●パラダイス
バサーの編集後記にも書いたメガネ。
意味が分からない人もいると思うので、詳しくご説明いたしますと、こんな感じです。
大昔、「パラダイス」という映画がありました。
オッサン世代なら覚えているかもしれません。
ストーリーは大したことないんですが、
あることで大評判になった映画です。
もちろん成人映画です。
なぜ評判になったのか?
それはあるメガネをかけると映画に登場する女性がみんなハダカに見えるんです。
まさにパラダイス!!
そのメガネは入場券を買うと入口で貸してくれます。
映画が終わったら返さなくてはなりません。
当時私は中学生でしたが、なんとか潜り込むことができました。
そして映画を見たんです、そのメガネをかけて。
その途端、私の鼻から血がドバーッと出ました。
いわゆる鼻血ブーです。
アサー! って感じです(谷岡ヤスジ)
いま考えると単純な仕掛けですが、確かにメガネをかけるとすべての女性がハダカに見えました。
ですから、その映画館には毎日長蛇の列ができました。
もちろん男ばかりでしたけど……。
鳥ガラみたいなオバサンたちはその列を見て心から軽蔑していたようですが、
とにかく大ヒットしたのです。
んで映画が終わりました。
すると、そのメガネは返さなければいけないんですが、誰も返そうとはしません。
男ってホント、バカですねー。
みんなそのメガネをかけて街を歩いていました。
平和だった昭和の話です。