■Basser All star Classic


8月28日は、W.B.S.最終戦のウエイイン観戦に土浦新港を訪れた。
何と言っても一番の関心は、A.O.Y.の行方にあった。
EGSの兄貴分に当る赤羽修弥プロの動向が気になるのはもちろんだが、
同世代の蛯原英夫プロも気になっていた。



一発逆転を狙う蛯原プロは、同年代で花の1970年生まれ。
大森貴洋プロや清水盛三プロ、同学年の桐山孝太郎プロと
第一線で活躍しているメンバーが多い。

同年代、いわゆる『タメ』を応援する気持ちはもとより、
オールスタークラッシックのプラクティスに、
忙しい時間を割いて同船してくれた蛯原プロの心意気を知っているだけに、
A.O.Y.の行方が気がかりでしょうがなかった。

結果はトーナメント速報で発表の通り、
赤羽プロが優勝で蛯原プロが準優勝という、
他を寄せ付けない一騎打ちは歴史に残る名勝負であったと言えよう。
赤羽プロ、ビッグタイトルおめでとう御座います。
そしてエビちゃん、クラッシックに向けてまた気合を入れて、
頂点を目指して下さい。



さて、私はというと、バサーオールスター優勝のお蔭で
スポンサー関連の仕事やメディアインタビューと
小忙しく日程が入り嬉い限りであるが、
アメリカのB.A.S.S.の発表によると、
来シーズンTOP200で戦うというのが
TOP100に変更するらしいという話が入ってきた。

試合はツアー11戦で名前が変更になりエリートと呼ぶだとか、
エントリーフィーが一試合あたり$5,000になるという。
そうすると11戦で$55,000って600万円以上ってこと?
その他に当然、ガス代やら宿泊費、食費等の経費が掛る訳で、
トーナメントを回るだけで1000万弱が必要な計算になる。
一体全体、今後のB.A.S.S.の行方はどうなるのか?
と言った感じである。
この現状であればB.A.S.S.参戦は不可能に近いが、
正式な自分からのコメントは今のところ保留にしたい。

前回のバサーオールスタークラッシック・インタビューは
読んでもらえたかな。
そしてB.A.S.S.ツアーとオールスターで使用した、
TD-Zプレゼント忘れずに応募してほしい。

オールスターは初日の悪天候が結果的には見事に見方してくれて、
自分の能力以上のバスが釣れたように思う。
試合の裏話としては、師匠である吉田幸二プロと
初日の朝エリア・バッティングしていたりと、
多少の駆け引きが自分の中ではあったが、
スーパーな濁りと激流と化した支流を目にして駆け引きどころではなくなった。
一早く、頭を切り替え自分の釣りに持ち込むことを考えて、
ランガンをスタートさせたのが印象深い。



また二日目、主軸に使っていたクランクベイトが根掛り、
取るのに20分以上掛ったが、どうにか回収した喜びも忘れられない。
そして何より、最終日の古渡でのフリッピングで、
読み通りの1500gがロッドをしならせた時の興奮は、
トーナメントならではであり、ライブウェルに入れた後、
間髪入れずに平常心に返りキロアップをもう一匹追加したのも、
印象深い出来事であった。

それに行き着くまでに、タックルは基より、
ボートのメンテナンスを試合前にグランパスの星さんと念入りに、
ほぼ毎日繰り返した。
全てが些細なことであったが、気にしながら釣るのが嫌だった。
エンジンオイルやプラグ交換に始まり、魚探のトランスデューサー、
フットペダルの位置を変更したり、あらゆるボルトを締め直したり、
ミンコタも岡田商事の計らいで新品に交換したりと手を尽くした。

だから多少の波であってもアクセルを踏み込めたし、
両日霞ヶ浦をランガンで一周できたのだと思う。
2005年の会報に記載したように、タックルと呼ばれるロッドやリール、
ライン、フック、ルアーは基よりボートに至るまで、
出来る限り自分のコントロール下に置けるよう努力した結果が、
今回の優勝に跳ね返ったと信じている。



最後にもう一度、感謝の言葉を述べたいと思います。
「応援してくれた皆様、本当に有難う御座いました。
そして今後もより一層、自分の目指す目標に向かって
一意専心で頑張りますので応援してください」。

宮崎友輔