World BassSosiety 2004W.B.S.プロクラシック13
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鳥澤徹選手同船レポート 田中綾
![]() 昨年度に引き続き、今年もクラシックのプレスに選ばれました。 去年は知らない人ばかりだったので緊張しましたが、 今年は少し落ち着いて参加することが出来ました。 さて、10月8日の金曜日の夜ですが、 天気図をみるとどうやっても台風の襲来は免れない感じです。 今年はあまりに多くの台風が上陸しているせいもあり、 やや感覚が麻痺しているのですが、 それでも今回の台風は大きそうです。 「さすがに明日は中止では…」 と思い、ホームページを覗いてみると、 予定通り現地集合とのこと。 どうやらW.B.S.には常識は通用しないようです。 何とか土砂降りの雨の中、東京を出発して土浦新港に到着。 少し早めについたので、車の中で仮眠をとることにしました。 目覚ましがなり、外を見ると、続々とボートが集結しています。 台風は今夜にやってくるようです。 「やっぱりやるんだ・・・」 とレインウェアを着て、集合場所へ。 「中止です!」 拍子抜けしましたが、 嵐の中をボートで爆走することを考えると少しほっとしました。 W.B.S.にも常識はあったようです。 夕方のパーティは予定通りに行うとのことなので、 それまで霞ヶ浦周辺で自分のボートの様子を見たり、 釣具屋に行ったりして時間を有効活用しました。 夕方には京成ホテルに到着。 ホテルにチェックインしました。 同じ部屋には去年も一緒だったYさんの姿が。 去年と違って知り合いが多いので安心感ありです。 パーティが始まる頃には、台風の真っ只中。 立派なホテルのはずなのに、天井に雨が打ち付ける音が響きます。 普段なら、一日目が終わってからのパーティのはずですが、 今年は前夜祭です。 選手達の表情に明暗がないのが印象的でした。 このパーティで初めて今回同船させていただく鳥澤プロに挨拶をしました。 雑誌等でも良く目にするプロなので、少し緊張しました。 聞けば昨日まで体調を崩していたとのこと。 今回の台風はまさに恵みの雨で、運が味方してくれていそうです。 しかし、心配なのは新港の水位です。 パーティの後に様子を見に行き、 大丈夫そうなことを確認してから少し早めに床につきました。 日曜日の朝はすっきり起きることができました。 早速新港に行きましたが、昨日みたときより水位が増えています。 「開催については現時点では微妙です」との話もありましたが、 結局、何とかスタートを切ることが出来ました。 鳥澤プロのボートはギャンブラーで、とても速そうです。 タックルを見るとスピナーベイト(Dゾーン)、 クランク(ブリッツ、HPF)、ヘビキャロなど、 普段自分が使用しているルアーとかなりかぶっています。 どういう使い方をするのか、非常に楽しみになりました。 フライトは6番手でした。 普段ならもっとスピード出すのでしょうが、 昨日の台風で湖上には浮遊物も多く、 ゆっくり走っていた様子でした。 鳥澤プロの釣りはかなりテンポの速い釣りで、 小気味よく打っていきます。 今年はかなりの増水のため、シャローだったところか、 新しくできたシャローか決めかねているようでしたが、 どちらも良い感じで打っていきます。 ルアーチェンジのサイクルも早く、 少し反応がないとすぐルアーを変えていきます。 しかし、バスはなかなか反応してくれません。 移動を繰り返し、8時14分、 クイ周りにワッキーを投入してようやくバスは反応してくれました。 サイズ的にはそれほどでもないのですが、嬉しい1匹です。 しかし、その後もテンポ良く打ち続けるものの、釣れません。 ![]() 10時前に、「釣れないからゴミでも拾おう!」 と浮かんでいるゴミ袋を拾い始めました。 ゴミ拾いのご利益があったらよかったのですが、 その後もノーバイト。 ![]() ようやく終了前にバイトがあったのですが、 フックアップにいたらず。 その後もぎりぎりまで手を変え品を変え、攻め続けます。 結局、頑張りも報われずにそのままタイムアウトとなりました。 順位としては630gで7位でしたが、 他がどれだけ釣れているかわからない中で、 最後まであきらめずに投げ続けていた姿が印象的でした。 こういうときは自分を信じるしかないのでしょうね。 実際、今回の優勝ウエイトが1,610gで、 あと一本キロフィッシュを釣っていたら優勝もあり得たわけです。 こういう粘りが重要なのだと感じました。 今回、二回目のプレスに同船して、 また改めてトーナメントのおもしろさを感じました。 ビッグウエイトで勝つトーナメントも面白いですが、 こういうシビアなトーナメントにもドラマがあります。 いつか自分もこういうクラシックの舞台に立てたらいいなと思いつつ、 今回のクラシックは幕を閉じました。 ![]() このような舞台に参加させていただき、 W.B.S.様、そして鳥澤プロ、どうもありがとうございました。 |