その193 昭和エレジー
平成生まれが25歳になる。
そう、昭和が去って25年にもなるんだな。
随分と長いことバスフィッシングに携わっている。
俺がバスフィッシングを始めたのは21歳の時だから、
かれこれ42年になるんだ。
その当時は、疑似餌釣りというジャンルで、
ルアー&フライフィッシングと呼ばれていたな。
釣り雑誌でもルアーとフライだけのページが設けられていて、
専門誌などは一冊もなかった。
それが今ではルアーも、フライもそれぞれが独り歩きしている。
さらに、ルアーに至ってはバスフィッシング、トラウトフィッシング、
ソルトウォーターなどさらなる分類化が進み、
それぞれで楽しみ方も商業性も確立されている。
で、ちょっと昔話になるけれど、
30年以上前に疑似餌釣りを経験した人の多くは、
ルアーもフライも、淡水も海水も、経験している人が多い。
当時は、釣り場も釣り対象魚も少なかったからだ。
ああ、あの頃が昭和の釣りが懐かしい。
こんな話を書いちゃうってことは、ジジイになった証拠かもしれないが、
実は懐かしいものを見たからなんだ。
そう、理由はこれだね。
まぼろし商店街という本である。
身体のケアに通っている土浦の治療院で見つけたんだよ。
本を開いて懐かしさに心が和んだ。
何だかホッとした感じである。
例えばこれだな!
言わずもがな・・・・・・
当時の子どもの80%は持っていたと記憶している。
そして極めつけはこれだよ。
名糖のホームランバーだ、懐かしいなぁ。
1962年、昭和37年に発売されたんだな。
ホームランとか、ヒットとか、三塁打などの文字が焼印されており、
ホームに届けばもう一本アイスクリームバーがもらえると言う、
懐かしのアイスクリームである。
なんたって10円だからね。
そんな昭和の思い出は、
クレイジーケンバンドの歌声を聞きながら書いていた。
ところで、名糖のホームランバーって、
まだ売っているとのことだった。
食べてみたいなぁ……買いに行こうかっ!