霞ヶ浦の概要&生い立ち

第4章 
霞ケ浦の水質の変化 8
霞ケ浦流域の生活排水対策


シ:hiro、えらいことをやってくれたね〜。
  予告通り山田塾生の草深幸範選手が勝っちゃったじゃないの〜。
 
H:ホントは俺のはずだったのに。うぅ・・・。

シ:これで2004年シリーズも終わったことだし、
  来季に向かって気合いだ〜!

H:・・・。それにしても今回の台風は凄かった。
  1メートルも増水するなんて思ってもいなかったよ。
  危なく玉造のリトルチャートリュースに刺さっちゃうところだった。

シ:でもこんなに新しい水が入ったんだもん、
  水が引いたら爆釣もありえるんでしょ?

H:う〜ん。シャローの居残り組はでっかいと思うから、
  やってみる価値はあるね。

シ:おやっ、その口調だと、
  また海釣りに浮気しようと思っているんじゃないの〜?
  クラシックのレポートは来週かな?

H:そうなりそうだね。とりあえずは、全日程終了したし、
  待ってろよ〜アオリちゃん〜! ってとこかな。


水質汚濁の原因となる汚濁物質の発生源は
一般家庭からの生活雑排水の生活系、工場などの産業系、
山林などの自然系に大別される。
これらからの汚濁物質が河川、湖沼等に流入し、
浄化能力を越えたときに水質汚濁は発生する。

霞ケ浦流域の汚濁負荷割合をみると、
生活系の負荷割合が最も多く、
霞ケ浦の水質汚濁の最大の原因となっている。


汚濁負荷量:霞ケ浦流域 (50t/日)



霞ケ浦流域人口は約96万人といわれ、
これらの人々の日常生活に伴い
排出される生活排水による負荷が大きいこととなる。
生活排水対策の根幹は下水道や農業集落排水設備、
合併処理浄化槽などの生活排水処理施設の設備になるが、
これらは自然条件や流域の特性を踏まえ
効率的に設備促進が図られている。
しかし、もっとも効率的な汚濁防止対策は
家庭から捨てられる生活排水を
いかにきれいな状態にしていくことかであり、
下記の様な生活排水対策が推進、
自覚されることが将来きれいな霞ケ浦を取り戻すための
最良策ではないだろうか?



H:昭和40年頃の泳げた当時の霞ヶ浦の湖水に戻すには、
  相当量の良い水が必要なんだ。
  例えば、ラーメンスープ100ccほどを稀釈するには、
  お風呂の浴槽約2杯の水が必要なんだってさ。

シ:あっ、それって、僕も知っている。
  マヨネーズ10ccだと、浴槽の水が8杯も必要なんだよ。
  だから、てんぷら油なんか流された日にゃ、
  大変なことになっちゃう。

H:だからW.B.S.がやている「53 Pick Up!」は
  相当霞ヶ浦のためになっていると思うよ。
  だって、中身の入った油類やスプレー缶、
  一升瓶なんかも相当拾うしね。

シ:何気ない生活の一部を改善するだけで、
  霞ヶ浦の水はきれいになっていくんだね。
  都会では考えられないけれど、下水道が整備されていなかったり、
  合併処理浄化漕の設置が行き届かなくて、
  霞ヶ浦周辺の家庭では、使った水がそのまま川や水路に排水され、
  これらをを伝って霞ヶ浦に流れ込むことがあるようだね。
  信じられないけど・・・。

H:この前、久しぶりにお米を研いだときに
 「あれっ、これって100%生活排水だよな・・・」
  ってふと思ったよ。
  これを直接シンクに流さずに植木にやりに行くのって、
  なかなか大変なことだよね。

シ:あれっ? そんなこともしなきゃなんないの?
  水で薄めればいいんじゃないの?

H:はは〜、それはダウトだね!
  薄まっていくだけでなくならないから
  結果としてヘドロとしてたまるんだよね。

シ:それは大変だよね。
  霞ケ浦をきれいにするのって、本当に大変なことなんだ。

H:下水処理施設ばかりに頼らず、
  流域住民の意識改革が一番必要だってことだよね。

シ:トーナメント会場の土浦新港の際を流れる新川の下水処理センターに、
  各家庭の努力で化学物質を少しでも含まない、
  キレイな生活排水が行くようになれば、
  全然違う霞ヶ浦になるんだろうね。
  下水を浄化したからって、100%汚れが取れる訳じゃないからね。
  現にタニシの奇形が出ているし・・・。

H:霞ヶ浦流域に住んでいる一人としてがんばってくださいよ!
  ぼくら都会人は霞ヶ浦のゴミを拾いまくるからさ。




Hiroと舟子のシオカラトンボのプロフィール

Hiro

W.B.S.プロ。
霞の風雲児を目指して早10年。
あの山田塾の司令塔的存在で
無類の釣り好き。
アメリカ事情にも精通している。 
右投げ右打ち。


舟子のシオカラトンボ profile

霞ヶ浦の畔に住んで早4年?
食事をするとすぐ寝てしまう癖がある。
風の吹くまま気の向くまま霞ヶ浦を飛び回る。
近眼、メガネ使用。