2008 W.B.S.プロクラシック17


山田 貴之 プレスアングラーレポート 石川智規



初日は香取プロに同船したのだが、
二日目にメーカーさんが乗るとのことで、
入れ替えで山田プロとの同船することとなった。
しかし、これが運命というものか、
なんと山田プロのクラシックウイニングの瞬間に
立ち会えることになったのだ。

初日の順位は11位だが団子状態のため、
トップとの差はたったの990g。
朝イチの挨拶をすると「アンちゃんいっぱい着て来たか? 
今日はちょっと走るからさぁ」とのこと。
天気は晴天で無風だが「今日は吹きそうだよね」
と選手は口々に言って荒れを予想していた。
しかも昨日と違い朝の冷え込みが強烈。

スタートがコールされ、他のボートのウェイクを越えて
山田選手のお庭の妙技水道へと到着。
幸運なことに先行者は居ない。



6:11
「お庭」の入り口の鉄杭をダウンショットワッキーで探ると
間もなくファーストバイト。



ロッドが大きく曲がり、ロッドワークと
エレキでストラクチャーからバスを引き離しランディング!
かなりのサイズで幸先いいスタートとなった。





6:16
すぐ隣のストラクチャーでまたもやヒット!
さっきよりサイズは小さいが、
たった5分で二匹目を釣り上げた。
山田シェイク恐るべし!

その後、お庭内部を探りながら
昨日のミスしたというポイントを攻めるが後が続かず…
さざ波立って来た本湖側を見て一気に花室川へと移動。
予想外に静かな花室川の河口に着くとレンタルボートが先行していたので
スピナーベイトで周辺をチェックしながら間合いを見計らう。
この間合いを取ったりするのがベテランの味か…と感心した。

そしていよいよ、崩れたコンクリート脇のゴミだまりへキャストし山田シェイク。
すると当然のようにバイト!

9:31 
3匹目のキーパーをランディングし笑顔がこぼれる。



取材車が到着し予想ウェイトを告げると、
関口さんがしばらく考え込んでいる。
もしかすると前日に好成績の選手は釣れていなくて
逆転の可能性アリか? なんて思ったり。

それからしばらくバイトは遠のいたもののボート上はイイ感じで
教習所付近のポイントでは山田プロが教習所アナウンスのマネをしたり、
おしゃべりしたりで楽しい時間が過ぎる。

11:07
4匹目のバスをヒット!!
一般アングラーには釣れなくても塾長にかかればイチコロなのか?



「このまま5本揃えちゃいましょうか!」
と声を掛けて2人でイケイケな感じ。すると、それが現実のモノに!

11:29 
リミットメイクとなる5匹目をデッキに抜き上げる!!
もちろんこの日最高の笑顔。



昨日は2匹をミスったらしいが今日はノーミス。
会話も弾み色々しゃべったが、集中が切れたか、
山田塾長は翌日のカワハギグランプリのことが気になって仕方ない様子。
入れ替えを狙うが後が続かない。

気分を変えるために残り時間を考慮し桜川へ移動。
橋脚回りを狙うために川をスローで登っていくと、
他の選手とバッティングし、すぐにUターン。
河口付近の葦際をストレートワームと、
オリジナルカラーのファットイカでチェック。
その後、帰着ギリギリまで桜川で粘るも入れ替えならず。

帰着チェック時にウェイトを聞かれ、
試合中に予想していた通りに3500gと申告。
早々にランチングし、そのままウェイインステージへと向う。
ウェイインバッグへバスを入れフィッシュチェック&検量。
予想に反し4260g!本人もちょっと驚きの表情。
そして「暫定1位席」へ。
後続の選手は激変した霞ヶ浦に翻弄され厳しい成績。
MAXファザー木村選手はリミットを揃えるも塾長とは880g差。

そして、いよいよ蛯原選手がウェイインするが
180g差で逆転ならず。
その瞬間に山田プロがクラシックウィナーに決定!!



あんなに長時間「暫定1位席」にいた選手をほかに見たことがありません。
しかも本日のファーストフィッシュがDAY2のビッグフィッシュを獲得。
もちろん土浦新港に山田節が響いたのは言うまでも無く、
表彰式後に声を掛けたときに「よう!守護神!」
と言っていただけたのが嬉しく印象的だった。
この日、山田プロが犯した過ちは



ウェイトの自己申告だけであった。
(塾長ゴメンなさい)

この2日間を通じて感じたことは、
全ての選手がクラシックと言う大舞台を楽しんでいる事。
もちろん釣れなければ辛いし、釣れれば楽しい。
そんな事は当たり前でプライドを持って戦っていることが印象的だった。
ピリピリとせずに自分のペースを崩さずに戦えば、
自ずと結果がついて来る事を学んだ。
このあたりは自分が参加している霞探でも見習って実践して行かねば。

また、前回まではただ黙って同船していただけだが、
プレスアングラーも選手に声かけして、
雰囲気作りすることが大事なんだと痛感した。

来年はプレスアングラーに応募しようとしている皆さん!
湖上で楽しみ、クラシックパーティー楽しみ、
プロ選手から色々なテクニックを教えてもらえる。
しかも運が良ければプレスアングラー賞まで頂けるW.B.S.クラシック!
こんなオイシイ話はありませんよ。
DAIWAさん、Alphas R-editionをいただきまして
ありがとうございました!!

石川智規