罵州雑言

罵州雑言

その306 明日のためのその1


 

 

初心者のための小物釣り教室を開催した。

先週末の2月7日の日である。

霞ケ浦環境科学センターの2F会議室を借りて、

霞ヶ浦のコブナやタナゴ、モツゴにモロコなどと遊ぶための

釣り教室である。

 

参加者は予定の半数に満たなかったが、

俺的には満足であった。

もし、定員までの人が集まったら・・・・・・

先日のような内容の濃い指導はできなかっただろう。

 

 

306kamishibai

 

 

霞ヶ浦の魚釣りと言うタイトルの紙芝居で、

先ずは釣りの大まかな部分を知ってもらった。

霞ヶ浦にはいろんな魚が棲んでおり、

その魚を狙って縄文時代から延々脈々と、

魚釣りが続いていること。

 

さらに、魚釣りはとても危険ではあるけれど、

それをしっかり理解して対処する方法を身につけることで、

十分に楽しむことが出来ること。

 

また、ペットボトルや空き缶などのゴミの投棄と、

釣り上げた魚の投棄は同列であることなど、

湖岸に人の形跡やゴミを残さない努力をすることなどを、

紙芝居で話した。

 

 

306lesson

 

紙芝居が終了すると、いよいよ実習編である。

魚釣りの基本中の基本であるラインの結びを覚えてもらった。

先ずは覚え易いように太めの紐を使ってのユニノット!

 

 

306line

 

これが出来るようなったら、

今度は少し太めのラインを使って本気(マジ)の結びだ。

さらに、これもクリアーすると0.5号のラインで仕掛け作りである。

 

な、な、なんと! 驚いたことに、

7歳と8歳の少年たちは夢中になってこの作業をこなした。

2時間少々の講義で休むことなく、

黙々と仕掛け作りをしていたのである。

全ては魚釣りがしたいためだ。

 

偉いなぁ。良く頑張ったなぁ。

子どもたちは好きなことには夢中になる。

それが現代社会ではテレビゲームなどであるが、

魚釣りをきちんと教える土俵を作ってあげると、

これに夢中になる少年がいるんだね。

 

つまりは、俺たち大人の怠惰が生み出した

インドア派の少年たちの存在なのである。

子どもたちを屋外に連れ出そう・・・・・・とは言っても、

相当な釣り好きじゃないと子どもとは釣りをしないよね。

年に数回の釣りだったら自分の方が楽しみたいからな。

そこで、俺たちの登場と相成ったわけだ。

 

俺がガキの頃は、

外に釣れ出してくれるお節介なオッサンが沢山いた。

オヤジが商売で忙しく、お袋は妹の世話で忙しい家庭では、

冷や飯食いの次男坊は、

面倒見てくれる誰かについて行くのが一番だった。

 

そんなオッサンについて行くと、

普段は食べられないラーメンが食べられたり、

見ることのできない映画が見られたり、

決して入ろうとは思わないジャズ喫茶に行ったりなど、

知らないうちに世間の様々を知るようになる。

良いか悪いは別にして、

それが生きていく糧になることは確かである。

でもね、そんな生活の中に魚釣りもあった。

 

 

306komono

 

タナゴやモツゴ、モロコなどの小物を釣って楽しんだ。

大きなマブナやコイ釣りは大人のものだった。

だから、たまにコイがかかろうものなら、

1億円の宝くじに当選したかのような興奮だった。

そんな思いを現代の子どもたちにも伝えたくて、

釣り教室を続けている。

 

が、今回の釣り教室はタイトルにもあったように、

初心者のための小物釣り教室である。

つまり、バス釣りしか知らない人や小物釣りの経験のない人、

そんな大人の人に来てほしかった企画だった。

 

まぁ、今後も開催する予定なので、

君の琴線に引っ掛かったら次は参加して頂戴!

小物釣りを覚えると、間違いなくバス釣りが上達する。

これは俺の回りの多くの釣友が実証している事実である。

なんたって、バスの餌の動きが判るのだからなっ。

 

で、今回の罵州雑言はその1だったので、

その2があると思うだろっ。

これがないんだな。ああ、残念!

 

 

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