折本隆由プロ プレスアングラーレポート片桐聡一
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風と濁りに翻弄された2日間
クラシックの2日間を振り返ったとき、 折本の戦略には間違いこそなかったと思う。
初日のメインエリアはウエイトの伸びていた東浦。 上位に食い込んだ橋本や村川とバッティングこそなかったものの、 エリア的にはおそらく同様の場所をチョイスしていたと思われる。 2日目は前半が東浦、後半は玉造へと移動した。 今回クラシックを同ウエイトで制した清水とバッティングしたことから、 こちらも限りなく正解だったに違いない。 だが、折本のウエイトは伸びなかった。 その原因は、まさに見切りのタイミングを誤ったからだと私は考える。
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初日は風の影響でフライトが遅延されたものの、 ファーストエリアである麻生の浮き藻に着いたタイミングでは、 まだまだローライトと呼べるコンディションであった。 ただ、風に押されて濁りが徐々に寄ってきており、 それが折本のキーとするエリアに入り込む前に 何匹のバスを手にできるかという時間との戦いでもあった。 浮き藻の隙間にストレートワーム(ラッテリー) のネコリグを滑りこませていき、
ファーストフィッシュを手にしたのが9時を少しすぎたあたり。
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その後から濁りがどんどん広がっていったのだが、 入ってくる水の温度は低いらしく、 ボトム近くから濁りが広がっていくのを目視で確認できる。
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それから約1時間ほど粘るものの、 次のバスは手にできない。 当初から「勝負は東浦だから」と言っていた折本だが、 行きがけの駄賃に期待しすぎていないか心配も残った。 途中、何カ所かチェックした後、 東浦へと入ったのが11時を回ってからだ。 思っていたよりも濁りは広がっておらず、 プラで好感触を得ていたエリアの中から 風裏となる場所をピックアップしてまわっていく。
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結果、キャッチしたのは2匹だが、ミスも2回あった。 感触からして、かなりいいサイズと思われるバイトを ミスしてしまったことが悔やまれるが、 こればかりは時の運にも左右されるので仕方がないだろう。
帰着してみると、初日の上位陣は 東浦から出ていたのはご存じの通り。 フライト前から「東浦で勝負したい」と言っていた折本だが、 その東浦に入るのが遅すぎたのかもしれない。 連発こそないものの1時間に1〜2匹 というペースで反応を得られただけに、 悔いの残る試合展開だったのだろう。
そして2日目。この時期にしては 珍しい南寄りの風がそれなりに吹いている。 「麻生〜玉造は濁りが入っているだろう」という予測から、 折本は真っ直ぐに東浦へと入ったのだが、これが間違いだった。 初日とはうってかわってバイトすら得られない。 風も強くなっており、撃てるエリアもどんどん限定されていく。 結果、粘るしか手段は残されていないと判断したのだろう。
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しかし、12時までバスの反応は皆無。 粘りの限界に達した折本は、 当初、濁りでダメだろうと想像していた
玉造のジャカゴへと移動した。
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だが、そこは風と濁りからブロックされていた という皮肉な結果だったのだ。 「もっと早く、こっちに来ていれば」 という気持ちだったに違いないが、 口にはしなかった。
このエリアのポテンシャルが高いことには気が付いていたに違いない。 ここで清水とバッティングしたのだが、 結果はご存じの通りである。
最後に鰐川で意地の1匹を手にできたが、すでに時遅し。
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2日間ともエリアこそ合っていたものの、 ウエイトを伸ばせないという歯がゆい結果だ。
風と濁りに翻弄され、見切りのタイミングを見誤ってしまった折本。
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数字こそ平凡な成績だったが、 その試合運びの歯車さえ合えばビッグウエイトも期待できた というの事を記事として記録しておきたい。
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