12月1日の木曜日、この日もスーツを着てお出かけである。
水戸にある茨城県庁まで出張ったのだ。
霞ヶ浦北浦海区海面利用協議会の委員委嘱式があったからだな。
ちょいと早めに着いたので、
24階?の展望ラウンジに行って下界を眺めていた。
県庁は四方八方が見渡せるほど、大きく高い建物である。
空気が澄んで雲がないと、日光男体山や那須の峰々が見えるらしいのだが、
この日は生憎の雲で八溝山や筑波山が見えるぐらいだった。

でも、まぁ、壮大な光景を目の当たりにすると、
なんだか自分がちっぽけに思える。
一心不乱になってバスフィッシングを守るためにやっていることが、
なんだか空しく思えてくる。
俺が茨城県に引っ越したり、NPOを創設したり、
清掃活動を続けているけれど、それで何かが変わったのか?
特外生の法律は施行されるし、日本各地でリリ禁が進行しているし・・・。
こんな委員に任命されて何になるんだろう?
こんな会議で時間を潰して良いだろうか?
俺の人生はこれでいいのか?
自分の今までの行動に対して、疑心暗鬼が生まれる。
それもこれも、高い場所から下界を見ているからだろう。
そうだ、俺はもっと低い場所から世間を眺めよう。
地下に潜る必要はないが、
釣り同様に水辺まで立ち込んで世間を見つめよう。
魚釣りだってゴミ拾いだって、
水辺に近づかないと判らないことが多いんだ。

会議室に入って、辺りを見渡して、普段の自分に戻れた。
ブラックバスが好きで、バスフィッシングが大好きで、
釣りが楽しくて仕方がないから、
俺は今後もバスのための活動をするよ。
一尾のバスとの出会いが、俺の人生を変えたように、
これからもバスフィッシングは誰かの人生を変える筈である。
自然の中で、自然と一体になって、
ブラックバスを追い続ける楽しみを次の世代に伝え残したい。
そのためならスーツを着よう・・・。
そんなことを思った12月1日だった。