その082 連鎖
本日は早朝から土浦新港の草刈りをしたり、
駐車スペースやテント設置の線引きをしたりで、
あっちちぃな一日だった。
手伝ってくれた昭男と森谷に感謝である。
話しは変わって、植物は・・・というよりも自然界の生物は、
遠慮も会釈もない。
生き延びることに貪欲である。
他者を蹴散らし押し退けても生きようとする様は、
一寸見は見苦しい限りであるが、
人間もそんな状況に置かれたら・・・見苦しくなるのだろうなぁ。
でもね、それが生きるてぇことだ。
それが生き物の本来の姿である。
外来種が増えたからって、他人様の場所の外来種まで駆除をする必要はない。
それこそが大きなお世話である。
不要と思う人だけが駆除をして、
不要だと思ない人は在来種が増えるように見守ればいい。
それこそが自然の摂理である。
![](https://www.wbs1.jp/wp-content/uploads/082-01tochikagami.jpg)
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小池栄湖の浄化槽施設にトチカガミがこんもりと茂った。
というよりも、溢れんばかりに繁茂している。
ガガブタもエビモもヒルムシロも全く見えなくなっている。
全てが在来の水生植物であるが、現在はトチカガミの圧勝だ。
こんな状況が何年も続くと他は絶えてしまうのだろうなぁ・・・。
どっこいそこは野生のそれ、ガガブタは新天地を求めて流れ出し、
別の場所で増えていた。
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花を咲かせ、トチカガミのように他者を干渉することなく、静かに増えていった。
彼らが生き延びる理由がこれだな。
その一方で、外来種のカナダモはほとんど増えられない。
小池栄湖では在来種に圧倒されている。
水が良くて、流れがあって、酸素が十分にある水域なら、
外来種は細々としか生きられないんだな。
つまり、外来種が蔓延っている霞ヶ浦をはじめとした日本の湖沼には、
健康な水がないのだと言える。
霞ヶ浦の水が健康になれば、在来の水生植物はもっと増えるはずである。
イネ科の植物しか残っていない現状を見れば、
何が原因かは想像できるはずである。
だからこそ、水の良い場所で水生植物の増殖をすべきなのである。
水の良い場所?
水が太陽に晒されて日光消毒され易い場所や、水に動きのある場所だな。
水生植物が増えると・・・小生物の棲める場所が増える。
小生物が増えると・・・魚たちの餌が増える。
魚たちの餌が増えると・・・魚の臓器で水の無毒化が進む。
魚たちの臓器で水の無毒化が進むと・・・水質が浄化される。
水質が浄化されると・・・水中に動植物が増える。
水中に動植物が増えると・・・鳥類や哺乳類、爬虫類など生物が増える。
全ては繋がり結ばれているのである。