昔の釣り人は寛容で親切で憐れみ深かったのだが、
一部の釣り人は社会の波に踊らされ、
意味もなく外来魚に対しての恐怖や不安を抱いてしまった。
それが、釣り人を利己主義優先の人物へと変えてしまった。
自分のことしか考えない釣り人は、
ゴミを捨て残し、不要な魚は殺して捨てて、
立ち入り禁止の場所に平気な顔で入っている。
しかし、釣り人本来の姿は善良である。
その善良な心を取り戻すまで、俺たちは声を大にして訴え続ける。
ゴミを拾おう! 魚を守ろう!!
休みが明けた月曜日、相変わらず魚の死骸が湖岸に転がっている。
酷い話である。非道な仕打ちである。
魚釣りの楽しみを味わせてくれた魚を、
無慈悲で無残に殺しているんだからなっ。
中には日本の固有種でもあるニゴイが混じっている。
こいつ等何を考えているんだ!
そんな連中に限って、ゴミをそのまま残して行く。
釣り場を守ろうなんて気は更々ない。
大バカ野郎どもである。
俺たちはこんな大バカ野郎のために活動している訳じゃないが、
一緒くたにされてしまうことがしばしばある。
昨日も水路で釣りをしていたら、
「ゴミを残さないでくださいね……」と言われてしまった。
そうか、釣り人はそんな風に見られているんだな。
釣り人が来るからゴミが増える。
そう言われるのは仕方がないことだ。
実際、ゴミを置いて行く連中がいるんだからな。
世界遺産になって入山料を徴収している富士山でさえ、
世界遺産登録以降の方がゴミが多いとラジオで言っていた。
人が多く集まると、ゴミが増えるのは当たり前なのか?
人が集まるからこそ、ゴミがなくなる仕組みって出来ねぇかなぁ。
それこそ、スタジアムの清掃をして帰った
日本代表のサポーターのようにだな。
釣り人が来るとゴミがなくなるよねぇ。
ゴミを出さない釣り人なら大歓迎ですよ。
水辺を守ってくれる人は釣り人……
そんな風に言われるのはいつのことだろうか?
でもね、俺たちが夢中になって楽しんでいる魚釣りって、
魚がいないと始まらないんだよな。
つまりは、釣り人が魚を守らないで誰が守るんだい?
そんな思いに駆られた昨日の小物釣りだった。

