2009 W.B.S.プロクラシック18


蜂谷 制 プレスアングラーレポート 向後俊之



この度プレスアングラーとして
参加させていただいきました向後と申します。

初日に同船させて頂いたのは、
アメリカのFLWカナダのトーナメントにも参戦経験のある蜂谷制プロ。
これは海外で経験を積んだスタイルが見られるのかも知れない、
非常に楽しみです。

フライトは24艇中22番と遅い方でしたが、とても落ち着いた様子。
「慌てても仕方がないんで楽にいきましょう。
今日は下のほうから土浦に上がってくる感じでやります」。
プラで好感触を得たポイントや気になるエリアを、
土浦に向かって釣り上がってくる展開のようだ。

6:20 妙義水道・州の野原。
テキサスリグで、アシ際、ストラクチャー、ブレイクを丁寧にチェックしていく。
10分後に初バイト。
一瞬絞り込まれた感じがしたが、スッポ抜ける。



「魚が小さいのか?」
「バイトがあったんでもう一度来ますね」
暫く他をチェックした後、先ほどのポイントをワームのカラーを変えてチェック。
丁寧かつ執拗に撃つが、バイトは得られず。
その後、州の野原へ移動するが、
妙義と同様のチェックで回っていくもバイトが得られず。
「プラではポポポンと釣れて期待していたんですがねぇ」。
「水が悪いのか、先行者に叩かれたからなのか?」。
妙義から州の野原は期待大のエリアだったようだが
1バイトのみで移動をすることとなる。

8:00 牛堀・麻生・玉造
牛堀から玉造の広大なエリアの石積み、ジャカゴ、テトラ、ドック壁をランガン。
テキサスリグを基本にスピナーベイトを混ぜ、丁寧かつテンポよくチェック。
「あれ?水温17℃台!?一気に下がったな」。
水温確認後テンポは変わらないが、よりタイトにチェックしているように見える。
タイトに入れた後に技をきかせて誘う。



そして玉造のテトラで待望のバイトを得るが惜しくもフックアウト。
しかし、ここでも1バイトのみに終り移動を決意。
移動際に栄養ドリンクを飲み干し「やっぱコレだよね!」とニコリ。
独特な雰囲気のトーナメントの最中に、ホッとする一コマだ。
実は蜂谷プロ、かなりの「なごみ系」です。



9:35 東浦西岸・西浦北岸
両エリアともジャカゴをテキサスリグでチェック。
角や変化など要所要所を的確に撃っていく。
牛堀から玉造と同様に技をきかせた誘いを続ける。
そして開始から20分後に強烈なバイト。
フルフッキング! ロッドが大きく絞り込まれる。
上がってくる気配まるでなし。
なんだかすごい攻防にドキドキしながらカメラのシャッターを切りまくる私。
「おお、こ、これは、バス…じゃ…ない〜〜〜っ」。
と苦悶の表情で言葉を発した蜂谷プロ。
そう、上がってきたのは体長70〜80cmはあろう特大キャットフィッシュ。
二人で顔を見合わせて大笑い。



北風が徐々に増してきてボートポジションが取りづらそうに見える。
が、蜂谷プロの言葉からはこのエリアに賭けている様子が伺われる。
「プラではかなり良かったんですよ。サイズもいいし本数も取れたし」。
「何も無いよりは風が当たっているくらいの方がいい」。
「キャットが食ってくるんだから水温だって問題ない」。
「そうだ!バスは居る」。
しかし、その後も釣れてくるのはキャットフィッシュばかり。
バイト多数、計4本のキャットフィッシュをキャッチした。
「リミットメイク直前だよ〜。全部バスがキャットに変わっちまったぁ」

12:30 境川・桜川
境川のティンバー、ブッシュ、アシを
テキサスリグ、ノーシンカーリグでチェックしていく。
河口付近を丹念にチェックした後、河川内へ入る。
15分後、アシ際から少し離れたところでバイト。
仰け反ってフッキング、一気に寄せて抜きあげる。
「うお〜! バスだっ〜!!」。



着底後のワンアクションで食ってきたとのこと。
開始から約6時間、待望のキーパーをキャッチ。
嬉しさのあまりバックシートでのた打ち回る私。
蜂谷プロに「いやいや、そんなに…」と苦笑いされる始末。
プレスアングラーとして良いのかどうか分かりませんが、
一緒に戦っているということで、感情移入して喜んでしまう感じは、
普段の釣りではなかなか得られない事ですよ。

桜川に移動し、時間的なこともあるのか
上はすでに一杯と考えてか橋一本目より下を丹念に回る。
途中、上流から各プロが下りてくる。やはり人気エリアのようだ。
そして何とかキャッチを! と時間ギリギリまで粘りましたが
桜川ではバイトが得られず帰着となりました。
境川でのバスを「1本だけじゃ何とも言えないな」
と蜂谷プロは仰っていましたが、
何とか明日へ繋がる1本であることを切に願っております。

最後に、蜂谷プロのプレスアングラーをさせて頂けた事に、
心より感謝申し上げます。
今回の実釣はもちろんの事、
海外での貴重な経験談やテクニックをお話くださったことは、
私にとって非常に大きな勉強になりました。
ありがとうございました。



向後俊之



蜂谷プロ二日目 プレスアングラー植竹義勝

2日目、蜂谷制選手のプレスをやらせてもらうことになりました。
蜂谷選手は、なんとFLW参戦の経験を持ち、
2008年にはカナダ・オープン・コ・アングラーチャンピオンになるなど
多才な選手なのです。
スタート前に蜂谷選手は緊張していた私に、
「クラシック初参戦だから楽しく行こうか!」
と声をかけてくださり、優しくしていただきました。

スタートして向かった場所は、石田のジャカゴエリア。
朝から強風のせいか、風裏となるエリアに数名の選手が集まる。
ジャカゴ周りを5gテキサスで一通り流すもノーバイト。
本湖大荒れの中、麻生、玉造へ向かうも強風と高波ですぐに移動。

前日は、キャットの住みかだったらしくはたして今日は…?
5gテキサスを底ズルで丁寧に探っていくと、
何回かバイトがあるもののフッキングまでいたらず、
その後も同じストレッヂを流していくと、
「コンッ!」とバイトとともにロッドが大きく曲がるがキャット!
写真におさめることなく、バイバイ。

「ん〜どこいこうかなぁ?」
桜川のパ○チ○橋の話をしたら、「行こうか!」と、急遽桜川へ。
上流へ向かいながら橋の話や、釣りの話などをしているのも束の間、
一番入りたかったエリアにはヘラ師が数名。

さらに上へ。
次のエリアには先行者もおらず、釣り開始!
釣りをしながらもFLW参戦の話や、
あんな話やこんな話まで楽しく話をしていると、
11:00待望のファーストフィッシュ!! 
930g!



その後も同じエリアで粘り、ノンキー。
これには蜂谷選手もガックリ肩を落すも、にこやかにハイポーズ!



帰着時間も迫ってきたので、
下りながら気になるエリアを撃っていくがノーバイト。
「なんとかあと1本」。
私も心の中で、「ドラマン魚(ドラマティックな魚)出てくれ!」
と祈りましたが、13:15 終了

蜂谷選手の結果は、初参戦で17位。
来年もクラシック出場期待しています。
今回プレスアングラーを2日間行い、
選手の貴重な話や、釣りに対するマナー、そして技を肌で感じ、
生で見ることができ、楽しい時間を過ごすことができました。
最後にツーショット写真を撮らせていただきました。
川口選手が「ハッチーホ●説」と言って撮ってくれた写真です。



本当にすばらしく楽しいW.B.S.選手達のプレスアングラーをさせていただき、
誠にありがとうございました。
そして、2009W.B.S.プロクラシック18 お疲れ様でした。

植竹義勝