■BASSセントラルオープン第2戦
サムレイバン戦


サムレイバンはこの秋、
セントラルオープンで最も期待していたトーナメントである。
一昨年4位、昨年3位と、優勝を目指していける相性の良い釣場である。
回りからも注目されたサムレイバン戦ということで、
初日のウェイイン後インタビューがあったほどだ。

レイバンも試合前の三日間を釣り、状況は理解した。
昨年に比べ4フィート、一昨年に比べると9フィートほど水位が高い。
あらゆるショアが冠水していて、
時期的にも一月近く早い開催ということもあり高水温である。
バズベイトとフロッグで勝負しながら、
あとは臨機応変に釣っていけば10〜20位ぐらいは狙えそうな
プラクティスであった。



フロッグで釣れるバスは一回りサイズがでかい。



グラスに捕まるのでフッキングからランディングまで気が抜けない。

試合初日はファーストフライトをゲットして、
気分よくバズベイトからスタートし、
思い描いた展開に近い状態であった。
4匹のバスを釣り、テキサスリグでここぞという場所で
7パウンド近いバスがフックアップしジャンプした。
これぐらいのビッグバスになると、
時に予想を上回るスピードで走り出す。
そのトルクも半端な物ではなく、一気にロッドが引き込まれる。
その瞬間、どうすることも無くスタンプに巻かれてしまった。
一瞬の出来事に言葉を失った。
この一匹は今回のレイバン戦を左右するきっかけになった。
その後リミットメイクはするも、
フロッグやワームでビッグバイトを狙ったが
上手くことが運ばず、47位からスタート。



初日のウェイイン

二日目はより大きくジャンプアップを狙ってギャンブルに走る。
当然ギャンブルすればするほど、釣れ辛いのは当たり前である。
3匹しかライブウェルにいない状態で、
二年間一回も使っていないお助けスポットにボートを走らせ、
2匹を釣りリミットメイクした。
要するにお手上げ状態となったのだ。
この日は5時ウェイインで、
最終フライトでスタートしたのは7時半過ぎだったが
長い一日となった。
45位でファイナル進出。



アマチアバートナーがラインをプロップに巻き込んだかもしれないので、
ヤマハのブースにてチェック。


50人のファイナルに残り、ホッとはしたが、
『Nothing to lose』で更にバズベイトとフロッグに
時間を割く作戦だ。
朝一スタートして10分後
メインチャンネルのど真ん中でスタンプに激突した。
衝撃は大したことは無かったが、嫌なバキバキという音がした。
ファーストエリアでバズべイトから流し始めるや否や、
オートビルジが作動している。
ボートに水が浸入してきている証拠で、
ハルにクラックが入っているのは明確になった。
スキーターは沈まないし、
ハイスピードなビルジポンプを2機搭載しているので、
この水の入り具合であれば大丈夫と判断して釣りを続けた。
この日は3匹しか釣れなかったが、
大きくジャンプアップさせるには
この方法が最適と自分で判断したのだからしょうがない。
結果は42位でレイバン戦を終えた。

初日にキッカーを釣り損ねたことで、
よりビッグフィッシュにこだわった釣りを
せざる負えなくなってしまった。
無事に釣れていれば、
気持ちの余裕や釣る作戦が違っていたであろう。
一瞬の出来事が試合を大きく左右するのは言うまでも無い。

セントラルオープン年間順位は11位に上がり、
最終戦のルイジアナ州アチャファラヤ戦次第で
オープンチャンピオンシップの出場が決まる。
ちなみに各ディビジョン20名がチャンピオンシップに招待され、
15名が2005年バスマスターツアーの権利を獲得出来る。
(私は2004年ツアーから既に2005年ツアー資格を得ている。)



バズベイトを中心としたプラクティス中のタックル