2025 WBSプロ第3戦【即リポ!】


灼熱の逆転劇!

草深幸範・鯉河健一チーム、
最終日、トップウェイトを叩き出し、
優勝をかっさらう!!

2025W.B.S.プロトーナメント3rd 即リポ

6月28・29の二日間、土浦新港を起点に22チームが参加して行われたW.B.S.第三戦。

両日ともに朝こそ快適な涼しさに恵まれたものの、予想通り次第に気温はグングン上がり、やがては灼熱地獄に。各チーム、このうだるような暑さに苛まれながら二日間を戦い抜いたが、急激な水温上昇に翻弄され、思うようなゲーム展開を進めることができなかった。少し前のプラで良かったエリアも、一気に鳴りを潜めてしまったからである。

そんなことは先刻ご承知の各チームは、両日とも5時過ぎにスタートを終えるというW.B.S.持ち前のモーニングサービスを利そうと、狙いのエリアに飛んで行った。その結果、幸先の良い釣果をモノにすることができたチームもあった。しかし、そこを外したチームは、夏の甲子園真っ青の夏の戦いを余儀なくされたのである。


従って、全体的に釣果はスローなものになってしまった。初日は大藪・松村チームの4本4040gが目立ったが、それ以外は苦しい展開が理解できる結果が並んだ。二日目は各チーム、初日以上に苦しんだようで、ノーフィッシュが9チーム出るという異常事態。中でも、初日を上位で折り返したチームがノーフィッシュに終わり、波乱のフィナーレを手助けしてしまった。

そんなゲームを制したのは草深幸範・鯉河健一チーム。仕事の関係で思うようなプラが出来なかった草深選手だが、水温急上昇の中で少しでも水温が低いところならエサを食うバスが居ると判断して「沼里川」というハニースポットを導き出した。27℃の水温が川の入り口で25℃、そして川をさかのぼれば21℃まで落ちたという。
こうして場所は決まった。そこからは「脳内プラクティス」に励み、見えればサイト、見えなければシェードやポケットを撃つという作戦に決定。初日を迎えた。

しかし朝からミスの連続。しかもデカイのを逃すという体たらく。意気消沈したが、それでも2本1770gという、最低限のスコアを確保して二日目を迎えた。

だが、またもやミスに見舞われた。試合前日にアマガエルの存在に気付いた草深選手はスクーパフロッグをリグって試合に投入していたが、フックはマスバリのガード付き。硬いエラストマー素材に対応したものだが、そこにミスの原因があると判断。ハリを縫い挿しして下に向けるというリスク覚悟のセッティングで臨んだ。これが奏功してミスなく魚を獲った。

さらに「居るけど食わない」魚に対しては0.4gシンカーを装着させたギミー2.4のI字引でバスに口を使わせた。

「普段、霞ケ浦では行わないこうした細かなセッティングがハイプレッシャーな魚に口を使わせたと思います」と草深選手は語っていた。
同時に、沼里川のシャローをものともしないボートCAYMASの走破性も優勝に貢献してくれたと補足してくれた。

パートナーの鯉河選手の働きも大きかった、とくに初日の帰りがけに小野川で獲った一本が二日目への希望を生み出し、二日目もハリースライドのバックスライドで魚を獲り、大きく勝利に貢献した。

草深選手も「私が前でサイト気味の釣りをしていても、鯉河選手はじっと付き合ってくれました。そんな中でも、実は後ろで釣れるチャンスは必ず来ます。そんなタイミングを流さず釣ってくれました」と感謝の言葉を述べていた。

こうして二日目に4本4270gという素晴らしいウェイトを持ち帰り、圧巻の逆転劇を見せてくれた草深・鯉河チーム。バストーナメントの醍醐味を見せてくれた。

草深選手タックルデータ
タックル1
ルアー:フロッグ系ソフトベイト(ノーシンカー)
ロッド:STEEZ REAL CONTROL S61L-SV
リール:23AIRITY LT2500S-XH
ライン:PE0.6号(プロト)
リーダー:グランドマックス1.5号

タックル2
ルアー:ギル系ワーム2.4インチ(ホバスト0.4g)
ロッド:STEEZ REAL CONTROL S63UL-SV
リール:23AIRITY LT2500S-XH(SLPW EX LTスプール ブラック 2500)
ライン:UVF GEKKABIJIN DURA SENSOR+Si² 0.4号
リーダー:グランドマックス1.2号

タックル3
ルアー:シュリンプ系ソフトベイト(バックスライドノーシンカー)
ロッド:BLX SG 681MH/MFB
リール:STEEZ LIMITED CT SV TW 70XHL
ライン:スティーズフロロ13lb.

鯉河選手 タックルデータ
タックル1 バックスライド用
リール:DAIWAタトゥーラSV TW 7.3
ロッド:7フィート11インチ ソリッドティップ


準優勝は坂田泰信・周東将輝チーム。
外浪逆浦と常陸利根川をメインに、エサが居るところ、水のいいところをローテーション、タイミングを捉えて入り直し、クオリティーな魚を重ねて行った。超スローに落ちるルアーに極めて反応がいいことに気づき、周東選手と共にハイドアップのコイケサンダー、ジャッカルRVバグのノーシンカーを駆使して貴重な魚をライブウェルに納めた。
坂田選手、相変わらず絶好調である。

 

3位は西の洲の浚渫を攻め抜いた山本寧・松尾勝哉チーム。初日は1930gというビッグフィッシュを持ち込み、2本ながら3715gというスコアを作ってきた。山本選手がフットボール、松尾選手がネコストレートの0.9gネコリクという役割分担も奏功した。西の洲に淡水サヨリを発見した山本選手のファインプレーともいえよう。

 

4位は二日間外浪逆浦、常陸利根川でゲームを進めた大石智洋・堀越将太ムチーム。初日が大石選手2本、二日目に堀越選手2本と、理想的なチームプレーを演じた。大石選手が得意の4インチグラブのテールカット、4インチカットテール、堀越選手がクジャラと、ルアーの使い分けも冴えまくった。

 

5位は二日間とも本湖・西浦の出島、美浦周辺でゲームを進めた馬路久史・保延宏行チーム。
初日はバズベイトメインのゲームを繰り広げたが、二日目は一転してケイテック・ネコカマロンを駆使したパワーフィネスに転向。出島周りのブッシュから1720gのビッグフィッシュを引きずり出した。

こうして灼熱の2デイトーナメントは幕を閉じた。かなり暑かったが、7月はもっと暑いことが予想される。だが、選手の士気は変わらず高く、第三戦のような迫力のあるゲームを見せてくれるだろう。楽しみに待ちたい。

補足として、この暑さの中でデッドフィッシュを一本も出さなかった選手一同の魚に対するケアに敬意を表したい。

みなさん、お疲れ様でした。

二日間の結果表については、以下をご覧ください
https://www.wbs1.jp/pro-team/2025-wbspro_3rd_kekkasokuho/

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