その128 記憶・・・・・・
朝夕は過ごし易いのだが、日中は半端ない暑さに、
昨日は軽~い熱中症の症状に・・・・・・ヤバイヤバイ。
ジジイになったのだから健康には留意しないとな。
作業の最中に倒れでもしたら、チト悲しい。
どうせ倒れるなら釣りをしている最中がいい。
マット洗いや草刈りの最中には死にたくねぇなぁ。
で、昨日より筋肉痛だ。
それも両肩と両腕が痛む。
特に、上腕二頭筋だ。
毎日基礎運動していても追いつかねぇ程に、筋力が落ちているんだな。
これも、チト悲しい。
Fish村のアジサイが咲いていた。
草刈りをしながら愛でる。
青色が強いのは土壌が酸性だからで、アルカリ性だと赤色になる・・・・・・
なんてぇことをお袋が言っていたことを思い出した。
暑さの中での幻覚かもしれない。
そうだ、もうすぐ夏が来る。
夏と言えば夏休み、夏休みと言えば今でも、
麦わら帽子に虫籠と捕虫網、そして釣り竿とバケツが思い浮かぶ。
遊びの季節なんだな。
さらに、入道雲と青い空、緑の田圃に流れる小川がイメージされる。
朝は屋外で駆け回り、日中は木陰で茣蓙に寝転んで本を読んだ夏休み。
そんな昔が懐かしく思い出される。
しかし、実際にフィールド出ると、こんな光景を目にする。
悲しいねぇ。
本気で悲しいねぇ。
魚の死骸がゴロゴロしているんだもの。
アメリカナマズのでかいのは80cmを越えていたよ。
ああ、俺が釣りたかったなぁ。
ブルーギルをこんなに殺してなんの得があるのだろう?
自分にとって不要な生き物は殺す・・・・・・って神経が判らねぇ。
子どもの頃、捕まえたセミやトンボが、
虫籠の中で死んでいるのを発見して悲しかった。
釣り上げたフナやクチボソが、
酸欠でバケツの中で死んだことに罪悪感を覚えた。
生き物の命を奪うってことは、そう言うことだと思うのだが。
俺は殺す釣り人にならなくて良かった。
それはお袋に教わったことだ。
「そんなに釣ってどうするの? 死んじゃうよ。逃がしてきなさい!」。
脳裏に今もあの言葉が甦る。
その後に、命の大切さを散々説かれたのだが、
子どもの頃の教え、そして記憶って大切なんだなぁ。