No.55 ファックス
ある田舎の町役場の助役さんは英語が得意で、
「ファックス」という言葉は複数だと思っていました。
帽子の単数が「キャップ」で複数が「キャップス」
本の単数が「ブック」で複数が「ブックス」という具合です。
このように何でも「ス」が付くと複数だと思っていたようなのです。
そんな助役さんがある日、女子事務員にファックスを頼みました。
「ねえキミ、これをファックスしてくれない?」
「ハイ」
「あ、一枚だからファックスじゃないな」
そう考えなおした助役さんは女子事務員にこういい直しました。
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「ねえキミ、ファックして」
助役さんは張り倒されました。
(暑いのでこんな感じで許してね)