またしても先日開催された子ども釣り教室での話題だ。
俺たちが開催している子ども釣り教室では、
参加資格として参加名簿に自分自身で、
名前と住所と年齢を記入することになっている。
これはどんなに小さな子どもでも同様に行っている。
竿が握れるかどうかの判断をこの作業で確認しているのだ。
竿を握れないと、竿を使った魚釣りが成立しないからね。
そう、参加資格は鉛筆が持てて書くことが出来ればいいのだよ。
名前を書けない年齢であっても、
鉛筆を持って名簿に書けばよいのである。
例えそれが直線だけでも、丸でも、ミミズのような文字でも、
書きさえすれば参加できる仕組みである。
親御さんや保護者の方が記入しようとするのを制止して、
子どもさんに書かせるのである。
自分でできる……自分がする、そんなことを子どもたちに教えたいからである。
だから、名簿にはこんな文字が並んでいる。
嬉しくもあり、見事でもある。
たかが魚釣り、されど魚釣り。
俺はこの子ども釣り教室を通して、子どもだけに関わらず、
大人にも学習して貰いたいのである。
自立心を持たすことと、過保護にならないことの二つだな。
子どもは生まれて来た時点で個人なのである。
「ありがとうございました……」とすぐに言える子がいれば、
「なんて言うの?」と親に促されてする子もいる。
走って逃げるように去って行く子がいれば、
いつまでも名残り惜しそうに池を見ている子もいる。
親御さんの育て方ひとつで子どもたちは様々に変わるのだが、
15歳にもなれば誰もが一人前に独立するようになる。
その時に、この釣り教室で得た教訓が生かせたら嬉しいな。
挨拶と魚を優しく扱う心構え……これだけで良い。

