その092 台風のその後に・・・
霞ヶ浦には溢れんばかりのゴミがある。
かれこれ22年に渡ってゴミ拾いをしてきたけれど、
現状はそれほど大きくは変わっていない。
が、確実に堆積していたゴミは回収され、そこから植物たちが繁茂している。
もし、俺たちがゴミ拾いをしていなかったら・・・。
回収されたゴミの殆どが霞ヶ浦の塵芥になって、
水質はもっと悪化していただろう。
そして、植物たちは消滅していたかもしれない。
これは2016年8月の台風によって漂着したゴミである。
驚くかい? 驚かないかい?
凄いゴミの量だ。が、これらは俺たちが回収した。
そう、ゴミはなくなったのだが、ここで考えて欲しい。
打ち寄せられているのは浮いているゴミだけで、
沈んでしまうゴミは回収されない。
つまり、浮遊して漂着するゴミは、ゴミの中の一部に過ぎないてぇことだ。
空き缶や割れた瓶、何かに絡まったレジ袋など、
風波の影響がなければ浮いているゴミも沈んでしまうのである。
もちろん、木片も水を吸えば沈むし、金属に至っては確実に沈む。
台風12号に続いて13号、さらに14号と連続して台風が来ている。
霞ヶ浦が何かの拍子で出水したら、湖岸に塵や芥が再び漂着する。
みんな、防塵挺身隊の出動は間近かもしれないぞ。
W.B.S.のプロ選手も、
たまには厳しいゴミ拾いに参加しみるのはどうかな?
キミたちが愛してやまない霞ヶ浦のゴミ拾いに!