罵州雑言

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その081 水生植物


 

エビモってご存じか?

ヒルムシロ科の多年草で、日本中の水域で見られる水草だ。

そう、沈水植物だな。

霞ヶ浦にも以前はごっそりと生えていたが、

今では見る影もない。

 

この水草は面白い習性で、

夏に殖芽を作り、秋に発芽するのだ。

で、冬でも元気に生育している。

このエビモを霞ヶ浦に増やしたいのである。

 

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上の二つの写真は、エビモの殖芽(上)と花(下)である。

上記したように、高水温期に花を咲かせたり、発芽したりする。

加えて、低水温期でも緑の葉を蓄えると言う面白い習性がある。

つまり、一年中元気! と言うことだな。

 

利用されていないので無用の長物扱い(盲腸の様だな)されているが、

一年中元気で葉が緑と言うことは、

光合成に因る水中への酸素供給が多いと考えられる。

また、繁茂することで小生物の隠れ家を形成してくれる。

盲腸も同様で最近になって有用であることが証明された。

 

そんな折、実験中のエビモの増殖が順調に進んでいる。

但し、水の流れがあるとさらに良いと思われる。

しかし、流れる水を作るのが費用的に難しいので、

実験が不可なのであるよ。

で、暫くは止水域での実験の継続となる。

 

いずれにしても、5月11日の「53 Pick Up!」が終了してからが、

本格的な実験の開始である。

今までに水辺の植物基金にご寄付下さった皆さん、

楽しみにお待ちくだされ。

また、これから寄付しようと思われている皆さん、

心よりお持ちしておりますよ。

 

まぁ、先ずは、5月11日の「53 Pick Up!」に向けて全力投球だ。

ちなみに、この日にも水辺の植物基金の寄付を募るので、

ご協力戴ける皆さん、どうぞ本部までお越しくだされ!

 

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