2025 WBSプロ第5戦【即リポ!】


まさに「燈台下暗し」!!
橋本卓哉・鈴木崇太チーム
怒涛の「地元攻め」で今年の掉尾を飾る!!

A.O.Y.の栄冠は
坂田泰信選手の頭上に!!


2025W.B.S.プロトーナメント最終戦 即リポ

30チーム60名が参加して行われた2025年度のW.B.S.プロトーナメント。
両日とも秋の気配が濃い天候の下で行われ、環境的には文句の言えない状況。
しかし稲渋は言うに及ばず、直前に訪れた台風の影響で様子が一変し、プラのデータを反故にせざるを得ないというコンディションが各チームを苦しめた。

しかし、そこは歴戦のW.B.S.戦士、「今を釣る」スタンスでそれぞれに霞ヶ浦・北浦を攻略、二日間とも実に見ごたえのある戦いを繰り広げた。

釣果としても初日、今では「夢のまた夢」と言われるリミットメイカーが2チーム出るなど、まずまずの成績を残してくれた。最終戦の結果としても、十分評価できると言えよう。

そんな最終戦を制したのは橋本卓哉・鈴木崇太チーム。

「それほど練習にも出ていなかったので、過去の経験から戦略を立て、時期的に桜川の河口などが狙い目と判断して、巻いて行こうと思いました。幸い、新港付近には巻く場所がたくさんあるので、今回は二日間、それで通そうと決めました」

と語っていたように、橋本チームは桜川、そしてその河口、花室川の3か所をローテーション。とく桜川河口の石積みでは順調にキーパーを重ね、初日は5本3015g、二日目は4本2685gというスコアを作り出した。二日間トータル9本の釣果は全チーム中最多である。

使用ルアーはスティーズポッパーRFWとスティーズスピナーベイト3/8。
たまにダウンショットもズル引いたりしたが、結局は巻きのルアーで押し通した。
だが、簡単に釣れたわけでもない。

「粗い釣りでは釣れません。とくに風がない時などのポッパーは、ワームをやるような丁寧な釣りを心がけないと釣れません。そしてスピナーベイトの色もキモでした。ホワイトチャートなどのビビッドなカラーはナマズしか釣れません。ですからガンメタやグレーなどの渋めのかラーをチョイスしました。すると不思議にバスばかり釣れるのです」

こう語った橋本選手、当初の狙い通り、スタート地点の土浦新港から目と鼻の先でゲームを展開し、狙いすましたように勝利をもぎ取った。

北浦最上流の巴川まで走ったチームもあれば、桜川河口で押し通したチームもある。今回は後者が勝ったが、巴川に軍配が上がる場合もある。それがトーナメントの面白さである。

 

準優勝は初日にリミットメイクした坂田泰信・渡部記史チーム。坂田選手は年間ランク1位でこの試合を迎えたが「首位を守る釣りに専念しよう」と普段やらない流入河川にロックオン。その中でも桜川に集中して二日間を戦った。

初日は橋げたをメインにスタッガークロー2.7インチ7gのヘビダンでリアクションバイトを獲り、二日目は一転して軽いシンカーでカケアガリを攻めてビッグフィッシュ賞を獲得した1700gをライブウェルに納めた。

こうして坂田選手はパートナーの活躍もあり、準優勝に輝き、念願のA.O.Y.タイトルも獲得した。
「パートナーと二人でヒリヒリした二日間を楽しみました。最高でした」と坂田選手は語っていた。

 

三位は初日、二本ながら3260gという破壊的なスコアで周囲を驚かせた大塚拓・中澤裕大チーム。二日目も2本1320gを捻りだしてお立ち台の人となった。

初日の1820gは当然、ビッグフィッシュ賞に輝いたが、場所はいわゆる「ドブ」。3週間の練習から「魚が濃い場所」と判断した中の一つである。中流域でグライドカマロンのノーシーカーを投げれば、落ちパクで食って来たという。まさに「恐怖のドブ」である。
2日目は苦労したが、パートナーと一本ずつ獲り、しぶとく3位に入った。

 

四位は初日3285gでトップの今井新・藤田雄大チーム。「プラでは魚は触れていなかった」という今井選手だが、初日は東浦、本湖を巡り、パートナーと協力して1700gフィッシュを含む3本の魚を持ち帰った。しかし二日目は1本に泣いた。スピンナッツ50が今井選手の今シーズンのマネーベイトだったが、1700gフィッシュはドライブショット4インチのテロテロ巻きだった。

 

そして五位は二日間、巴川上流まで走った草深幸範・戸村康二チーム。しかし初日は不発。桜川に戻ってパートナーが釣った1本のみ。しかし二日目は巴川で1本、西浦に戻って2本獲り、お立ち台を確保した。ネタはブレーバーⅡ。パートナーもこのワームを駆使した。

 

こうして話題も豊富に今年の最終戦も終わり、年間ランキングも確定した。

10月25,26日にはSDG YOKOTONE BASEでクラシックも行われる。まだまだ楽しみは尽きないW.B.S.である。

そして忘れてならないのがPOY(パートナー・オブ・ザ・イヤー)。今年は堀越将太選手が獲得した。今年の活躍を見れば当然の受賞ともいえる。

というわけで皆さん、お疲れ様でした。

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