小さな池にもかかわらず、小さな魚にもかかわらず、
短い時間にもかかわらず、釣れた魚を手に持って、
こんなに嬉しそうな子どもたちの笑顔に出会える喜びは、
筆舌に表し難い。
これは体験したものだけが手にすることのできる喜びである。
魚釣りを通じてコミュニケーションを図る。
魚釣りを通じて小さな生き物の命を考える。
魚釣りを通じて我慢や忍耐、集中力を養う。
なんてぇことを書いていると、
いかにも魚釣りが良いものであると思われるだろうが、
魚たちの命を弄んでいることには変わらない。
だからこそ、小さな命を大切に扱う方法を教えたり、
共に学んだりするんだよ。
釣り場にゴミを残さないというルールを教え、
釣り上げた魚を持ち帰らないのであれば、
陸上に放置しないという簡単なことを覚えてもらうのである。
霞ヶ浦湖岸の市町村では、環境美化条例なるものを施行している。
そこには、「釣り人等は、霞ヶ浦に自ら生じさせたごみを
みだりに捨ててはならない」と記してある。
つまり、ゴミとなる死魚の放置は完全に条例違反なのである。
なんてぇことを教えるのも大事だが、
子どもたちには「死んだらもう泳げないんだ、可哀想だよね」、
「魚たちが元気に生きているから僕たちに釣れるんだよ」、
「釣り、楽しい? いつまでも魚釣りができるように、逃がしてあげようね」、
「きっと、また釣れるよ」。
そんなことを子どもたちと一緒に釣りを楽しみながら言い聞かせる方が、
何倍も理解してもらえると思う。
特に、先週の土曜日の子ども釣り教室に参加してくれた
小学生以下の子どもたちには……。
楽しみながら学ぶ。
それは俺たちがバスフィッシングによって、
水辺の環境を考え始めたことと同様である。
バスフィッシングが楽しいから、この釣りを楽しんでいたいから、
自分の子どもや孫たちにも楽しんで欲しいから……
そんな思いが俺たちの水辺の清掃活動や、
今回の子ども釣り教室などの事業を継続させているのである。

