2010 W.B.S.プロクラシック19


松村 寛 プレスアングラーレポート 初日 青島洋



今年初めてプレスアングラーとして
参加させていただきました青島と申します。
ここ数年W.B.S.に興味があり、
当選しないつもりで(笑)応募したところ、
当選メールが届きました。ビックリ!

初日同船させていただいたのは、松村プロ。
今シーズン年間ランキング2位
今年乗っているに違いない選手に同船できる興奮を抑え、
スタートしました。

スタート前、プラの感触を聞くとあまり釣れていなかったそうで、
いかにアジャストしていけるか、とのこと。

まず向かったのは、牛堀周辺のブレイクとパッドの複合エリア。
スピナーベイト、ノーシンカー、テキサス、クランク、
スモラバ、へビテキ、ダウンショットと
テンポ良くローテーションしていくも、1バイトのみ。
ここのエリアではプラで実績もあったようで、
気配はあるがノーフィッシュ。

7:30北利根川へ移動。
シャロークランクでアシ際~ブレイクをトレース。



8:18ファーストフィッシュ。キーパーを難なくキャッチ!
この後、このポイントで得意のフットボールを投げ込むも後が続かず。



さらに絡まったラインを回収しながら丁寧につるもバイトは出ず。



本湖に戻り、崎浜、田村と回るも、11:30の時点で2バイト1フィッシュ。
秋の気配が濃厚なようで、魚は散ってしまっているのか??

残りの時間も考えこの後は桜川でやりきることに。
早速スピナーベイトで1バイトも、その後は反応無し。

ヤバーイ! こういう事もあろうかと、
ストレージにしまってあった、桧原セッティングのダウンショットを投入。



すかざずキーパーをキャッチ。



残り時間はここで100M程のストレッチでやりきる決断を下す。
ダウンショットのリーダーの長さ調整をしながらさらに1本追加。
しかし、サイズが微妙・・・29.9か、30か?



・・・ここは勝負!とライブウェルに入れる。

結果600g程を2本と、キーパーギリギリを1本をウェイインも、
その一本がキーパーに足りず、-500gのペナルティーを受けてしまい、
残念ながら16位スタートとなりました。

初日を終えての感想ですが、
今回初めてプレスをさせていただくにあたり、
正直どんな釣りをするのかよりも、
プロ選手としての姿勢、考え方など、
メンタル面を肌で感じたいと思っていました。
 
真剣勝負の試合の最中に、松村プロは私の質問に答えてくれました。
夢を実現する為の考え方は、これからの人生においても大変勉強になり、
松村プロの考えていることの大きさに感動しました。
有難うございました。

青島洋




二日目  伊藤 巧

二日目、松村さんのプレスに乗せていただく事になった私は、
2010年WBSトーナメントにて年間準優勝という
素晴らしい結果を出した釣りを側で見ることが出来ると、
朝からワクワクしていました。

松村さんといえば、ラバージグの名手でもあり、
ラバージグを駆使して霞ヶ浦水系をどのように攻略するかが
楽しみでもありました。

スタート直後、桜川にバウを向けました。
桜川河口からスタート。
ルアーはP.T.DEVICE1/16ozの新色ワカサギカラー。
トレーラーはジャバスティックをチョイスし、
葦際~ブレイクにかけてスイミングで狙います。



カバーには鋭いスキッピングでルアーを滑り込ませ、
スイミングでもラインスラックを上手く使い、
いつバイトしてもおかしくない状態を私自信も感じていました。
ですが、連日の水温低下で
なかなかバスからの返答が帰ってきません。

バイトがないまま開始から一時間が経過。
松村さんは微かな風を感じ、一気に釣りを変えます。
浚渫跡のブレイク狙いにシフト。
「風」という要素で、移動を決断する松村さんの姿は、
トーナメンターとしての本能なのでしょう。
状況をいち早く察知し、タイミングを計って
バスとの距離を近づけるすべを目の当たりにしました。

ブレイクをフットボールタイプの「エキップモーション」で
狙っていきますが、残念ながらバイトは得られません。



そこで、再び桜川へ戻り、桜川の沖のパンプを同じく
フットボールタイプのジグで攻めると…
水面近くまでリフトした時にバイト!
ですがショートバイトの為、フッキングには至りませんでした。
その後、プロズチューンDEVICEを使用し、
葦際を攻めながら上流へ向かっていきます。



流している最中に魚探に写るオダを発見。
すかさずP.T.DEVICEをキャストします。
答えはすぐに返ってきました!
強烈なファイトの末に上がってきた魚は…
残念ながらキャットフィッシュ。



そこで、風が吹き出すタイミングを見計らう為に、
桜川を後にし、また本湖へ向かいます。
風によってブレイク、沖のストラクチャーに
ベイトが隣接するタイミングを読み、
エリア選択をしていく作戦に出ました。
ですが、バスのバイトは得られぬまま、
ストップフィッシングとなりました。

結果的にバスをキャッチする事は出来ませんでしたが、
風を読みながらのエリア選択、タイミングの見計らい、
今までやってきたエリアをスパッと切り捨てることの出来る
松村さんの行動は非常に参考になるものでした。



伊藤 巧