■2006年 第4戦  ガンターズビル


昨年18位でトップ12入りを逃してしまったアラバマ州レイクガンターズビル戦は、
二ヶ月遅れの4月中旬に開催された。
スポーニングも後期に入り、サイトとアフタースポーンをターゲットに
プラクティスを進めていった。
数が物凄く釣れる感じはないが、
トップウォータールアーを使ったスポーニングフィッシュで
クオリティーを混ぜていく作戦を主軸に本戦を組み立てた。
日本では余り知られていないが、
スポーニング時期のトップウォーターの爆発力はかなり凄い。
ライトリグに関しては日本のテクニックは進んでいるが、
まだまだ知られていないテクニックは多いと思う。



ファイナルの朝、ダイワ製プロトタイプ
RPMクランクのフック交換を行う。

さて試合初日は雨模様で、
スタート直前のボートチェックでランニングライトに不備があり、
スキータートレーラーにランニングライトを交換に行きスタートが遅れた。
焦る気持ちは何故か無く、
ポッパーとフロッグを中心に8時にはリミットメイクし、
サイトフィッシングとクランキングに移行してスコアを伸ばした。
気になっていた、アフターがつきやすい
沖のフラットにある大外のブレイクに2度も入り直し数匹釣るも、
まだ爆発する様子は無く、26位で初日をフィニッシュした。

二日目も朝から一騒ぎあった。
昨夜の雷雨でコックピットのパネルがやられ、
メインスイッチが作動しない。
雷によってショートしているようだ。
サービストレラーに寄り、スキーターの凄腕メカニックのリーによって
あっという間にパネル交換が行われて、
スタートにはぎりぎり間に合ったがどたばたであった。
この日は前日の大雨の影響で、シャローが熱くなっていた。
この日はトップでほとんどのキーパーをキャッチしたが、
昼過ぎから見る見る水位が下がり出し、
明日の状態が気になってきてもいた。
18位でセミファイナルに進み1万ドルは掴んだ。

三日目は水位が下がった状態で
トップの爆発力が明らかに下がっていたが、
バックアップのシャローでダイワ製プロトクランクや
ワームを使ってまずまずのリミットをそろえた後、
水位の変化から沖のフラットが爆発し始める、
と予測していたのが現実となった。
4ポンドクラスを含む3ポンド後半が瞬く間に何本か釣り上げられたが、
その後マイケル・アイコネリーが同じフラットに浮かび、
シェアしながらの釣りとなった。
この日は18ポンドオーバーを釣ってで8位で決勝進出となり、
どうやら明日も釣ることになった。



決勝の朝。
オフィシャルのシトゴカラーのトライトンボートに荷物を積込み、
ボートを水に浮かべるとアイコネリーから優勝の可能性があるので
例のフラットを譲って欲しいと申し立てがスタート前にあった。
彼はトーナメントリーダーで自分との差は5ポンド。
ガンターズのバスのサイズなら十分逆転の可能性が秘められているが、
暗黙のスポーツマンシップがバスマスターにはあり、
順位が上の者に優先権が発生する。
こうなるとシャローで勝負するしかなさそうである。
水位の変動から、シャローからバスが一気に消えていて、
最終日は一匹のみのウェイインとなり12位に後退してしまった。
水位の変動やスポーンの進行状態からのバックアップとして、
沖のフラットまで読み切っていたが、エリアが良過ぎたのか、
他のコンテンダーの動きまでは読み切れなかったようだ。
しかしながら大歓声の中ウェイインできたのと、
素晴らしい顔ぶれの中で決勝を釣れたのは楽しかった。



この後は急いでレイクフォークに帰り、ガイドトリップが待っている。




 トップ12はそうそうたるメンバー。