女性だけのバストーナメントシリーズJ.L.B.A.の第2戦が、
7月1日(日)土浦にあるマルトボートを拠点に開催されました。
大会エリアは花室川河口から沖宿の岬を直線で結んだ西浦周辺。
レンタルボートで釣りをするならほどよい広さのエリアだが、
霞ヶ浦は風が吹くと、本湖で釣りをするのはレンタルボートではかなりシンドイ。
ここのところの気象状況では、お昼前には風が吹くのが通例だ。
実際、試合前日は10時ぐらいから強風が吹いていた。
そして、試合当日もお昼前から強い風が吹く予報だった。
そうなると、ボーターの頭の中では、まず釣りやすい朝イチに
確実に1本獲れるエリアはどこかと考える。
そして、最終的にリミット5尾を目指すという
試合展開を組んでいるチームが多い。
まず朝イチに、本湖でデカイバスを狙ってみようか…
いやいや、確実に5匹簡単に獲れそうな桜川に入ろうか…
花室川も捨てがたいかも…
なんていう考えが頭の中をよぎる。
大会前日。霞ヶ浦周辺は復興工事のために行われている水位調整のため
シャローカバーはアシの根が見えてしまうほど“減水”していた。
そのため、当然のようにシャローカバーは釣りにくい。
時期は徐々にサマーパターンの傾向にあり、
バスは表層を意識しはじめる時期。
水温は平均して23℃前後で、まだまだ第2第3のスポーニング行動を
している個体もいただろう(たぶん)。
きれいな朝焼けが望めた大会当日の朝。
この日の予報は一日曇りのはずだったのだが…
5時半ごろに6チームがフライト順にスタート開始。
6チーム中、4チームはマルトから左へ船首を向け
2チームは桜川へと入った。
霞ヶ浦本湖の石田から田村で本湖のビッグフィッシュを
獲りにいき、思惑通りの2匹のキロフィッシュを含めた
3匹・3180gで第2戦を制した佐藤・水村チーム。
「水曜日にプラに入り本湖と桜川をチェックしましたが、
そのときは特に決め手を掴むことができなかった」と語る
佐藤選手。大会当日は減水傾向だったため、まず本湖の杭から
スタートしたという。
「アオコや濁りがあり、アオコも表面だけだったらよかったが、
特に石田のあたりはアオコと濁りが混ざり合っていたので
田村へ移動。石田よりも田村のほうが若干水がよかった」
田村の杭で待望のファーストフィッシュを獲るが後が続かない。
「1匹目を釣り、その後もあらゆる杭を狙ったが不発に終わり、
あまり粘りすぎても…」と佐藤選手は思い桜川へ移動。
桜川の中流あたり、いわゆる教会前周辺のアシではなく、
ブレイクのあたりにある沈みモノを狙って
ブレードジグ1/2ozで佐藤選手が1尾追加した。
チームを組んだ水村選手は、後ろでフォローという感じで
6.5インチカットテールにネコリグを投入。それで1尾追加した。
かなり重いセッティングだが
「流れが結構キツかったので、重くして対応しました」と
水村選手は語った。
結果、2尾のキロフィッシュを含む3尾で、3180gを
ウエイインし、文句なしの優勝を手にした。
●佐藤真理選手
@ロッド メガバス トマホーク6ft3in
リール ダイワ TD-Z
ライン サンライン 14lb
ルアー OSPブレードジグ+ドライブスティック3.5in
Aロッド ダイコー サイコガン
リール ダイワ ピクシー
ライン ダイワ フィネスブレイブ8lb
ルアー OSPドライブクローラー
リグ ネコリグ
●水村真由美選手
ロッド ブラックレーベル
リール ダイワ PX
ライン サンライン BMS14lb
ルアー 6.5インチカットテール
リグ ネコリグ
桜川での試合で、ボーターとして出場するのは数年ぶりと
語った大内選手。「桜川ではほかの選手に太刀打ちできないかも、
と思い本湖で勝負しようと思ったのですが、
水があまりにも悪く釣れる気がしなかった」という。
そのため、あえなく桜川をプラでチェックすると
125号線から匂橋までの区間で、ようやくバスの手応えを感じ
試合当日も、そこをメインに組んだ。
匂橋に近いほうの周辺、桜町の前で大内選手と山上選手が1尾ずつ
計2尾をキャッチ。ルアーは、レインの4インチ・リングシュリンプ+エグジグ。
濁っているときはスカッパノンが釣れるという大内選手の
持論により、そのカラーをメインに使用した。
山上選手はヤマセンコー4インチのノーシンカーを
ステイさせてキャッチした。
しかしその後がなかなか続かない。場所を少し移動して
ビジネスホテルトキワの前あたり、SRVと崩れた船上BARのあたりで
待望のビッグフィッシュを、大内選手が掛けた。
「アシ際に長い竹が浮いているところで、最初掛けたときには
キャットフィッシュかと思いました」と大内選手。
しかし竹の隙間からバスが見え、その途端に船上はパニック。
「私、このときパートナーのみほちゃんにかなりの暴言を吐きまして(笑)
もう嫌われちゃったかもしれません」という言葉で
ウエイイン会場は笑いに包まれた。
パートナーの山上選手は、このときの気持ちをこう語った。
「大内さんのロッドの上に尻モチをついたときには、ヤバイ折った〜と思って
気が気じゃありませんでした。でもバスも気になるし、慌てて靴も脱げちゃうし、
もう無我夢中でなんとかネットでビッグフィッシュを獲ることができました」
そのバスが、1560gでビッグフィッシュ賞を獲得。3尾・2580gで2位を獲得した。
●大内直美選手
@ロッド デジーノ 67ML
リール ダイワ イグジスト
ライン 6lb
ルアー レイン4インチリングシュリンプ+エグジグ
●山上美歩選手
ロッド オリムピック ボスコ 6ft
リール シマノ スコーピオン
ライン 12lb
ルアー ヤマセンコー4インチ
リグ ノーシンカー
実はこのビッグフィッシュを獲ったとき、このチームは物凄い
雄叫びをあげていた。その阿鼻叫喚かと思うほどの雄叫びを
「何かあったのかな?」とのんきにしていたチームが3位となった
三村・山崎チームだ。
三村選手は前日のプラで、花室川と桜川をチェック。
減水とアオコにより、おそらく本湖は厳しいだろうと考えた。
いろいろと考えた末、プラで同船していた山崎選手が多く
アタリを感知した桜川の下流域を、じっくりと狙うことに決めた。
匂橋の下からひばり団地前のストレッチをじっくりと探る。
スタート直後の午前5時半すぎ、早々に山崎選手が700gの
ナイスフィッシュをテキサスでキャッチした。
その後、かなりスローなテンポで上流に向かい
流していくと、三村選手が6時ごろ5gのH3のヘビダンで
1500gのビッグフィッシュをキャッチした。
「これはキテるかも? あとキーパーぎりぎりでも
いいから、がんばろう!」と三村選手は山崎選手に声を掛けた。
「3位以内には入れますかね?」という山崎選手の言葉に
「油断は禁物ぅ〜。私たちが釣れているということは、
もしかするとみんな釣れてるかもしれないし。たぶん、おおまかな
計算でいま2kgぐらいでしょ? でもそれだと500gを5尾
釣ったチームがいたら、負けちゃうよ〜ん」と
三村選手は船上で山崎選手を鼓舞した。
だが、そこから先が長くて短い時間を過ごすことになった。
結局、期待の1匹をその後キャッチすることなく
2尾をウエイインし、2200gで3位となった。
●三村陽子選手
@ロッド スミス ツアラーSTC-68TX
リール ダイワ ピクシー
ライン 12lb
ルアー ウォーカーウォーカーH3
リグ 5gダウンショット
●山崎 栞選手
ロッド エバーグリーン カレイドブラックイレブン
リール アブ レボエリート
ライン 14lb
ルアー イマカツ マブクロー
リグ テキサスリグ5g
2戦を終了し、現在トップを独走の佐藤真理選手。
残り2戦、佐藤選手が独走を死守するのか
それともその動向に待ったをかける選手が出てくるのか…
次回の第3戦は8月5日(日)、
松屋ボートをベースに新利根川・洲の野原で開催される。
JLBA2012年間ランキング | ||||||
1st | Pt | 2nd | Pt | Total | ||
1 | 佐藤 真理 | 2 | 16 | 1 | 20 | 36 |
2 | 水村真由美 | 5 | 8 | 1 | 20 | 28 |
Tie | 山上 美歩 | 3 | 12 | 2 | 16 | 28 |
4 | 大内 直美 | 5 | 8 | 2 | 16 | 24 |
Tie | 三村 陽子 | 3 | 12 | 3 | 12 | 24 |
6 | 山崎 栞 | 4 | 10 | 3 | 12 | 22 |
7 | 佐々木近恵 | 1 | 20 | 5 | 1 | 21 |
Tie | 小池 麻鼓 | 1 | 20 | 5 | 1 | 21 |
9 | 森田 友子 | 4 | 10 | 4 | 10 | 20 |
10 | 大川 恵子 | 2 | 16 | 5 | 1 | 17 |
11 | 比企 美幸 | 6 | 6 | 4 | 10 | 16 |
12 | 尾上 舞子 | 6 | 6 | 5 | 1 | 7 |
2ndの5位はノーフィッシュのため1Pです
JLBA | |
ポイント表 | |
1位 | 20 |
2位 | 16 |
3位 | 12 |
4位 | 10 |
5位 | 8 |
6位 | 6 |
7位 | 4 |
8位 | 3 |
9位 | 2 |
10位以下 | 1 |
10位以下、及びノーフィッシュの場合
1ポイントを付与する事とする。
ポイントはチームではなく個人に与えられる。
つまり優勝するとチームの両者に20ポイントが
与えられる。