罵州雑言

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その143 義を見てせざるは勇なきなり


 

W.B.S.のトーナメントはオフシーズンだが、

NPOミズベはこの時期が活動のハイシーズンである。

それは、湖岸のヨシが枯れてヨシ原の中に入り込んだゴミが、

拾い易くなるからなんだよ。

 

とは言っても、背丈以上に伸びた枯れ葦を掻き分け、

湿地帯のヨシ原を歩いてゴミを拾うのだから、その労力は半端ない!

でもね、健康で元気なバスを育てるための活動だから、

頑張ることが出来る。

 

当初は、ゴミのない釣り場でバスフィッシングを楽しみたい。

からスタートしたが、やがて釣り人のゴミなんか少ないことを実証し、

現在は水中に漂うマイクロプラスチックの回収が目的になっている。

霞ヶ浦は最終的に太平洋へと流れ込むからだ。

 

太陽光で劣化し、風波に粉砕されたプラスチック類が、

流れ流れて太平洋に注ぐと、海洋生物たちに多大な影響を与える。

その原因を少しでも食い止めるために、

俺たちは霞ヶ浦のゴミを拾っている。

そう、霞ヶ浦のゴミ拾いは海を守り、地球を守っているんだ。

 

 

 

これを見ておくれっ。

殆どが石油化学製品、プラスチック系のゴミだ。

こいつらを霞ヶ浦に放置したままにしていたら・・・ああ恐ろしい!

こんな水に健康な魚が育つわけがない。

いや、いや、強かな奴らは生き延びて行くかもしれない。

が、その数は大幅に減少するだろう。

てぇことは魚釣りが成立しなくなるてぇことだ。

 

俺たちの代で魚釣りが消滅・・・それで良いなら何も言うまい。

が、次の世代、将来世代に魚釣りを残したいと思うなら、

ゴミを拾おうぜっ。

 

本来、自然環境下のゴミなんざぁ、行政が処置を行うべきであるし、

関係業者が責任を持つべきであるが、

それが出来ねぇ、やり切れねぇ、ってんだから俺たちがやろう!

それが釣り人の心意気てぇもんだ。

義を見てせざるは何とか・・・っていうだろ。

 

 

 

てぇことで、1月26日(土)は土浦市田村の湖岸線に、

85回防塵挺身隊が出動である。

2019年の初っ端の活動だ。

ここから今年が始まるてぇ訳だ。

頑張ろうぜ! 同志諸君!!

 

 

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