■RPM CRANK その2  


ルアーをデザインしていて思いのほか時間がかかったのが
カラーパターンであった。
『宮崎プロはかなりの背中フェチだよ!』といわれた。
自分ではそんなことは無いと思っているが、
どうやらそうらしい。



当然、女性の背中ではなく、
ルアーの背中の色や濃さ、そして網目模様とその入り方である。
自分では、Y.M.チャートと
ダイワルアー担当者が命名してくれたカラーを
USトレイルに結んでいるのが大半であるが、
別段特別なカラーではない。

では、どうしてこのカラーを好んで使うかというと、
ルアー自体のコントラストが出やすく、
アピール力があるのが一番の理由だ。
そのコントラストを大事に考えると、
チャートとダークブルーの配置にOKを出すまでに
何度も塗り直してもらった。
自分のこだわりほど、バスが気にしていないのは間違いは無いが。


チーム・トヨタのテリー・スクロギンスもシャローではRPMをチョイス。

シアトルに住んでいた時は、色々なクランクベイトやTDバイブを
クローダットカラーにペイントしたりマジックで赤く塗っていた。
が、最近はどのメーカーも
クローダットカラーは外せないカラーの一つで、
一昔前の日本のマーケットでは信じられなかった。

RPMのクローダットカラーはTDバイブの様なプリントでなく、
手書きイメージでマスキングを採用したので味わいがある。
自分は春先や急激な濁りが入った時に
クローカラーを結ぶことはあるが、
一年通しては余り使っていない。
が、ここ数年日本で人気があるカラーの一つである。

日本とアメリカでの使用頻度で最も格差がある二色といえば、
テネシーシャッド系カラーとシルバーにブルーバックカラーであろう。
テネシーシャッドと言えば、
アメリカでいうアユカラーみたいなもので、
プラグに欠かせないカラーの一つであるが、
日本では全く人気がない。

まあ、地味というのが最大の理由であるが、
9月ぐらいから11月位にかけて
チャートと並んで最も使用頻度が高くなるのが、
実はシャドベースカラーである。

当然ながらこの時期はバスがシャッドを追い回している事が多く、
秋はシャッドの動き次第で
釣果が左右されると言っても過言ではない。

カラーサンプルを作成中にスコット・ルークやデイビー・ハイト、
そしてKVDにRPMを試してもらっていたのだが、
お礼とばかりにシークレットカラーの、
とあるクランクベイトをもらった。

その中の一つを採用したのがサンバーストシャッドだ。
ホワイトベースに藤色をバックとして
鱗の干渉模様がルアー全体に入るのが特徴で
重要と説明してくれたのは、何を隠そうKVDである。
そしてチャートの線を一本引くことにより、
コントラストを付けたり淡い色合いのルアーに締まりを持たせている。
私も含めて是非とも試してもらいたいお勧めカラーである。


プロズ・シークレットとして採用したサンバーストシャッド。

その他にもチャートリュースのベースカラーを数タイプ、
状況によって用意したりするとか、
バックの色の使い分けなど事細かく教えてくれた。

私なんかより遥かに多くのフィールドと
様々な時期にトーナメントをこなしてきているので、
経験から来るそういった話は
何よりも説得力があり聞き入ってしまった。


レイダウンを如何に回避させられるかがシャロークランクの見せ所。

その辺は今は自分のシークレットとしてまだ伏せておくが、
日本に帰国中に聞きたい人は会った時にでも質問してください。
ルアーのカラーは人それぞれで、釣れば釣るほど自信が生まれ、
自分の中でカラーローテーションが生まれるので、
釣り込んで自分のフェイバリットを見つけると良いであろう。

宮崎さん本人からWBSonLINEをご覧いただいている皆さんへ、
なんとPRMのプレゼントをいただきました。
写真のYMチャートとホロブルーギルの2つをセットにして
1名の方にプレゼントします。



ご希望の方は、8/25までに住所氏名と
宮崎さんへのメッセージを書いてご応募ください。
それらのメッセージはWBSonLINEより本人に転送させていただきます。
なお、当選者は、8/25以降の更新時に発表致します。