2008 W.B.S.プロクラシック17


浦吉ひろし プレスアングラーレポート  須田吉宏&池谷太郎



2008年10月11日、12日、
W.B.S.プロクラシック17が、土浦新港を会場に開催された。
毎年クラシックと言えば台風!
しかし、今年は台風は来なかった…。
10月とは思えぬ暖かさに防寒着を置いて行こうか? とさえ考えた。
でもボートでの釣り(プレス?)をなめてはいけない。
暑ければ脱げば良いだけだ。



案の定、初日は定番の雨模様となり気温も一気に下がった。
防寒を置いていかなくて良かった〜♪

さてそんな不安定な天気の中、選ばれし23名のW.B.S.戦士達は
どう霞ヶ浦を攻略するのか楽しみだ。

今回プレスさせて頂いたプロは岡山県から参戦している浦吉プロ。
間違いなく言えることは東京に住む私より、
霞ヶ浦で釣りをしている日数は多い。
風の噂ではスピナーベイトを多用するとの事で、
スピナーベイト好きな私としては非常に楽しみだ。

スタートを待つ間当日のプランとプラの状況を聞いてみた。
プランはスタート寸前まで悩んでいるとの事だった。
そしてプラの状況は『巻物に反応が薄い…』とのこと、
私の楽しみは半減したのか!?



スタートして少々走った西浦で釣り開始。
3.5gテキサスリグでノンキーパーながら2匹を立て続けにキャッチ。
反応が無くなったとみるや即移動。
ノンキーでも魚が釣れているだけに粘りたくなるのが心情。
トーナメント時のポイントの見切りは重要だ。

次のポイントは先行者有り。
毎回思うが23名のトーナメントで、そして広大な霞ヶ浦の中で、
エリアだけでなくピンスポットまでかぶるって凄いと思う。

一路東浦のジャカゴに移動。
ジャカゴ周りと言えばやっぱりスピナーベイトでしょ!
なんて喜ぶ間もなく私のテンションが下がる雨が降り始めた。
浦吉プロにとっては恵みの雨。
待望の1匹目をキャッチ。
その後は反応無く大本命の霞ヶ浦下流域へ移動。



ゴロタ石が沈み非常に生命感の有るエリアだ。
鯉師のおじさんに挨拶をし釣り開始。
コミュニケーションを取る事でトラブルに発展しないのだ。
そんな紳士的な浦吉プロにバスも応える!
ノーシンカーリグに連続ヒット。



その後、帰着ギリギリにバイトが有ったが、
フックアップまで至らず初日終了となった。
最後の最後まで諦めない姿は、自分も見習いたいと思いました。

残念ながら楽しい楽しいパーティーは、
所用により欠席となりましたが機会があれば参加したいです。

初日だけの参加となってしまいましたが、
浦吉プロと過ごした1日は、自分にとって大きな財産となりました。
釣りに対する姿勢、テクニック、情熱などなど、
見習うべきものがたくさんありました。
来年は優勝目指してがんばってください!!

最後に素晴らしい大会を運営してくれるW.B.S.スタッフに感謝します。

須田吉宏



2日目



W.B.S.プロクラシック17の2日目にプレスアングラーとして
乗船させていただいた池谷です。

応募の動機は、霞水系において、
トッププロがどのように魚を探していくのか、
そのプロセスを実際に見て自分のスキルアップに繋げたかったからです。
過去にもプロと乗船したことはありましたが、
自分も一緒に釣りをしているとどうしても魚が釣りたい!
その気持ちを抑えきれずせっかくの経験が活かし切れないでいました。
今回そういう意味では、飼い主にエサを出され
「待てっ!」といわれた犬状態!?
しかし、自然と真剣に選手の釣りを
観察することができる絶好の機会であることを
痛感することとなりました。

朝、都内の自宅を出ると肌寒く、しかもかなりの強風。
今日はタフだろうなと思いながら現地に到着し、浦吉プロにごあいさつ。
朝のミーティングも終わりいよいよスタートです。

5時45分、浦吉プロ操るチャンピオンは
2番スタートで地平線から徐々に昇る太陽に向かって疾走していきます。
気にしていた風も吹いておらず、
北利根川では放射冷却による霞がかかっていました。
30分後、最初に釣りをはじめたのは
外浪逆浦の杭とゴロタの複合ポイント。

そよそよといい感じに風も吹いておりスピナーベイトで流しながら、
要所をノーシンカー、テキサスリグで打っていくという釣りでした。
ベイトも多くかなり期待の持てるエリアのはずがノーバイト。
その後、北利根川出口付近のアシを
バックスライド系のノーシンカーで打ち始めたところ待望のバイト。

水面まで喰い上げてきたヤル気満々の魚でしたが、フッキングせず。
「アシが動いたので、投げたらすぐ喰った。
結構送り込んでからあわせたのにな〜、きっと魚が小さいんですよ!」
さらに、北利根川下流域のアシをスピナーベイト、
ブレイクをクランクでチェックしていくと、
8時15分に待望のファーストフィッシュ。



その後、8時45分にはアシとクイの複合ポイントから
2匹目をキャッチしました。



「僕のエリアは今日の風では潰れるところがないんです。
だからもっと荒れて欲しい!」
そう言いながら竿抜けポイントを早いペースで回って行き、
9時40分本湖東岸に移動した頃には
風もなくなり秋晴れの天気になっていました。
「魚が恥ずかしがってでてこないよ〜!
岡山から遠距離恋愛しに来てるのに!」
その後、東浦、西浦と早いペースでランガンするも
魚を追加することなく2日目を終えました。

今回乗せていただいて一番感じたのはエリアの見切りの早さです。
時には一投で移動することもあり全部で回ったのは15箇所。
この広大なトーナメントウォーターを限られた時間でチェックするには、
練習量(情報収集能力)と、それを分析し
判断できる経験値が必要だと改めて感じました。



最後に、こんな機会を与えていただいたW.B.S運営スタッフの皆様、
快く乗船させていただけた浦吉プロにこの場を借りて御礼申し上げます。



池谷太郎