その252 虫たちの眠り
トチカガミの殖芽集めをしている。
来たる12月6日(土)の第60回防塵挺身隊の時に、
この殖芽の植栽を予定しているからだ。
小池栄湖の水質浄化槽で、
山盛りに繁茂したトチカガミを引っこ抜いて、
盥に入れておいたら沢山の殖芽を残して、
トチカガミの茎や葉は腐ってなくなった。
その盥に残された殖芽を一つ一つ拾い、容器に移しているのだ。
拾い集めて、かれこれ百以上は貯まった。
これを防塵挺身隊の終了後に、
高浜の湖岸に花咲か爺さんのように蒔くんだよ。
ハスが大幅に減少して水生植物が淋しい状況の高浜湖岸に、
トチカガミの花を咲かせたいのだ。
で、トチカガミの殖芽拾いをしていたら、
こんなものが出てきたよ。
腐った葉っぱの下で寝ていたようなヤゴである。
俺が水底のヘドロを掻きまわしたので、
冬眠に入ろうとしていた寝鼻を起こされたようで、
ちょっと不機嫌そうだった。
許してチョンマゲ・・・・・・と呟きながら、
掻き回さない方の水槽に逃がした。
どうぞ、ゆっくりおやすみなさい。
彼等もお休みの所だったのね。
合体中にちょっかいを出したので、不機嫌そうにして止まった。
そうか、最後の産卵なのだね。
自分たちの子孫を残して彼等は永遠の眠りにつくのだね。
ゆっくりと合体していてください。
最後の楽しみを心ゆくまで・・・・・・。