小島 貴プロ プレスレポート 北本翔馬



2011年度よりW.B.S.プロトーナメントに、
Bプロとして参加させて頂いている北本です。
一年間、全五戦のプロレギュラー戦で、
数々の貴重な経験をさせて頂けた一年間でした。

W.B.S.のトッププロの方々、一人一人が十人十色、
まさに洗練された巧みな技の持ち主の方々ですが、
今回プレスアングラーを希望させていただいたところ、
同船することになったのは小島貴プロでした。

小島プロといえば、
年間レースを高順位で快走されていたBIGBASSハンターです。
そのスゴ技を2日間も近くで見られることに、
心躍る気分でスタートを待ちました。

すると小島プロが「今日は凄いの見せてやるから」
といってくれたので、胸が高鳴ました。

小島プロの表情からはプラクティスから得た自信と、
勝利へ向けた意気込みをひしひしと感じとる事ができました。



1日目フライト順は、一番最後。
雨の影響でスタートが大幅に遅らせスタートするのか、
中止にするのかという一大事に陥っていました。
我々プレスアングラーも全員集められ、
悪天候での開催の有無、
心配や危険性の有無といった質問を受けました。

外は台風並みの荒れ具合。
実際、内心の不安や恐怖心を感じられたプレスの方も、
多数いたと思います。
ですが、21名の選ばれた方々の特別なトーナメント。
色々な思いを持たれていたのではと思うと、
是非開催へ、とただ願うばかりでした。

話し合いの結果、遅延してのスタートとなりました。
いざ、スタートしてみると急激な雨による水温の低下と濁りがあり、
ポイント選びに頭を抱える選手が多かったのではないかと思います。

そんな中、小島プロが選択されたポイントは、
プラクティスで手ごたえがあったと言っていた常陸利根川、
西浦のシャローならびにテトラやドックでした。

水面に見える鉄や竹などの杭への
クランクベイトとスピナーベイトを使ったアプローチによる強気の攻め、
寸分狂わず投げ込むストラクチャーへのアプローチが続きます。
反応がないとみるとワームによる丁寧なフォローでアタリを探るも、
なんと、お昼までバイトはなく、厳しい状況が続きました。



残り時間約1時間、テトラで何か違和感を感じた小島プロは
すかさずテトラの先端へスピナーベイトをキャスト。
リトリーブを開始後すぐに「来た!!」
という大きな声と共に大きくロッドが曲がりました。
小島プロの「デカイの来たよ!」と、言う言葉。
「絶対にバラせない。。。」と、丁寧なロッド捌き。
水面に浮かび上がる大きな影。
ランディングしてみると、1510gのビッグバス!!



勢いに乗ってラストスパートをかけるも、
その後惜しくもバスからのバイトはなく、
一匹でのウェインとなりました。

最後から4番目のウェイン。
一匹ながらもビックフィッシュを取れるのでは?
と残る3選手のウェインを待っていたところ、
麻生プロがウェイン・・・ワンフィッシュ、ワンアライブ、1530g!
惜しくもビッグフィッシュを逃してしまった小島プロ。



1日目10位に付けることができた事と、
あと少しのところで逃したビッグフィッシュの悔しさが、
小島プロの闘志に改めて火をつけたように感じられました。

夜のクラシックパーティーにて、
抽選でダイワピクシー68をいただき上機嫌の小島プロは、
「明日はもっと凄いのを見せて下さい!」と言う私の言葉に、
「任せとけ」の一言が格好よすぎでした!!






2日目は、天候も悪くなく少し肌寒くは有った朝でしたが、
無事スタート。
フライトは前日と逆の一番フライト。
迷いは無くボートが目指す先は、土浦近辺エリア。
前日と同じクランクとスピナーベイトを引き倒す
ビッグバスハンティングになりました。

しかし、バイトはありません。
状況が一変した霞ヶ浦は、なかなか答えを出してくれません。
一気に東岸方面へ移動する途中の杭の立ち並ぶポイントで、
クランクに初バイト、しかし惜しくもフックオフ。
すかさず方向を変えてスピナーベイトをリトリーブ。 
「グン」と絞り込まれるロッドを大きく合わせた小島プロ。
「でかいのキタ!!絶対ばらせねえ」



杭から引きずりだされたのは、またまた驚きのサイズ1470gのビッグバス。
二人で震えが止まらない中、
小島プロは、丁寧にフックの先をヤスリで鋭く削り、
ラインの傷を確認し、残り時間まで気になる杭、テトラを攻める続けます。



時間も迫り帰着にする方向に進路を変えつつ、
ジャカゴにクランクをタイトにキャスト、
ジャカゴから出ている小さな木にスタック・・・
丁寧に外しリトリーブしはじめると同時にバイト!
ボートの下に潜り込むほどのナイスファイトの末、
バスの下顎を掴み水面から出てきたのは
またまたナイスサイズ!!



時間は迫りながらもライヴウェルには、2匹の魚。
二人でもしかして、まだわからない!?
次ですよ次! と、最後まで巻き物でやり通した小島プロ。

ウェインするとナレーターの関口さんから
「いいのいるじゃないですか!」
大きい方のバスを測るとなんとなんと!
1470gのバスが目標にしていたビッグフィッシュ賞を獲得。



一日目 1510g
二日目 2350g
トータル 3860g

二日間トータル3匹ながら総合7位。



絶対に諦めない姿勢、ひとつひとつを丁寧にアプローチ、
楽しく釣りをする、狙って獲る、といった
力強くも繊細なフィッシングスタイルを二日間学ばせていただいき、
凄く貴重な体験となりました。
2012年度も小島 貴プロのご活躍を心より願っております。