■2006年 第二戦サムレイバン 


好調を保ったままサムレイバン戦のプラクティスを終えて、
上手くいけば20ポンド、悪くても13ポンドで
リミットメイクは問題なさそうなパターンを見つけられた。
秋だったが過去に3試合こなしているので、
自分の釣りたいエリアやボートでの走り方は問題なく、
後は自分の釣りを押し通すだけとなった。
メインはシャロークランクとテキサスリグ、そしてノーシンカー。
それにサイトフィッシュを織り交ぜる作戦だ。


オフィシャルプラクティスでの一匹


初日は多少のミスはあったものの、
17ポンド11オンスと思惑通りにバスのバイトがあり、
22位と好スタートとなった。
しかし、この若干のミスが翌日に響いてしまった。

二日目はフライト順も早く、
かなりのタフコンディションになってしまったが、
リミットメイクには問題ないと考え、
ビッグバスがバイトしてくるエリアだけを中心に全ての時間を使った。

そう、二日目は更に飛ばしていかないと、
優勝や決勝に進出する可能性がないと考えたのだ。

残り3時間となりライブウェルには4匹。
サイトに行き小さくてもいいからリミットメイクするか、
ビッグワンを普通に釣るかの決断となった。
当然ビッグワンを選び、そのエリアにボートを走らせた。

30分後、見事に4ポンドを超えるキッカーがロッドをしならせたが、
引き寄せてる半分ぐらいのところで、
アンダーウォータースタンプにラインが絡んだ。
クラッチを切り巻かれないようにバスをフリーにし、
トローリングモーターをハイバイパスにして
スタンプに絡んだラインを外そうとしたが、
時すでに遅しで水中でギラッとした瞬間、
フックがスタンプの頂点に刺さっていた。
そのバスが一万ドルを示すことは十分なほど分かっていた。

その他にもレイダウンに捕まったのもあり、
運が味方してくれていないようであった。
結局4匹、9ポンド13オンスでリミットメイクすることはなかった。
そして何と2オンス差でセミファイナル50位に残り損なってしまった。
それでもセミファイナルには、アーリーフライトの釣れ方を見ている限り、
ぎりぎり残りそうな気配は十分にあったが、
エリートシリーズは甘くなかった。

後半風が治まり気温が上がると、
最終フライト付近は一気にウエイトを伸ばしてきた。
そして順位は52位となり、
勝負の厳しさが大きなモニターに映し出された。


初日ウェイイン

後で考えると、サイトのバスをかなりマークしていたので、
状況判断ミスかもしれない。
リミットを揃えてからでも、
十分ビッグフィッシュに挑めたかもしれないなど、
色々考えさせられた。
勿論、初日に入れ替えのバスをランディングミスなどで逃しているのも、
最後に響いてきていた。
1万ドルは自分のミスで取り損なってしまった。

レイクフォークでスタンプエリアを釣る場合、
バスがバイトしたらジャンプさせてでも一気に浮かせないと、
水面に見えないアンダーウォータースタンプやレイダウンに捕まる。
自分の霞ヶ浦でのDVDやフォークでの釣り番組を見てもらうと、
必ずロッドを立てて無理やりでもバスをボート付近まで引っ張ってきている。
そうした訓練をいやってほどやっているにも拘らず、
初日のミスと5匹目であり、そしてキッカーであるゆえに
ファイトが慎重になってしまった。
でも全てが結果論で、無事に釣れていればサイトに最後行かなかったのも、
慎重にファイトしたのも全て正当化できたであろう。
結果が全ての世界にいる。

初日も2日目も自分の選んだ数箇所のエリアにバスはいたし、
時間の使い方も悪くなかった。事実バイトもしてきた。
足りないのは自分の釣り上げる技術だった。

眠れない夜となってしまったが、
来週のサウスキャロライナ州サンティークーパー戦で
このモヤモヤを晴らそう。