●防犯カメラ
先日、円良田湖(つぶらたこ)に行った。
某有名ヘラ師の取材を頼まれたからだ。
円良田湖は埼玉県・寄居にあるダム湖で、
4kmの周囲は緑に囲まれており、とても雰囲気がいい。
ルアーは禁止だが、ヘラブナ釣り、ワカサギ釣りで著名で、
通年、多くの釣り人が詰めかける。
これが円良田湖です。
取材は梨の木という桟橋で行われたが、
その時、ちょっとした事件が起こった。
有名ヘラ師が突然、
「財布がない」と騒ぎ始めたのだ。
その釣り師は和竿の世界ではとても有名な人で、
レジェンドとも言われている。
その人が
「飲み物でも買ってきてくれ」と
同行していたご子息に頼んだ時、
財布の紛失に気が付いたようだ。
しばらくしてその人はこう言った。
「朝寄ったコンビニに忘れたのかも、いやきっとそうだ」。
そしてご子息に
「ちょっと行ってきてくれ」
と頼んだ。
凄いのはご子息で、二つ返事で「いいよ」と腰を上げたのだ。
その人らが寄ったのは埼玉県の川島にあるコンビニだ。
円良田湖から川島まではかなり遠い。
関越道、圏央道とルートはイージーだが、ちょっとそこまでという感じではない。
往復3時間はかかるだろう。
でもそのご子息はすくっと出掛けたのだ。
そして3時間が経ち、ご子息は帰って来た。
そして言った。
「財布はコンビニにはなかった」
まさに「ズガーン」である。
ならばどこに紛失したのだろうか、
著名釣り人は考えた。
すると
「ひょっとして」
と思い出したように言った。
「朝、事務所で釣り券を買った時に忘れたのかも・・・」
すぐに事務所に問い合わせたら、
「あ、これですか?」
というオチ。
ま、笑い話で良かったね、というエンディング・・・
ではない。
今回言いたかったのは、防犯カメラの凄さ。
ご子息は川島のセブンイレブンに行って、
事情を話して防犯カメラの映像を見せてもらったそうだ。
モニターはものすごく大きな画面だったそうだ。
そこには著名釣り人が会計を済ませた後、
財布をしっかりとバッグに仕舞う様子が写っていた。
映像はものすごく鮮明だったそうだ。
バッグの中にあった免許証の文字まで見えたそうだ。
うーむ、防犯カメラ恐るべし。
という話題でした。
そりでは。