5匹のリミットを揃えて2,980gを持ち込み優勝に輝いたのは、三村陽子&後藤さわ子チーム。後藤選手は初参加だったが、初参加で初優勝という快挙を成し遂げた。

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また三村選手は前回の第2戦に引き続き、2大会連続での優勝。
「実はノープラで今回の大会に臨みました。まあ昨日雨だったので行き当たりバッタリでいこうと(笑)。前回の大会ではマルト前がよかったので、朝イチはマルト前をやったんですが何もありませんでした。でも少し離れた場所にある杭で根掛りしそうになったときに、THINセンコーのダウンショットで1匹釣れました。そのまま流していってなんとなく視界に入った境川に入っていったら、橋の手前で2匹目がTHINセンコーのネコリグで釣れました」と三村選手。

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今回初参加の後藤選手に「どこか行きたいところは?」と聞くと「桜川の匂橋が気になる」とのことで、桜川へ移動。

濁りは気になったが下流のアシ際なら魚はいるかな?と思い、匂橋の橋脚付近を流すと2インチGテールのダウンショットを使っていた後藤さんに3匹目がヒットした。

そのあとは続かず、帰着まで1時間くらいあったので最後はマルト前で粘ることに。
すると、プロズファクトリーのケダマ+カットテール3.5インチを使っていた後藤さんに2連続でバイトがあり、4匹目と5匹目を追加しました」と三村選手。
パートナーと連携して見事5匹を釣り上げたのだった。

怒涛のラッシュを見せたJ.L.B.A.初参加の後藤選手は、
「W.B.S.選手の松村さんに、よかったら使ってみてと渡されていたのがスモールラバージグのケダマです。試合も残り1時間しかなかったのでとりあえず使ってみたら、いきなり2匹連続で釣れました! 私にも釣れたし、優勝できて本当にうれしいです」と笑顔でコメントをくれた。

そしてこの結果で、今年のQ.O.Y.は、三村陽子選手に決定した。三村選手はバス雑誌のライターをしており、J.L.B.A.発足当初からのメンバー。今回初のQ.O.Y.を獲得したことで、“継続は力なり”を体現してくれた。

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「私は釣りも下手ですしプラをしても結果が残せないこともあって、自分はあまりトーナメントに向いていないのでは、と思っていました。ただ、よく取材をしている吉田幸二さんに、『プラクティスは、切り捨てる作業だ』と言われたことが印象に残っていて。ここ2~3年は、自分で1日のプランの組み立てを考えて釣りをしています。吉田さんのアドバイスやそういったことが、今回の結果につながったのかもしれませんがパートナーにも恵まれました。今年はとくに楽しく釣りができましたし、もっと釣りが上手くなりたいと思うようになりました。パートナーやスタッフの皆さん、ありがとうございました」と三村選手は語った。

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J.L.B.A.は女性だけの団体のため、結婚や出産のほか仕事や育児などいろいろな事情で、メンバーが集りにくい状況にあります。しかし、釣りが好きな女性は増えているようです。

プライベートでの釣りももちろん楽しいですが、トーナメントで釣れた1匹は想像以上の感動をもたらしてくれます。今回、初参加のメンバー2人も、その歓びを語ってくれました。
来年もまたJ.L.B.A.は開催いたしますので、ぜひバストーナメントに興味のある女性は、参加してみてください!(レポート:堀井ゆう子)

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