番外編 宮崎友輔からのメール

hiro! 大変だよ!
なんとあの宮崎友輔さんからメールが来たよ!
それも僕らのコーナーを読んでのコメントだよ!

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お疲れ様です。
すっかりご無沙汰しています。
今週は4週間ぶりのOFFで、
ニューヨークのダウンタウンにて家族で4日間ほどバケーション中です。
連戦連戦でずっと試合が続き、くたくたでした。

さて、先日のhiro's noteを読んでいて

『そういったことは一度忘れて、目の前の状況を素直に確認して
 絞り込むことも大事だと思うな。』

というトンボさんのコメントは、
実にその通りだと目に留まりました。
前から言う通り、何々パターンとか何パターンとか、
アングラーは色々理由をつけますが、
どんな時でもクランクに反応する奴やジグに反応するバスなどがいて、
理解に苦しむ事の多いのが現状です。
プラがどうだったとか、読みの浅い「何チャラパターン」に
引きづられているようでは試合で好結果を残せません。

強い精神力で、自分のプランを押し通し、
刻一刻と移り変わる変化に対応しながら大きな視野で見据えられる人ほど、
アジャスト力があるようです。
自分にも同じ事を言い聞かせながら、メールを書きました。




また、霞ヶ浦の魚が流れを嫌うのかどうか?
といった話がありましたが、私の経験を話します。

これは基本なのですが、常に当てはまるという物でもありません。
プロなら知っていて当たり前といわれる基本的な知識、常識を述べます。

バスは若干の流れを好みます。
リザーバータイプは、どのレイクも放水している方が、
していない場合より数段釣れます。
またロックスルーできるダムや川においても、
ロックの上流、下流共に人為的な流れでもバスはフィーディングします。


多くのプロがダムのロック近辺のリップラップで
クランクやジグでバスを釣るのは、珍しくありません。
ジェイが勝ったクラッシックも、放水が行なわれる昼近くになって
いきなり1時間ぐらいでビッグリミットがそろうなどが良い例です。

自分も何年か前のセントラルオープンの初戦は、放水パターンでした。
もっと言うなら、ガンダーズビルだろうが、ケンタッキーレイクだろうが、
ウイラーだろうが…書いたらきりが無いのですが、
ダム湖は放水で釣れ方が決まると言ってもいいくらいです。
ちょっと言いすぎですが、そこがかなり重要です。

次に月の動き、要するにタイドですね。 
これもフィーディングタイムを決める上で、間違いなく重要です。
霞ヶ浦は関係ないかもしれないけれど、
タイダルリバーはタイドによって水が動かないとバイトしないからね。
これも流れが重要で、バスというよりは大概の魚がある程度の流れによって、
エサが探しやすくなったり、捕食しやすくなっているんだろうね。
だから流れが、人為的だろうが無かろうが、バスはお構いなしに、
流れが生まれて、エサが動けばフィードするんだと思うよ。

当然、余りに急激な流れはダメなんじゃないの? 
と思われがちですが、それでも実はフィードします。
しかし濁るとそれによってルアーを発見しにくくなるようで、
釣り辛くなったりしますが…。

そんなことで、Hiro! 悩むことないよ!
Hiroもアメリカに住んでいたんだからさ。
バスはバスだよ。

さらに付け加えれば、流れが生まれるとエリやポケット、張り出し等、
その時の状況によって、バスが溜まりやすくなる場所ができます。
要するに散っていたバスも、そういった場所に溜まるので、
当たると数匹おなじ様な場所で釣れます。
しかし、流れが強くなると、
ルアーがきっちりとスポットに送りこみ辛くなったり、
濁りなどの別の要因も出てくるので、
釣り辛くなり簡単ではなくなるのですね。
また、増水すると、バスも散るからね。 
これも基本的には、減水している方が一般的にはリザーバーは釣りやすいよ。 
ナチュラルレイクはまた別だけど…。 



バスフィッシングはある程度生態が確立されたところがあるから
勉強したり、経験が物をいうけれど、
それに振り回されるのも問題があると言えるよね。

だからトンボさんの言う、
「余り深く考えず、目の前の状況に順応する」
柔軟性が大切なんだと思う。

でも思いこみが激しかったり、経験や、知識が多くなると
その目の前の状況に順応することが簡単のようで簡単でなくなるんだ。
まさに堂々巡りなんだけど、それがバスフィッシングの面白さだと思うよ。

友輔

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H:すごいね〜本場のプロにこういってもらえると勉強になるね。

シ:いや〜ちょっとあり得ないってくらいすごいよね!

H:そういえばこの間の試合でボートを出さなかったのはなんで?

シ:釣りを長年していて、ことトーナメントとなると、
  勝ち負けという尺度でしか見られなくなるから、
  これは良くないな〜って思っていたところなんだよ。
  そしてそんな思いから10年ぶり?
  に自らノンボーターという立場で試合に出たのが
  先日の大会だったんだ。

H:でも結果がよかったから出村さんにも感謝しなきゃね。

シ:そうなんだよ、出村さんの考えを中心に
  自分ならどうだろう?って考えたら、なんか回りがよく見えた気がした。
  そしてこのメール。正直胸が熱くなったね。
  ありがとう、宮崎さん、これからも応援していくので
  アメリカでもトーナメントを元気で楽しんでやってくださいね。

H:週末はW.B.S.プロトーナメント4thだね。エンジンかけちゃうよ!




Hiroと舟子のシオカラトンボのプロフィール

Hiro profile

W.B.S.プロ。
霞の風雲児を目指して早10年。
あの山田塾の司令塔的存在で
無類の釣り好き。
アメリカ事情にも精通している。 
右投げ右打ち



舟子のシオカラトンボ profile

霞ヶ浦の畔に住んで早7年?
食事をするとすぐ寝てしまう癖がある。
風の吹くまま気の向くまま霞ヶ浦を飛び回る。
近眼、メガネ使用。