麻生洋樹 プレスアングラーレポート 初日 比企修一
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W.B.S.プロクラシックの初日、
麻生洋樹選手のプレスアングラーとして、
同船することが決定しました。
W.B.S.プロの釣りを間近で見ることが出来る貴重な体験。
ワクワク感と緊張でいっぱいでした。
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トライトンに乗り込み、いよいよスタートです。
初日の麻生選手のフライトは、17番目。
ボートを一気に加速します。
朝の天気は曇り。東からの微風で期待に胸が高ぶります。
約30分程ボートを走らせ向かった先は、
本湖東岸の水門とジャカゴ&杭が絡むエリア。
クリスタルSを丁寧に通し、
その後エコギア・ストレート5インチのワッキーで再確認。
護岸より沖に点在するブッシュでは、
外側と中にクリスタルS、バックスライド系ワームノーシンカー、
ヘビーダウンショットの順に入れ込みます。
一つの点に対し、ロッドをリズム良く持ち替えて打ち込んでいきます。
よく観察すると、左右の手から自在にキャストをされていました。
あまりのローテーションの速さに私は驚くばかりでした。
7:10 狙いを葦にシフトし、クリスタルSを通すとバスからの反応。
残念ながらノンキーで、
麻生選手は巻物でこのサイズがバイトしてきた事に不安を語っていました。
麻生選手は、岬の先端やジャカゴの角、
沖に向かって並ぶ杭の一番沖側等、
秋のパターンを意識し、張り出しの角を重点的に素早く攻めていきます。
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続いて今回本命エリアとして考えていた、
フローティングベジテーションエリア。
エコギア・パラマックスのライトテキサスで、
ベジテーションの上を舐める様に引き、
ポケットにはスローに落としていきます。
しかし、バスからの答えは得られず、早々と見切りをつけます。
本湖東岸を上りながら、第2、第3本命エリアへと入ります。
この段階で、貯えていた有望エリアを廻る麻生選手を見て、
状況の悪さが伺えました。
天気はローライトから一気に晴れへと変わり、
寒かった朝が嘘の様に、ちょっとした夏日になりました。
麻生選手は、濃厚なヒシモの中を、チューンしたエレキで、
侵入が難しい奥のエリアまで進みます。
水温は18度台。水質は良好で、
ベイトはシラウオがベジテーションの上を這うほどの状況。
私から見ても、非常にプライムな状況です。
クリスタルS、ヘビーダウンショット、ノーシンカーとローテーションし、
さらにはスピニングタックルを取り出し、
エコギア・7カールのジクヘッドを投入。
しかし、無情にも全く反応がありません。
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ここで遂に、麻生選手の伝家の宝刀
「テキサスリグ(バグアンツ)」を手に取ります。
麻生選手がおっしゃいました。「僕の釣りは変態だよ!」と。
それは麻生選手の釣りのスタイルを表している様に感じました。
強気な攻め、バスへの執念深さ。
最奥の難関なカバーを大胆に攻め、
一つの障害物に対し4度、5度とルアーを通します。
しかし、それでもノーバイト。
霞ヶ浦の洗礼は厳しいものでした。
麻生選手「まずい…見失った。ここまで厳しい霞は初めてだ!」
行く手を阻まれ、湖上にポツンと暫く浮かびます。
9:30でまさかの戦意消失宣言(笑)…
一緒に乗る私も、ここはただの水溜まり…魚はいない。
そう感じる程、何も起きない状況でした。
ここで、麻生選手よりロードランナーのレクチャーを受けます。
麻生選手「俺は一体何をやってるんだ…」
と笑いながらこぼす麻生選手。
しかし、私には分かりました。
焦りで釣りを乱さぬ様、レクチャーと言いながら、
冷静さを保っていた事を。
そして、麻生プロの爆笑トーク。
お互い、沈んだ気分が一気に晴れはじめます。
10:45 対岸の大山へ移動し、
ワカサギを意識しながらクランクベイトを通すも不発。
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11:00 対岸に戻り、再度、東岸のストラクチャー狙いへ。
ところが、この辺りから水質が白濁し始め、ベイトも消えてしまいます。
麻生選手「何とか流れを変えたい」と、見切りをつけ、一気に移動。
12:25 桜川河口へとたどり着きます。
この日一番の水質の良さ!
ところが、予想外の工事…台船が入ってます。
目をつけておいたオダが有るはずなのですが、
目印となる杭が見当たりません。
麻生選手「台船に引かれたか…」
魚探で探しながら、クランクベイト、シャッドで丁寧にアプローチします。
工事のプレッシャーなのか、
バスは口を使わず、残り1時間を桜川に賭けます。
桜川のマンメイドストラクチャーを、
バグアンツからロッククローに替えたテキサスで、
よりスローにフォールさせ誘いをかけます。
次から次へと川に入ってくる選手達。
皆さんが口を揃えて言うのが、バスが口を使わない…でした。
全くのバイトを得られない間々、残り30分。
ディープ狙いにシフト。
川の流心をダウンショットで超スローに攻めるも、答えはありませんでした。
刻々と時間は過ぎ、残念ながら初日はノーフィッシュで幕を閉じました。
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終始、自身の精神力をコントロールし、
決して気力が途切れる事なく魚を追い求める強さ。
結果がどうであれ、プロトーナメンターとしての姿を魅せてくれた麻生選手。
私にとって、一生忘れられない一日となりました。
本当にありがとうございます。
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初日の夜、
W.B.S.クラシックのパーティーに参加させて頂きました。
先程までの緊迫感とは打って変わり、
選手達のプライベートな笑顔が溢れるとても楽しい夜でした。
W.B.S.の素晴らしさというのは、
全員が一体となって協力し、一緒に楽しむ。
とてもアットホームなところだと感じました。
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吉田幸二さんの、恒例とされている選手いじり。
毒あり笑いありでしたが、それがまた温かく、ジーンと感動しました。
最後の言葉、
「人と戦うんじゃない、バスと戦っているんだ。忘れないで!」
深く自身の心に刻まれました。
二日目 麻生プロ 河手 崇
前日は悔しいノーフィッシュだった麻生プロ。
フライト後は麻生へ一直線。
石積まわりやその裏の岸沿いのフローティングベジテーションを
スピナーベイトで探り始める。
するとすぐにバイト!
水温がキープされているフローティングベジテーションの中に
活性の高い魚がいる様子。
さらにトップでワンバイトあったものの、フッキングには至らず。
しかし、これでひとつのパターンが見えた。
東岸を南下し、ベジテーションの上を
パラマックス5"+5gシンカーを引く横の動きでアピールさせ、
時々ポケットへ落とし込んでいく。
そして8時50分、ついに待望のファーストフィッシュ!
慎重に取り込んだ魚は、40upのナイスフィッシュ。
このパターンでの手応えを確実なモノにした。
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同じ場所でベジテーションの真ん中に立つ杭を
ファットクローを使ってロングレンジで直撃すると一発でバイト!
しかし、これは惜しくもスッポ抜け。
が、すぐさま先程と同じパラマックス5"で1本追加。
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この場所で魚の好反応を得られていることもあり、
さらに時間をかけて丹念に攻めたが追加はならず。
麻生周辺に点在するフローティングベジテーションや
石積を廻ってチェックするが、魚の反応はない。
最終日は1時間帰着時間が短いこともあり、
和田や古渡の水門周りを
スピナーベイトやワームで探りながら戻っていく。
しかし、魚の反応を得られないまま桜川河口まで戻り、
ラストキャスト。
状況の打開策が見えなかった前日よりは良かったものの、
結局2フィッシュで最終日を終えた。
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