罵州雑言

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その881 カンムリカイツブリ


 

 

カンムリカイツブリが北国に帰って行く季節が近づいて来た。

冬鳥として霞ケ浦に渡って来るのだけれど、

今年はその数が多かったよ。

希少種の鳥だってぇのに、ある一群なんざぁ50羽はいたね。

年々増えて行くてぇことは、霞ヶ浦が豊漁であるてぇ証拠だな。

 

 

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シラウオやワカサギ、モロコにモツゴなどの小魚が彼等の主食である。

稀にフナやバスなども食べるが、

その大きさからそれほど大きな魚は捕食しない。

ボラやニゴイは食べているだろうなぁ・・・細いからね。

でも、メインとなっているのはシラウオの様である。

 

 

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このカンムリカイツブリから強毒性の鳥インフルエンザが見つかったのは、

2011年の兵庫県の個体だったが、

2016年の12月には千波湖のカンムリカイツブリの死骸から

H5型の鳥インフルエンザウィルスが見つかった。

冬鳥として渡ってくるので、様々なウィルスを持っている可能性は高いが、

これらを阻止することはとても難しいので、

共生することが大事である。

 

渡り鳥って、厳密に言うと外来種である。

国内移入種であっても外来種に変わりはない。

でも、生活の基盤が日本と外国とか、幾つかの県に跨っていると言うだけ。

それに、俺たちよりズーッと以前から幾つかの国を行き来しているし、

それが生活様式だから仕方がない。

 

 

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つまりは、外来種、外来種って目くじらを立てる方がおかしいのだ。

外来種である生き物たちは、

何らかの理由でこの地に辿り着き、

この地で生の営みをしているだけなのである。

ただただ、生き延びるための努力をしているに過ぎないのである。

 

 

 

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