●夏の思い出・・・
いやー、暑い。
何度も言いたくないけど暑い。
ここ数日来、急に暑くなった。
朝からエアコン全開、てか。
それにしても6月初頭、
例えばJLBAが行われた日などは
とても涼しく過ごしやすかった。
毎日このぐらいの陽気だったら、と思わせたJLBA当日。
暑いと言えば思い出すことがある。
大昔、やっぱり昨今のようにクソ暑かったある夏、
俺は街に居た。
そして暑さに悩まされていた。
しかし、1時間後には別の用事がある。
帰るわけにもいかない。
「どうする、この暑さ」
そんな、汗だくの俺の目に入ったのは
パチンコ屋。
「うむ、あそこなら涼しそうだ」
俺は迷わず店に入った。
「くーっ、冷えるー!」
そこは涼しさ満点白熊君。
天国だった。
しばらく涼んでいた俺だったが、
ふと気が付いた。
「このままここに居るわけにもいくまい。
ここはパチンコ屋なんだ」
私は涼み代、みたいなものを払おうとした。
要するに少額だけパチンコを打とうとしたのだ。
パチンコは学生時代にかなりハマったが、
その当時はまったく無縁だった。
だからどんな台があってどう打つか、まったく知らなかった。
俺は店の中に深く入り、台を吟味した。
中にズラーッと人が並んでいる島があった。
パチンコ屋では、台が並ぶ区画を「島」という。
他の島は人がまばらななのに、その島だけ人だらけだった。
「なるぼど、人気の機種なんだ」
俺にもそれは理解できた。
そしてよく見ると、一つだけ台が空いていた。
俺は迷わずそこに座った。
そして打ち始めた。
その台の名前は
「海物語」。
三洋物産のベストセラーだと後で知った。
すると、訳が分からないまますぐに大当たり。
しかも、これも後で知ったが「確変」。
そこからなんと18連チャン。
いわゆる爆裂だ。
俺もオヤジだが、隣りのオヤジが
「そこに座ろうかと迷ったんだよなー、クソー」
と叫んでいたほどだ。
少しの間だけ涼もうとした俺に巡って来た幸運。
それ以来、俺が「海物語」にハマったのは言うまでもない。
夏が来れば思い出す、
爽やかな出来事だった。
どこが爽やかやねん。
しかし今日も暑いぜ。
いとおかし。
そりでは。