■バスマスターオープンチャンピオンシップ 目標にしていたオープンチャンピオンシップに セントラル地区からクオリファイすることができ、 ルイジアナ州ワチタリバーに向かった。 狙いは5位以内入賞だ。これを叶えれば、 ツアー前にバスマスタークラッシック出場を決めることができる。 それを目指した試合展開を期待して、 テキサスを後にした。 プリプラには30日オフリミット制が採用されているので、 前回のアチャファラヤ戦のその足で、 翌日の昼過ぎにはワチタリバーにスキーターを浮かべた。 二日間をプリプラに当て、 大半の時間シャロークランクをキャストして広く探り、 ここぞという場所でラバージグを入れた。 昨年のセントラル最終戦で試合したこともあり、 バスはたやすくキャッチできるのだが、 いいサイズが狙える場所を探すとなると簡単ではない。 ワチタリバーは基本的にバックウォーターの釣りが多く、 ボートが至る場所でスタックする恐れがあり、 進入航路や自分の釣るエリアの小さなディッチや、 突起の大まかなチェックを目的にプリプラを終えた。 「あ〜あ、プリプラがおじゃんだ!」。 オフィシャルプラクティス初日に思わず叫んでしまった。 メインにしていたディアボーンバイユーに到着して、 思わず目を疑った。 かなり増水していることは、 ボートをランチした時に感じてはいたが、これほどとは・・・・・・。 プリプラでハルをスタックさせながら入ったバックウォーターの さらに奥のバックウォーターの入口が、 すでに9フィートを指している。およそ2.7メートルである。 「何なんだコリャ!」。 またしても素っ頓狂な声が上がった。 それは、狙っていた場所が、バックウォーターというよりも、 でっかいポンドに変身していて、 さらにまだまだ奥々が続いていたからだ。 2〜4フィートをシャロークランクで釣ることをメインに考えていたが、 行けども行けども10フィート、浅くても7フィートある。 バックウォーター周辺が洪水状態となり、 至るところが水浸しで道路標識や電柱が水没している。 林が途切れていることで、 道が有ったことがやっと理解できるほどの大増水である。 ちなみに看板なども水面からどうにか顔を出している程度で、 この増水の脅威を理解してもらえるだろうか。 キャストしていたシャロークランクを、 ミディアムダイバーに変えたのは言うまでも無い。 ルアーのキャストが可能なショアのアウトサイドエッジは、 大方の水深が8〜11フィートもあり、当然バイトなど無いに等しい。 三日間で初日2、二日目4、三日目1バイトと苦しんでいた。 クランクのパターンは一日やり続けると、 数匹はキャッチできそうであるが、 スポッツ交じりの小型が多く、 このチャンピオンシップでは意味をなさないと判断し、 今回はラバージグ勝負と心に決めた。 この試合に向けて、レイクフォーク上流域のシャローティンバーを ジグで釣る練習を重ねていたので迷いはなかった。 ![]() 霧の中のスタートとなった。 初日はノーフィッシュからスタートして、 自分のオープンチャンピオンシップは事実上終わったも同然であった。 試合中、さらに水位が上がり、見つけていたエリアから バスたちはさらに奥に入りお手上げとなってしまった。 奥で釣っていた数名のアングラーは、 グッドウエイトを叩き出していた。 要するに試合中にバスの動きを読みきれないまま 初日が終わってしまったのだった。 二日目は当然上位に名前を連ねたアングラーに そこで釣る優先権があるのが暗黙のルールである。 その近所を釣り何とか一匹だけキャッチできた。 自分にはお手上げなワチタリバーであったが、 全員に賞金があり素晴らしかった。 年末年始の食事代に当てよう。 ![]() 貴重な一匹。 |