ワカサギ釣りのオジさんの中には、
ワカサギ以外の魚を釣り上げると、陸上に放置する輩がいる。
コイ釣りのオジさんの中には、
アメリカナマズなどが釣れると、これまた陸上に放置する輩がいる。
元の水に戻せば、命や資源を無駄にすることがないと思うのだがね。
思想、信条、主義という大義があろうとも、
生きている小動物を「殺せ!」と子どもに教えるのは、
命に対する冒涜であり、将来に渡って心に傷を負わせることになる。
それでなくても、子どもたちは残酷である。
命の大事さも、傷を負う痛みも経験していないからね。
これらって、成長する度に学んで行くことだからである。
その成長途中に、彼等の残酷さや残虐性を徐々に封じ込めるのが、
俺たち大人の役目なのである・・・・・・にもかかわらず、
生き物を「殺せ!」と教えるのは如何なものだろうか?
と、俺は常々思っているんだ。
ある日のことだった。
霞ヶ浦で釣りをしている子どもがブルーギルを釣り上げた。
同行してきた友だちに自慢しているようだった。
その様子を見ていた通りすがりの大人が、
「その魚、放すんじゃないよ。殺しなさいよ」。
と釣り上げた子どもに向かって言った。
子どもたちは突然に声を掛けられて唖然とした顔をしていたが、
追い打ちをかけるようにその人が、
「その魚は悪い魚だから、逃がしちゃ駄目だよ。法律違反になるよ」
と付け加えた。
たまたま、俺がそばにいたので、
「持って帰らないんだろう? 食べないんだろう? だったら逃がしていいよ。
釣った場所に逃がすのは、法律違反じゃないからね」。
子どもたちは暫く釣り上げた魚と大人たちを見比べていたが、
「いつも通りに逃がしていいよ」。
と俺がもう一度言うと、ブルーギルをハリから外し、水に戻した。
通りすがりの大人は、自分が正しいと思うことを言ったのであるが、
さて、さて、本当に正しいことだろうか?
俺にはそうは思えない。
殺すなら、命をいただくならその全てをいただきましょうよ!
死んだものが成仏できるように、
或いは天国に召されるように食するなどするのが筋だと思う。
それが出来ないのなら、釣り上げた魚は元の水に戻すのが最善である。
さぁ~て、皆さんはどう思うだろうか?
