2006W.B.S.プロクラシック15

田中健 レポート:プレスアングラー 藤掛泰則



2006年11月11日、12日にW.B.S.プロクラシックが開催されました。
今回クラシックのプレスアングラーとして
二日間乗船させていただいたのは、
年間ランキング10位で、クラシック初出場の田中健プロ。
嬉しいことは続くようで、諦めかけていた2世が誕生し、
夜鳴きする我が子を奥さんとご両親に託しての
大会出場となったようです。

水温の低下に伴って、だんだんと釣れなくなるこの時期、
どのポイントをどのようにして釣って行くのか?
プラと本戦での状況変化にどのように対応するのか?
また、クラシックは2日間の戦いであるので初日の結果から、
2日目をどのように組み立てるのか?
などなどをサイドシートからじっくり拝見させていただきました。

初日、プラで好感触を得ていたと話された、
防波ブロック、水深1mラインにある鉄杭、ブレイクが近い葦際の
3ポイントを一旦チェックし、
防波ブロックと鉄杭にポイントを絞り、何度か時間をおいて入り直し、
初日は1匹の釣果で終了。



2日目は、天候の関係でスタートが予定より遅れましたが、
初日に絞り込んだポイントを攻めました。
午後は強風が予想されていたため、
早めに土浦新港近くに戻り、
風裏となるところを攻めることになりました。

実際のトーナメントでは、
多くの時間を費やしたのが防波ブロックでしたが、
その理由が知りたくなりました。
霞ヶ浦の防波ブロックを形成しているブロックには、
テトラポット、三連ブロック、六脚ブロック等の形状があるようですが、
この中でテトラポットが使われている防波帯のみを攻めたので、
この点をお聞きしたら、
バスのいる隙間が多いのはテトラポットであると即答。



ブロック構造まで気に止めて、
ポイントを絞り込んでいるのかと驚愕しました。
また、プラの結果を信じて釣りをしないと、
訳がわからなくなってしまうと話され、
それを実行した訳ですが、
どうしても釣れないと迷いや誘惑に負けてしまう事が多い…
これがトーナメントにおける課題と言うあたり、
やはり同じ人間、そうなんだろうなと改めて考えさせられました。

クラシック初出場やご家族の期待に対する
内なる闘志がサイドシートからも伺え、
バイトがあるがのらない、のればラインブレイク、
と悪循環になっていくなかでも、
私に色々と気をつかっていただき、感謝しております。

来年のクラシックでは、本当の水も滴る良い男になりましょう田中プロ!
ありがとうございました。