■トップウォーター 

ここ数年の試合で、トップウォーターを使用する機会が非常に増えた。
その理由は手返しの良さで、短いプラクティスの中で
シャローを得意とする自分の釣りに幅を持たせようとすると、
このトップウォータープラグ達が欠かせない存在になっている。
またクランク同様にクオリティーバイトを誘発することが多く、
キッカーを釣るルアーとしてトップウォータールアーは欠かせないのである。
まあ一昔みたいに、春の試合だけでアングラー決めているのではなく
長丁場になったので、試合で使うかは別にしても
ディープクランクを試したり、スイムベイトを試したり
バラエティー溢れる戦いも必要と感じているからだ。



主に使っているペンシルは、ジャイアントドックXとスーパースプーク。
この2本と、昨年からその中間サイズにあたるビクセンも少し使い出した。
それぐらいきめ細かくコンディションによって、
シャローフラットや岬やハンプに回遊してくるシャッドパターンに対応している。

次にポッパーは、アメリカで買いやすいイエローマジックや
ポップX、マイケルを気分で使い分けていて、
こちらはボートドックやレイダウンなどの
サスペンドバスを釣る時などに出番がある。



そして何といってもここ4年フロッグの出番が本当に増えた。
スプロ社から発売されているディーン・ロハスモデルのフロッグで、
プロトタイプから見せてもらっていたものがあるが、その破壊力には驚いた。
シャローのスペシャリストはエリートの中には数多い。
そんな中ディーンは、サイトやフリップでも優勝していて、
サイト=ディーンのイメージが強かったが、
すっかり最近はフロッグマンになっている。
大森プロ曰く、フロッグは隙間ビジネスで、
ディーンほど一日やり切るアングラーが少なく、
フリップやクランクで反応しないバスや、
それらのルアーが活躍し辛いマットやレイダウンの奥やオーバーハング、
ボートドックの隙間でもねじ込んでリアクションでバイトに持ち込む。
ただフロッグはバイトがあっても、キャッチ率にムラが多いので、
ギャンブル性が高く、ハイリスク、ハイリターンなるルアーだ。



エリートやPAAレイク・フォーク、グランド・レイク、シャンプレイン、ポトマック、トホで
メインベイトの一つとして使用した。
それしか殆んど投げていない試合も3試合あった。
昨年のPAAでは2月の試合にもかかわらず、
8ポンド半のビッグフィッシュ賞をフロッグでしとめた。
賞金もさることながら、試合中にエクスポーズ(水面が炸裂)する激しさは
何ともエキサイティングである。

その他には、スイッシャーやソフトフロッグなども
必要に応じてロッドに結ぶことも少なくない。


宮崎友輔