その286 浄財
さぁ、泣いても笑ってもこれが最後の最後の最後だよ!
今月末の24日と25日に開催されるW.B.S.2022の第5戦ですね。
どなた様も頑張っちゃってね。
クラシックの出場権が年間ランキングの12位までなので、
現在12位の選手が6940g・・・てぇことは、
12位の選手がノーフィッシュだったのであれば、
二日間5kgを釣ってきて10㎏になれば出場権獲得てぇことも考えられますからね。
ちゅうことは、誰にでも平等に出場権の獲得が・・・。
二日間で10㎏ですね。
現在の霞ヶ浦ではそんな芸当もアリアリですからね。
個体数は減っているけれど、サイズは大型化しているのでチャンスです。
でも、霞ヶ浦のバスって末期的症状ですよね。
ええ、ドーナツ現象ですから・・・。
バスアングラーが本気で守って行かないと、
霞ヶ浦のバスフィッシングは死んでしまいますよ。
そんな霞ヶ浦の「死に体」を阻止するために、
NPO水辺基盤協会では清明川河口にある東京ドームほどの広さを持つ、
植生浄化施設の維持管理を行っています。
ここは国土交通省霞ヶ浦河川事務所様よりお借りして、
自腹で維持管理を行っている施設です。
清明川河口から揚水ポンプでくみ上げられた水が、
導水路を通ってヨシ原に流れ出るんですね。
植生帯を通過した水は栄養分や酸素を蓄えて霞ヶ浦に流れ込む・・・。
こんな仕組みの施設が正常に稼働するように、
月二で手入れをしているんです。
草を刈ったり、ヤナギを伐採したり、導水路に石を入れたり、
水路内の挺水植物を間引いたり、ヨシ焼きをしたりなどなど、
新鮮で健康な水が霞ヶ浦に流れ込むように活動をしています。
先日のJBトップ50の会場で皆様からご寄付いただいた水草募金は、
そんな活動の活動資金に使わせてもらっています。
「健康な水に健康な魚」そのために水生植物の健全育成を試みているのです。
僕たちの活動の成果が出始めています。
導水路の水がこんな状態になってきたのですよ。
嬉しいです。
5年間の集大成がコレですからね。
すくって飲めそうですよね。冗談です・・・よ。
でもね、この水の透明度なら水の中に入ろうと思いますよね。笑
しかし、今後も維持管理を続けて行かないと、元の濁り水に戻ってしまいます。
自然ってものすごく意地悪なんですね。
ちょいと手を掛けないでいると、あっと言う間に荒れ果てるんです。
すると、また水質が悪化して・・・。
この導水路には生き物がたくさんいます。
在来種外来種も分け隔てなく、棲んでもらっています。
それは彼らも水中の毒物を除去するのに役立っているからです。
水は太陽光に晒されることで無毒化されて行きます。
また、生き物の体内を通過することでも無毒化されます。
そうしないと彼らは生きられないからです。
水中に生き物が多い、それだけで水質浄化には役立っているのです。
つまり、「汝、殺すことなかれ」。
さぁ、今月末のW.B.S.最終戦の会場でも寄付を募りますからね。
霞ヶ浦の水質浄化のためですから、これが本当の浄財ですね。
選手並びに観戦される皆様、どうぞ宜しく!