全世界が震撼した未曾有の大逆転劇!!
チームP.T.DEVICE(松村寛・赤嶺吉蔵)
大本命をゴール寸前差しきり、みごと大金星!!

2009ジャパンオープン・スーパースリーデイズ・レポート
何が起こるのかわからないのがトーナメント。
それはアタマでは理解しつつも、
予測不能のトンデモないことが起こると、
一瞬、何が起こったのかわからなくなるのも事実。
毎年、話題にはこと欠かないW.B.S.の名物イベント
「スーパースリーデイズ」だが、
今年は最終日に歴史に残る大ドンデン返しが起こり、
世界中の度肝を抜いた。
また、今年はいつになくビッグネームが多数顔を見せ、
初日、二日目と暴れまくったので、
大盛り上がり。
中でも初参加の並木敏成選手はいきなり絶好調。
誰しもがその勝利を疑っていなかっただけに、
よけいに最終日のドラマが印象的だった。
いゃあ、ほんとうにトーナメントというものは恐ろしい。
●初日
WBSメンバーを核に三日間、
2名ないし3名がチームを組み、
霞ヶ浦水系を舞台に釣って釣って釣りまくる
名物トーナメント「ジャパンオープン・スーパースリーデイズ」。
バスボートを疾駆させて魚を捜し求める
アメリカンダイナミズムの権化のようなこの試みに
今年は24チームの精鋭が挑んだ。
プライムシーズンの6月下旬に行われるこの試合。
いつもは迫力のあるウェイトが目白押しの
景気のいいシーンが見られるが、
果たして今年はどうか。
運命のチェッカーフラッグは6月26日朝5時、
土浦新港に翻った。
初日の天候は曇り〜晴れの予報。
日が上がるにつれ、気温も上がり、
昼前には酷暑のドピーカンとなった。
風はそよ風程度。
事前の全体状況としては水門開放による大減水と
時ならぬ高気圧の接近で激タフが予想された。
トシトシじゃなくてシトシト雨でも降ってくれれば
シャローがバリバリに活気付くと期待させたが、
現実はそうもいかない。
ひょっとしてもう夏?
と思わせる酷暑の初日となってしまったのである。
おまけに翌日、翌々日の予報も晴れないし曇り。
選手にとってはかなりタフな環境が危惧された。
結果として本湖のメジャースポットはおおむね期待薄。
とくにシャロー軍団は手足をもがれてしまった。
クローズアップされたのが各地の流入河川や
小場所ともいえるピンスポット、
そして土浦からははるか遠い北浦であった。
折りしも日本時間のこの日の朝、
マイケル・ジャクソンが急死するというニュースが飛び込み、
何やら波乱を予感させる按配となった。
(もちろん選手はそんなことは知らずにロッドを握っていたハズ)
しかしっ、そこは名うてのアングラー、
初日を終わってみればノーフィッシュゼロという驚くべき結果が。
中でもミスターBMC(千葉恒太)&世界のナミトシ(並木敏成)が組んだ
Team OSP & BMCのウェイトは驚異的。
ラクスマリーナもどよめいた5本5,600g。
これには関係者一同、思わず腰を浮かせたが、
2位の2006年JBトップ50チャンピオン・赤嶺吉蔵&美浦の松村寛が組んだ
PT.DEVICEも、どうしたことか5本4,840gと破壊的なスコアを叩き出した。
ちなみに3位は金光忠実&山口将司のバニッシュULTRA。
こちらも5本4,020gと負けてはいない。
こう書くと景気のいい話のように聞こえるが、
実は初日はやっぱりタフで、
リミットメイクはわずか4チーム。
上位の好ウェイトが目立つが、
他はそれほどでもなかった。
不気味なのは手堅くまとめた
Team FOUR SET(小野光一・小古間努・大木俊宏)
Team STEEZ(赤羽修弥・平川皓也)
の2チーム。
ともに3kg台だが、
スリーデイズは得意なTeam FOUR SET、
毎回、安定したスコアを残すTeam STEEZ。
両チームとも上々の滑り出しを見せた。
だが、最終日、この2チームが明暗を分けるとは、
神のみぞ知る現実であった。
筆者が知りえた上位チームの大まかなメインエリアは
Team OSP & BMCが北浦、
PT.DEVICEが麻生・玉造
バニッシュULTRAが桜川+園部川
Team STEEZが桜川
Team FOUR SETが北浦
といったところであった。
こうしてTeam OSP & BMCの
5,600gという数字がやけに目立った初日だったが、
その夜の「匠」でも、その話で持ちきりだったようである。
ちなみに初日のビッグフィッシュ賞は
Love fish?(渡辺尚昭・千葉典孝)が
木原の杭から抜き出した1,560gが獲得した。
渡辺選手TackleData
ROD:EverGreen TEMJIN リベリオン
REEL:Daiwa リベルトピクシー
LURE:Berkley Gulp! パルスワーム
LINE:TORAY プレミアムプラス12lb
RIG:ダウンショットリグ
●2日目
明けて2日目。
初日を上回る酷暑の晴天。
朝からうだるような暑さとなった。
当然、各チームのウェイトは下がる。
この時期の夏日は応える。
身体が慣れていないからだ。
ましてやシェード皆無の霞ケ浦水系。
エレキを踏んでいるだけで汗だく。
股間はジクジク。
血の巡りも悪くなり作戦どころではない。
水温も激上がりだ。
要するにサイヤクのコンディション。
当然、釣果も実にスローになってしまう
↓
↓
↓
はずが
↓
↓
↓
そんな状況で4,760gも釣ってくるバカ……
じゃなくて凄いチームもいたのである。
それは噂のTeam OSP(草深幸範・柏木健作)
花室川の中流域からOSPハイピッチャーをボトムにハングオフさせて
食わせて取り込んだ1,750gというビッグフィッシュを織り交ぜ
4本ながら前述のウェイトを持ち込んだ。
ちなみにこの1,750gは
3日間でウェイインされた194匹の中での最大魚である。
草深選手TackleData
ROD:Daiwa U.S.トレイル661MRB
REEL:Daiwa STEEZ103H
LURE:O.S.P. ハイピッチャー 5/16oz
LINE:SunLINE スーパーFC14lb
COMMENT:とりあえずビッグフィッシュ賞が獲れて良かったです。
そして初日トップのTeam OSP & BMCも以前好調。
4,340gというこの日2位のスコアを持ち込み、
トータルでは断然トップに立った。
期せずして2日目はOSPグループがワンツーフィニッシュしたのである。
またTeam STEEZも初日を上回る4,260gを固めて暫定2位に押し上げた。
今回、ダイワグループの勢いには凄まじいものがあった。
Team FOUR SETもしぶとい。
2日目も北浦から3,380gを抜き出し暫定4位をキープした。
だが、好調ぶりを見せたのは以上のチームぐらいで、
あとは軒並み討ち死にした。
初日3位のバニッシュULTRAは1本790gで22位へ急降下。
2位のPT.DEVICEも2本1,230gで5位に落ちた。
他に目立ったところではリミットを揃えてきた
Nories original(西村義高・内村丈二)の5本3,210g、
Powered by nories(折本隆由・黒須和義)の5本2,840g、
株式会社天龍(浅井由孝・守屋雅人)の5本2,420gぐらい。
しかし初日の出遅れが響いて、とても優勝の二文字には届かない。
つまり、2日目を終えた時点での暫定ランキング上位の
Team OSP & BMC
Team STEEZ
Team OSP
Team FOUR SET
この4チームの二日間の戦いは実に安定しており、
この中から優勝チームが出ることは確実視された。
さらにいうなら、
トップのTeam OSP & BMCの貯金は10kg近い。
2位に2kg以上の差をつけているのである。
これでは誰もが同チームの逃げ切りを予感することとなる。
過去、同じような状況で大魚を逃した橋本卓哉だけが
「いや、スリーデイズはそう甘くない」
と不気味な予言を下した……かもしれない。
当時の橋本卓哉はもっとリードして最終日を迎えた。
ゆえに本人を含めて誰もが優勝を疑わなかったが、
まさかのノーフィッシュで4位に陥落したのである。
歴史はそれを「卓哉の撃沈」と呼んでいる。
エリアとしては
Team OSP & BMCとTeam FOUR SETは
2日目も北浦直行。
Team STEEZ、Team OSPは流入河川に活路を見出した。
ついでに言及しておくが、
2日目終了時点でPT.DEVICEの優勝を予言したものはいない。
トップとの差は実に3,870g。
逆転は不可能に近い数字である。
また、他のチームも打開策を見つけられず、
最終日にはビッグフィッシュ賞狙いの
ギャンブルに打って出るしかなかった。
●最終日
やがて運命の最終日がやってきた。
空には厚い雲が……
予報では夕方から雨。
果たしてこの天候の変化がどう影響を及ぼすか、
24チームは疲れた身体にムチを打って新港を後にした。
Team OSP & BMC、Team FOUR SETは
吸い寄せられるように北浦へ。
他のチームもそれぞれの作戦を胸に秘め、
各エリアに散っていった。
どんな試合でも3日目にはタフさを増す。
ましてや帰着が一時間早いので、競技時間も短い。
5時〜13時半は長いようであっという間である。
やがて3日間を戦い抜いたボートが新港に戻ってきた。
ファイナルウェイインの始まりである。
案の定、成績は芳しくない。
どのチームも、ロースコアである。
選手の憔悴も激しい。
フィールドの広さ、競技時間の長さ、選手層の厚さを考えると、
これほど過酷なゲームはないといえる。
だが、だからこそ男が戦うに相応しい舞台といえるのである。
ウェイインも終盤にさしかかった頃、
PT.DEVICEが飄々とやってきた。
なんと5本の魚がバッグに入っている。
計ってみれば4,430g。
3日間トータルで10kgを超えた。
会場は大いにどよめいた。
だがこの時点ではまだ誰も彼らの勝利を云々するものはいなかった。
後には強豪が控えているからである。
しかしっ、続いてやってきたTeam OSPは
顔面蒼白でゼロ申告。
さらに、なんということか安定度ではナンバー1のTeam STEEZも
まさかのノーフィッシュ。
Team FOUR SETはこの日もしぶとく3本ながら2,300gとまとめたが、
それでもトータル8,910gでPT.DEVICEに及ばない。
これはエライことになった。
ここへきてやっとギャラリーは事の重大さに気が付いたのである。
上位陣の総崩れでダークホースが逆転する……
そんなケースは過去に数回あったが、
まさか今回も???
だが残るTeam OSP & BMCに関してはそんな心配は無用だろう。
なんたって世界のナミトシにミスターBMCのコンビ。
しかも貯金は十分。
たった570gでいいのである。
ジャストキーパー1本である。
それでPT.DEVICEを上回ることが出来る。
会場はTeam OSP & BMCの勝利を信じて疑わなかった。
やがて並木選手がライブウェルから魚を取り出した。
そしてすぐさまフタを閉めた。
手にした魚は
↓
↓
↓
ジャストキーパー1本。
「おおっ!!」
「どうなのよ」
「570gある?」
「うーん、ないな」
「いや、計るまでワカラン」
考えてみればTeam OSP & BMCは役者である。
570gで勝てるという時に、微妙な魚を持ち込んだからである。
これではカタズを呑まないワケにはいかない。
ここで3kg持っていたら
「ハイ優勝ね」で終わりである。
運命の時がやって来た。
魚がスケールに載せられた。
570gで勝利。
560gでタイ。
それ以下なら2位。
厚い雲が垂れ込めた土浦新港に静寂が訪れた。
そしてスケールにデジタル数字が刻まれた。
ウェイトがコールされる。
↓
↓
↓
450g!!
会場全体が揺れた。
信じられない大逆転劇が起こった瞬間である。
松村・赤嶺両選手は一瞬ボーゼン。
何が起こったかわからない様子。
一方、並木・千葉両選手もボーゼン。
こちらは悔しさをにじませていた。
だが、ウェイインを見守っていたすべての人は
何が起こったかをよく理解した。
2日目に失速しても諦めなかった二人が
最終日にベストゲームを繰り広げて、
みずからの手で優勝を手繰り寄せたのである。
もちろん、Team OSP & BMCも手を抜いたわけではない。
ただし、勝利の女神がすこしだけ悪戯をしただけの話である。
むしろ、初日、2日目の快進撃で日本中を沸かせたのは、
彼らだからこそできた芸当であろう。
それでは上位チームのインタビューを聞いてみよう。
3位 8910g Team FOUR-SET 小野/小古間/大木
(小野)3日間とも北浦の僕のホームのマリーナ周りを釣りました。
後はドッグ回りを打ちまして、行ったりきたり。
リグはロッククローの7gテキサス。
あとは、カットテール4”のネコリグ、それだけですね。
お立ち台に立つのも久しぶりで嬉しいです。
小野選手TackleData
Tackle1
ROD:Fenwick エリート64SXUL
REEL:Daiwa Z2506C
LURE:GaryYAMAMOTO カットテール
LINE:SunLINE FCスナイパー6lb
RIG:ネコリグ
Tackle2
ROD:Fenwick エリート68MH
REEL:Daiwa Z-103H
LURE:ECOGEAR ロッククロー
LINE:SunLINE FCスナイパー10lb
RIG:テキサスリグ5g
小古間選手TackleData
Tackle1
ROD:Fenwick エリート61UL
REEL:Daiwa TD-Z2506
LURE:GaryYAMAMOTO カットテール4"
LINE:SunLINE FCスナイパー6lb
RIG:ネコリグ
Tackle2
ROD:Fenwick エリート63ML
REEL:Daiwa TDイグニス2506
LURE:ECOGEAR バグアンツ3"
LINE:SunLINE FCスナイパー6lb
RIG:-
大木選手TackleData
Tackle1
ROD:EVERGREEN テムジン 67スタリオン
REEL:Daiwa STEEZ103HL
LURE:Berkley Gulp! バルキーホグ3
LINE:SunLINE FCスナイパー12lb
RIG:テキサスリグ7g
Tackle2
ROD:EVERGREEN テムジン スティード
REEL:Daiwa STEEZ103HL
LURE:Berkley Gulp! バルキーホグ3
LINE:SunLINE FCスナイパー10lb
RIG:テキサスリグ5g
Tackle3
ROD:EVERGREEN テムジン ブラッシュスティンガー
REEL:Daiwa イグニス2506
LURE:Megabass ハゼドン
LINE:PE18lb
RIG:ネコリグ
2位 10390 Team OSP with BMC 千葉/並木
(並木)えー、ま、北浦を中心にやりました。
元々WBSスリーデイズに出たいと思っていました。
どっちかと言うと気持ち的にはバックシートでのんびり三日間
という気持ちで参加したんですが
今回、千葉ちゃんが調子悪いということで、
北浦へ行ってみることになりました。
初日はベイトタックルで全て釣り、ドライブクローテキサスと、
ハイピッチャー、ブリッツで11キーパーを釣りました。
それぐらい強い釣りで喰っていましたね。
でも、昨日ぐらいからタフになって二人で5匹。
僕が3匹、千葉ちゃんが2匹でした。
で、今日はどん底。チャンスはあったがラインブレイクしたりとか、
あまりにも手堅くゲームを進めすぎましたね。
(千葉)2週間前から眠れない日々が続きました。
足手まといになっちゃイカンと。
初日は社長が強い釣り、僕が後ろでフォローするスタイル。
3日間7割スピニングをやってたのは初めてでした。
社長にダメだしされまくりでした。
でもいい経験でしたね。
トーナメンターとしてやらないといけないリグを
社長から教えていただいたと思っています。
千葉選手TackleData
Tackle1
ROD:EVERGREEN エアリアル
REEL:スピニングリール
LURE:O.S.P ドライブクロー4inch/3inch
LINE:フロロ6lb
RIG:ダウンショットリグ
Tackle2
ROD:EVERGREEN エアリアル ハイパフォーマンス
REEL:スピニングリール
LURE:GaryYAMAMOTO 3inchセンコー
LINE:フロロ6lb
RIG:ノーシンカーリグ
Tackle3
ROD:Nories 511LS
REEL:スピニングリール
LURE:O.S.P ドライブクロー3inch
LINE:フロロ5lb
RIG:ネコリグ
並木選手TackleData
Tackle1
ROD:Daiwa STEEZ ブリッツ
REEL:Daiwa STEEZ100H
LURE:O.S.P ブリッツ/ブリッツMR
LINE:SunLINE マシンガンキャスト12lb
Tackle2
ROD:Daiwa STEEZ ハスラー
REEL:Daiwa STEEZ103H
LURE:O.S.P ドライブクロー3inch/4inch
LINE:SunLINE FCスナイパー12lb
RIG:テキサスリグ(3g/5g)
Tackle3
ROD:Daiwa STEEZ マシンガンキャスト TypeU
REEL:Daiwa STEEZ100H
LURE:O.S.P ハイピッチャー3/8oz
LINE:SunLINE マシンガンキャスト14lb
COMMENT:他にスピニングタックルで4インチカットテールや
センコーのネコリグ、ノーシンカーでも釣った。
(ロッド・キングボルト(5lbフロロ)BL722MHFS(6lbフロロ)
1位 10500 P.T.DEVICE 松村/赤嶺
(松村)初日は麻生玉造、ジャカゴのインサイド。
大幅減水したんで、厳しい釣りでカツカツの5本。
非常に厳しいスピニングの釣りでした。
2日目はドピーカン。プラで調子良かった常陸利根の水門、
流れも止まったんでハマるはずと行ったらダメで
意外にも葦で釣れる感じで終わったと。
最終日は昨日の段階でリセットしようと、話し合いをしまして、
周りの誰がどこで釣っているとか迷わされず、
赤嶺さんの提案で本当にシーズナルを考えてやろうと決めました。
で、1フライトなんで、30分河口で桜をやらせてくれと頼みまして
キロフッィシュが2本、ポンポンと釣れたんです。
次に予定として組んでいたスノヤワラに行きましが、ダメだったんで、
その後に予定していた、3つ目の外浪逆浦を死に場所にすると。
そこでリミットが揃って、桜川最後で入替もできました。
基本的にファットイカと、アバランチという
バックスライド系で葦を撃つ釣り。
もう一つは水門の釣りで、
ライトリグでやっても駄目な魚がラバージグのスイミング、
ユナイテッドジグが本当にハマって、これが非常に良かったです。
(赤嶺)今回、いいなと思ったところは3つ。
麻生・玉造・常陸利根、北浦でした。
そのバックアップは常陸利根の水門+α。
今回3日間、いろんなエリア、いろんなルアーで釣っていて
その場その瞬間で、2人でアジャストできたんです。
目の前にあるものにリズムを合わせられたと、
それが一番良かったですね。
ライトリグは、スピニングタックルのイモグラブ、
あとはバレット三インチ。これはワッキーのノーシンカーです。
カバーの濃いところはイモグラブを入れて、
アウトサイドはバレットと、そんな感じですね。
3日間のトーナメントは経験があるんですが、
3日目は潔く行く。これが僕の心情。
リセットして僕達が経験してきた、
いいところだけを抜き出して、もう一回考え直そうと。
回った順番は桜川とか外浪逆浦ですが、
ポストスポーンの終盤でサマーにかけて
よくなるところを考えながら回りました。
初年度は準優勝でしたが今回優勝できて大願成就という感じです。
いろんな湖でいろんなトーナメントに参加していますが
スーパースリーデイズのフォーマットは日本で最高峰だと思います。
ルールも内容も、ゲーム性が高いトーナメントだと思います。
そこに勝てたのは光栄の一言です。
(松村)最初に言おうと思ったんですが、
スタッフの皆さん、ありがとうございます。
やっぱり一番嬉しいのは、
こんな有休とってまで三日間戦ってくれる仲間の選手、
彼らがいるから本気になれる。
仲間がいるから戦える。
本当にありがたいと思います。
松村選手TackleData
Tackle1
ROD:Daiwa TD-LT 701-4XB(改6.8ft)
REEL:Daiwa TD-Z
LURE:アバランチ
LINE:SunLINE BMS12lb
RIG:ノーシンカーリグ
Tackle2
ROD:Daiwa ブラックレーベル 7.4ft-H
REEL:Daiwa TD-Z
LURE:ファットイカ(チャートリュース)
LINE:SunLINE FCスナイパー16lb
RIG:ノーシンカーリグ
Tackle3
ROD:Jackall ポイズン6.8ft-MH
REEL:Daiwa TD-Z
LURE:Pro'sFactory ユナイテッドジグ3/16oz+GaryYAMAMOTO スレンダーグラブ
LINE:SunLINE 目探14lb
COMMENT:ユナイテッドジグのスイミングに好反応だった。
赤嶺選手TackleData
Tackle1
ROD:GAMAKATSU LUXXE ATS05 68M(プロト)
REEL:ABU Revoエリート K.T.F.
LURE:SAWAMURA ワンナップシャッド5" アチオアユカラー
LINE:Berkley バニッシュ ウルトラ12lb
RIG:2gテキサスリグ
Tackle2
ROD:GAMAKATSU LUXXE ATS05 64L(プロト)
REEL:Daiwa 2500 Type-R
LURE:SAWAMURA バレット3"
LINE:Berkley バニッシュ ウルトラ4lb
RIG:ノーシンカーワッキーリグ
Tackle3
ROD:GAMAKATSU LUXXE ATS05 70L
REEL:Daiwa TD-Z 2500
LURE:GaryYAMAMOTO 4"ワーム #176
LINE:Berkley バニッシュ ウルトラ4lb
RIG:スプリットショットリグ プロズシンカー2g
そして最終日のビッグフッィシュ賞は
Team IMAKATSU(大藪厳太郎・助川功将)が
スノヤハラのタテストから引きずり出した1,680gが獲得した。
最後の最後で一矢報いた感じである。
大藪選手TackleData
ROD:EverGreen The Stallion OTM
REEL:Daiwa Alphas R-edition
LURE:IMAKATSU ダイナゴン4inch
LINE:16lb
RIG:逆ノーシンカーリグ
こうして今年もたくさんのギャラリーの注目の中、
スリーデイズはフィナーレを迎えた。
どんな試合にも大なり小なりドラマは付き物だが、
今年ほど強烈だった記憶はない。
それはビッグネームが鎬を削る真剣勝負だから、
なおさら迫力があり見ているものを感動させるのだろう。
これからも、最高の戦士たちに最高の試合を見せてもらいたい。
この項の筆を擱くにあたって、
3日間戦ったすべての戦士たちの健闘を称えたいと思う。
みんながみんな余裕を持って参加したわけではないだろう。
時間、予算、家族の理解。
すべて揃っている人は珍しい。
何かを犠牲にしなければならない事情はある。
でも、参加した人間だけが味わえる充足というものがあるはず。
やっぱりトーナメントは参加してナンボだ。
また来年、皆さんの勇士を拝ませてもらいたいものだ。
レポート 大和小平(やまとしょうへい)