丹竜治 プレスアングラーレポート 初日 石川智規
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今年もW.B.S.クラシックに
プレスアングラーとして参加させていただきました
霞探メンバーの石川です。
毎年プレスアングラーとして
クラシックに関わりを持たせていただいているので、
レギュラーシリーズも中盤を迎える頃になると、
プロ選手ならずともクラシックを意識してしまいます。
第5戦にあっては、クラシックのクオリファイヤーが決定するので、
ウェイインは必見です。
特に今年はお付き合いのある選手が、
ランキングの上位にたくさんいたのでハラハラしてしまいました。
Day-1
毎回のことではありますが、
どなたのボートに同船させていただくのかは、
スタート前の抽選までわからずドキドキです。
そして今年のパートナーは、丹プロとの組み合わせでした。
ランチングを終えてスタートエリアで待機する丹プロの顔は、
勝負師の顔になっていました。
「朝イチはどのエリアへ?」と聞くと、
「走るよ。少しうねりが残っていそうだから荒れるかも」
と言われ、6:00ちょうどにスタート。
スタート順は4番で初めこそ凪いでいる湖面を疾走していましたが、
沖へ出るとだんだんと湖面がざわついてきて、
時には結構な波を越えてのドライブとなりました。
「東岸を廻れば良かったなぁ」と丹プロはつぶやいていました。
20分ほど走って辿り着いたのは、
南岸のどん詰まりでしたが、残念な事にレンタルボートがいてスルー。
そのまま北利根エリアへ。
プラでも好感触だったクランクと、
ダウンショットをローテーションしながら葦際を流します。
「このロッドはノリがイイんだよねぇ」
と言いつつストラクチャーを狙っていたとき、
巻き抵抗で曲がっていたティップがさらにスッとカーブしました。
「キタよ!」と言った後、一瞬たりとも躊躇せずに、
1匹目のバスがボートデッキに抜き上げられました。(6:33)
「だいたい600gかな。予想よりサイズが落ちてるけど
やっぱりこれは魔法のクランクだね!」
とイイ雰囲気。
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周辺のストレッチをチェックし、
朝イチには入れなかったエリアへ移動。
レンタルボートは居なくなっていましたが、
岸際には鯉釣りの方が居たので沖目のストラクチャーを狙います。
プラでは全くやってないポイントですが、
「たぶんサカナはこう言うところへ動いているんじゃないかな?」
「ココに居たらばデカイよ!」と丹プロ。
ヘビダンで撃ち始めて間もなくバイト。
しかし、フッキングには至らず。
周辺をチェックしながらポイントを休め再度アプローチ。
今度のバイトは逃さずにしっかりとフッキング!
いつも太目のラインを使っているので、
突っ込みを軽くいなした後は、サクッと抜き上げます。
「よしっ!こいつはキロフィッシュだな。イイ感じ」
とライブウェルに入れてからガッチリと握手。(7:45)
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プラでは毎日好調だと聞いていましたが、
「その日を釣る」感覚を備えていると、
自信を持っていても、それに頼らないパターンを掴むのがすごい。
ベースとなるウェイトが出来たので、
レギュラーシーズンでもキーとなった掘割川に移動。
トンネルまでチェックするも一般アングラーのボートが多く、
深追いせずに見切りました。
外浪逆浦に寄り道したあと本湖東岸にそってボートを進めます。
マンメイドストラクチャーをヘビダンで撃っていた時に、
バイトがありましたが乗らず。
もう一度アプローチするが反応はありませんでした。
少し移動し、今日のキーとなる沖目の杭にヘビダンを投入。
すると間もなく「キタっ!」の声。
このバスもウェイトが良く、自分の読みがバッチリハマって、
笑いが止まらない丹プロ。
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ご機嫌ポーズで撮影。(12:00)
以前このエリアで一緒にオカッパリをした時に、
「これからの時期はあの杭みたいなところにバスは付くな」
と言っていましたが、まさにその杭ズバリそのもので、
釣って実証するとは思いも寄りませんでした。
しかし、オカッパリで実績が有ったポイントには目もくれずに
西浦へ移動。
残り時間を考慮しながら、
更にデカイのが狙えるエリアにポイントを絞ります。
やはり沖目のストラクチャーをヘビダンで狙っていましたが、
何気なくスピナーベイトに持ち換えその数投目にバイト!
しっかりとフッキングし、あっさりとランディング。(12:50)
ノッテいる時は恐ろしいものでこのバスも悪くないサイズ。
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残り時間とにらめっこしながら西浦をチェックし、
残る1匹と明日のために桜川へと移動。
河口部の葦撃ちでバイトが有りましたが
魚を追加することなく4匹での帰着時間となりました。
ランチング前に予想ウェイトを聞いたら
「3キロあるかなぁ?」と言っていましたが、
自分の目から見れば800g平均はありそう。
プラで良いバスばかり釣っていたので感覚が狂っていたらしく、
ウェイインしてみれば3340g、初日7位。
トップとは1kg以内なので、
明日の結果次第では充分に優勝を狙えるポジションでした。
いいウェイトを持って帰ると、
一緒にウェイインするプレスアングラーも嬉しいものです。
今日を振り返ると綿密なプラから釣った魚、
今日の状況から釣った魚と色々なパターンがあり、
リミットメイクには1匹足りないながらも、
非常にいいゲーム展開だったと思います。
丹プロの本気モードを見ることが出来て楽しい一日でした。
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丹選手 二日目レポート 斉藤憲治
初日4本をウェインし、3,340gで7位につけた丹選手。
トップの渡辺選手は5本4,230gのため、その差は930g。
逆転優勝も可能な範囲に留まった。
6位以上の選手は全員リミットを取れており、
丹選手の逆転はリミットメイクが必須であった。
過去最長のプラクティスで得た手応えは良好で、
日によっては4~5kg魚の動きを読めている実感があったという。
そんな丹選手のフライトは4番目。
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この日のプランは、簡単に言うと「ワカサギを意識した展開」。
キーになるのは地形変化(水深や張り出し)に絡む
硬い縦ストだそうで、そこにワカサギがリンクすると…
との思惑でスポットを選択していった。
早いフライトで向かった先は崎浜エリア。
が、到着してみると先行スタートの選手が、
ちょうど入りたかったスポットにプレーンを解いて
ゆっくりと向かっているところだった。
仕方なく近くのドック外壁を、
スピナーベイト~ジャバスティックのヘビダンという
ローテーションで攻めると、6:25にノンキーパーをキャッチ。
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小移動を繰り返しながらもバスからの反応は得られず、
7:05に大きく移動。
向かった先は小高干拓テトラ帯とその周辺。
沖の縦ストをヘビダンで撃った後は、
「魔法のクランク」ワイルドハンチでテトラを流すと、
7:30にキロフィッシュをキャッチ!
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このワイルドハンチ、プラから使い続けてきた物で、
多くのバスをキャッチしてきた。
しまいには誰かが根がかりしてロストしたワイルドハンチを
釣り上げるというミラクルを起こしたルアーでもあったのだ。
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しかし、後が続かずここから丹選手の苦しみが始まる。
行く先々で見る先行者の姿が(W.B.S.ではないアングラー)
麻生→天王崎→牛堀→北利根と東岸を南下するも、
プラで得た好感触は何処へといった感じで反応がない。
行く先々でラインゴミを発見してはアプローチの後に回収し、
陸っぱりアングラーが根掛かっている姿を目にしては、
ルアーを回収してあげたりと少しずつ得を積んでゆく。
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東岸を再び北上し玉造へ。
その後に古渡、木原を経由し再び崎浜へ戻ったが、
時刻は既に12:40になっていた。
朝一に入れなかった鉄杭の連なるスポットへ
ジャバスティックのダウンショットを投入すると、
その数投目に待望のバイトが!
一気に引き抜いたバスは800gのナイスキーパーだった。
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その後もリミットを目指し、
帰着時間に間に合うのか心配になるほど、
時間ギリギリまでキャストを続けたが、
無念のタイムアップとなった。
最終的には初日よりも順位を落とした結果となり、
悔しい思いも多分にあったと思うが、
「今回のクラッシックは今までにない充実したプラができたし、
自分のプランを変えずにやりきれたことに対しては満足してるよ」
と言った丹選手の笑顔が印象に残った。
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赤羽選手を始め蛯原選手や橋本選手など、
W.B.S.で好成績をコンスタントに出している選手には、
まだまだ及ばないと言う丹選手。
その差は何なのか聞いてみたが、
「絶対的な経験値の差」という答えが返ってきた。
それは、皆さんが持っているスポットの多さに加えて、
様々な自然条件にあわせて自分がどう動くべきなのか、
その時々を的確に判断する力なのだという。
もっと上手くなりたいという貪欲な気持ちを持ち続け、
防塵挺身隊や霞探へ精力的に参加する姿勢は、
少しでも霞ヶ浦に関わり、理解したいという気持ちの表れだと思う。
また来年もこの舞台に戻ってこられるように、
レギュラーシーズンを頑張ってもらいたい。
「経験が全て」ですからね、丹選手!
最後に、プレスとして採用してくださったW.B.S.様、
試合中にもかかわらず色々気を遣っていただいた丹選手に
お礼申し上げます。ありがとうございました。
霞ヶ浦のエキスパートの本気の釣りを、
目前で見ることのできるチャンスは滅多にありません。
それが体験できるプレスは、
釣りの上達の近道になることは間違いありません。
貴重な機会を是非、皆さんも体験されることをお勧めします。
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