小林研一選手 プレスアングラーレポート 根本啓祐
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初日。
かなり冷え込んだ朝、土浦新港にてミーティングが始まりました。
小林選手との同船が決まり、ご挨拶すると「宜しくお願いします」と
敬語にてご挨拶頂きました。
ボートを下ろし、スタートを待つ間の緊張感は僕にも伝わってきます。
この瞬間は朝の雰囲気とは異なり、各選手の「秘めた闘志」を感じます。
小林選手は冷静な面持ちで順番を待っており、
「今日はあまり走らない予定だから」と優しく声を掛けてくれました。
スタートコールにてボートが走りだします。
風は比較的穏やで、先行するボートの引き波を、
滑らかにかわしながら滑走していきます。
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小林選手の操船はとても優しく、
まるで高級クルーザー乗っているような心地よさでした。
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5分程走り、川尻のジャカゴエリアから釣り始めました。
今回は西浦エリアを中心としたプランを予定しているようです。
ラバージグとダウンショットを使い分け「速い・遅い」を
繰り返しながら、魚からの反応を確認していきます。
今朝の急激な気温低下の影響なのか、
バイトが遠く厳しい状況が続きます。
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プラでは好感触を得ていたエリアのようですが、
他選手とバッティングするなど予想外の展開もあり、
なかなかリズムを掴めず時間が経過します。
その後、沖宿・田村エリアに入りキャストを続けますがバイトが遠く、
再び川尻のジャカゴに入り直します。
既に多数のボートが入った様子もあり、
バイトは得られませんでした。
しばらくの沈黙後、
「桜川に行きます」との言葉にて桜川に向かいました。
昨年のクラシックの反省から、
今回は西浦エリアをメインプランと考えていたようですが、
今日の厳しさや時間的タイミングを考慮して、
最終エリアを桜川と決断されたようです。
桜川河口付近は人気エリアのためかボートも多く、
空いている場所を他選手とシェアしながらサクサクと流していきます。
アシやブレイクを丹念に探りますがバイトは無く厳しい状況の中、
時間だけが過ぎていきます。
健闘むなしく、最後まで魚の顔を見ることができず、
1日目の帰着となってしまいました。
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試合中の小林選手は、W.B.S.創世期時代の話題や
有名選手の若かりし頃のエピソードなど、
とても興味深い話しをたくさん教えて頂きとても楽しかったです。
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今回プレスとして感じた事は、
小林選手はバスフィッシングとW.B.S.を
本当に愛されているのだと感じました。
釣りに取り組む姿勢やスタッフやメンバーへの感謝の気持ちなど、
聞いている僕が嬉しくなるほど伝わってきました。
この情熱が過酷なトーナメントに出続ける
パワーとなっているのだと思いました。
楽しい1日を有難うございました。
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根本啓祐
2日目 プレスアングラー 久保卓一
小林研一選手の2日目のプレスを担当しました久保と申します。
私は昨年に引き続き2回目の参加で、
今回は強く希望した選手がいました。
その選手が小林研一選手です。
希望した理由はクラッシク最年長(78歳)であり、
年間を通して戦い抜きクラッシック出場を果たした実力とゲームの展開、
技術、精神力、スタイルに大変興味がありました。
今年はクラシック晩餐会から最終日まで参加をさせていただき、
晩餐会では偶然にも私と同様、
去年もプレスとして参加していた人が3人もテーブルで一緒となり、
大変盛り上がり楽しい一夜となりました。
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2日目AM5:30土浦新港に集合、
選手とプレスが次々と発表されていきます。
大きな期待の中で小林選手と私の名前が呼ばれました。
感動の瞬間です。
事務局の皆様ありがとうございました。
スタート準備を進める会話で、
昨日は朝から狙っていたポイントが渡辺選手とバッティングしてしまい、
目の前で立て続けに2本抜かれリズムを崩されしまった。
その後、アタリも取れなくなってしまったと話されました。
実は今日もそのポイントを狙っていたようでしたが、
スタート直前に渡辺選手から挨拶があり譲る事を決めたようでした。
前日の成績から優勝できる可能性もあるため潔く譲るそうです。
こんな一場面も改めて勉強になりました。
AM6:00小林選手は9番目のスタートで、
最終的にはやはり前日に入った川尻のジャカゴに狙いを定めました。
到着するまで2艇に追い越され、その1艇は渡辺選手でした。
本当に入りたかった奥のポイントを譲り、
手前側をドライブクロ—のテキサスで
一つ一つ丁寧に攻めていきますがノーバイト。
これがポイントを譲った渡辺選手と、
どう差がつくか気になるところです。
早々にこの場所を見切り木原のジャカゴに移動、
奥より丁寧にアプローチしていきますが
水面は穏やかでバスからの反応はありません。
気を取り直しAM8:00木原ドック付近に小移動し、
スピナーベイトを数投後、支柱廻りで待望のファーストヒットです。
サイズは約600gとあまり良くありませんが貴重な一匹です。
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これでリズムに乗れるといいですね!
小林選手の顔にも少しの笑みが見えました。
その後、赤塚ドックに移動し沈み鉄骨を攻めだすと、
間もなく橋本選手が少し離れたテトラに到着、
開始早々で昨日同様、目の前でバスを抜かれてしまいました。
小林選手も「この後、テトラを流そうと思っていたんだよ」
少しがっかりの様子で呟きました。
しかし、この1本で小林選手の闘志に火を付けてしまった事は
言うまでもありません。
大きな移動を考えてはいなかった小林さんが、
一気に大移動して向かったのは柏崎のテトラです。
丁寧に岩盤がからむポイントを攻めますが無念のノーバイト。
しかしこの後の小林さんのゲーム展開は見事だったと思います。
AM10:15東浦を折り返し川尻のジャカゴに移動、
試行錯誤のルアーチェンジを繰り返し
AM10:30 ラーバージグにて900gの魚を追加しました。
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小林さんは休む事無く、集中力も切らさず、
丁寧に正確に攻め続けます。
この時の精神力は、
恐らくWBSの中でも1番ではないかと私は思いました。
AM12:00になり、最後は土浦へと移動しました。
橋本選手と組んだ第3戦では、
最後の最後で立て続けに2本のキッカーを取ったことがあったと聞き、
最後にドラマがまだ残っている。
そんな期待で胸が膨らみました。
開始40分、丁寧に攻めていくとグッドサイズがヒット!
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3本目は見事コンディションの良い約1kg超のバスでした。
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その後、粘りましたが無念のタイムリミットでウエイン。
最終結果は第15位でしたが素晴らしい結果だと思います。
大会会場では二人のお孫さんが応援に駆けつけており、
ウエインで一緒に写真撮影していたのを見られたのも、
良い思い出となりました。
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最後にW.B.S.様・選手の皆様、大変お世話になりました。
今後ともW.B.S.の活動には、
積極的に参加していきたいと思いますので、
よろしくお願いいたします。
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久保卓一
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