罵州雑言

罵州雑言

その145 突き詰める


 

ルアーはこの色が良いよ。

と、一人が言うと、多くの人がそれを疑わずに右に倣えをするが、

目の見えない人や色の識別が出来ない人にとって、色は関係ない。

動くもの・・・という動作そのものがルアーの持ち味で、

色なんざぁその次で良いんだよ。

 

 

 

しかし、魚たちは確実に色の識別をしているし、

好みの色てぇのがあるんだな。

それが太陽光の強度だったり、障害物の有無だったり、

水の濁り具合だったり、水深だったりなど、

彼らの好む色別判断要因は様々なのである。

 

魚たちが色の判別をしているのは確実なのであるが、

色が欲求の全てを刺激するかと言うと、あながちそうとも言えない。

では、どのカラーのルアーが・・・てぇ話になると、

こりゃ、もう使う側の好みでしかないんだな。

確かにある状況下でこの色は「すげぇ!」てぇことがある。

が、その条件が何であったかを説明できる人は皆無である。

 

てぇ結論になれば、釣り人が長年培ってきた勘や感覚に

頼らざるを得ないてぇことだ。

つまり、ルアーのカラー選択の基準は、

使う側の一方的な思いで良いんだよ。

それが納得できなきゃ、

自然の中での色の条件を丁寧に突き詰めていくしかないな。

 

 

 

一つの仮説を立てると、

それに関連したあらゆるものを調べないとならない。

つまり、深く静かに独りでひっそりと専攻するてぇことだ。

物事を突き詰めていくと、一朝一夕では成立しないてぇことだ。

調べ物の時間は瞬く間に過ぎて行くが、これが面白いんだな。

さて、この春はどんな色にバスは強く反応するのだろう?

 

折しも本日よりジャパンフィッシングショーだよ!

 

 

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