もう何度も書いていることだけれど、
水が動くようになるだけで生き物たちが増える。
これは間違いのない事実である。
それまで滞留していた水が何かの拍子で動き始めると、
水の動きが生物の命を育むのである。
そんな光景は今までに何度も経験している。
例えば、北千葉導水による手賀沼の再生だね。
驚くほどに生まれ変わった。
それまで滞留していた水を動かしただけなのに・・・。
小さな所では小池栄湖だな。
水流発生装置の故障で池の水が滞留したら、
池全体を埋め尽くしていた沈水植物が全滅して、
アオコが発生するようになった。
それがさらに経過すると淡水赤潮まで発生した。
そこで、水を動かし、十分に酸素を送り込むようにしたら、
水生植物がものすごい勢いで増え、池を埋め尽くしている。
霞ヶ浦にある水路も同様である。
1年ほど前から水を動かすように試験導水を始めた。
ところが、現在はその水の動きも止まっている。
で、先日水路の観察に出向いたら、
水中のヘドロの中に貝殻が見えた。
カワヒバリガイの貝殻だ。
「こんな所にも入って来ているんだなぁ・・・」。
で諦めちゃったらそいつは見つからなかったが、
さらに目を凝らして水中を覗くと、
その貝殻に混じって黒くて丸い貝や茶色の貝を見つけた。
マシジミだ。丸々と太ったマシジミである。

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が、殻皮が剥がれ白い殻質が広がっているので、オールドシジミだな。
つまり、爺さん。オマケに人間同様に禿げるのか・・・面白いもんだ。
これに気を良くしてさらに周辺を観察していると、
大きな茶色の目玉を見つけた。
そ~っと掘って行くと・・・ド、ド、ドブガイだ!
それも殻長が10cmほどもあるので成貝と思われる。
この水路で生まれて、水路で育ったナイスガイならぬ水路貝なのね。

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そう、こんな風に水が動くだけで様々な生き物が甦る。
導水が生み出す流水は、命を育む魔法の水なのである。
この水路が復活して二枚貝の産卵が行われ、
二枚貝が増えればタナゴやヒガイの産卵床が確保される。
さらに、二枚貝は水質浄化の役割も担ってくれるのである。
と言うことで、今後は流れる水と二枚貝の勉強も必要だな。