その373 植物の話
先日、霞ヶ浦に連なる水路にエビモを取りに行った。
樽一杯ほど取れたのだが、それを洗っていたらなんだか生臭い。
よくよくエビモを見ると、魚の卵がたくさんついていた。
恐らくはフナだと思われる。
死んだような色合いと臭いであったが、
生きているものもいると考えて水を流し続けた。
無酸素状態にしないためである。
孵化するかなぁ~?
相当な量のエビモを取ってきたのだが、植えるとなると案外と少ない。
加えて霞ヶ浦では沈水植物が視認し難いので、
その効果のほどが判り難いと言うこともある。
小池栄湖の横の浄化槽なら透明度があって良く判るのだが、
霞ヶ浦じゃねぇ・・・・・・って、その霞ヶ浦の透明度を増す手伝いとして、
沈水植物を植えるんだから効果のほどは数年後だろうなっ。
小池栄湖にエビモが復活したのだって、
およそ2年が掛かっているからね。
あちらの湖では藻刈りが頻繁に行われているが、
こちらの湖では沈水植物は外来種でさえ瀕死の状態である。
そう言えば、小池栄湖ではエビモの他に在来種のガガブタも生えてきている。
いやぁ~、驚いたねぇ。
昨年、根付いたかなぁ~・・・・・・と疑心暗鬼であったが、
今年のこの状況を見ていると完璧だね。
水中から次々にガガブタの葉が伸びてきている。
浮葉植物は水面を覆い水中を暗くして、
無酸素水塊を構成したりもするのだが、
同時に魚たちに恰好の棲み家も与えてくれる。
なので、何事もほどほどが良いのである。
このガガブタだが、環境省のレッドデータでは準絶滅危惧種なんだよ。
でも、条件さえ揃えば小池栄湖が覆い尽くされてしまうほどに、
繁茂しそうである。
どんな生き物も数が減って行くのは、
生きながらえる条件が揃わないからである。
と言うことは、生物の減少の原因は、
必ずしも外来種に起因しているのではないと言うことが理解できる。
生物減少の最大の原因は、人間の社会生活によるものであることを、
しっかりと認識して今後の人生を過ごして行こうと思う。
生き物たちの為に俺たちのできること・・・・・・ゴミ拾いだなっ。